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はじめに

株式会社OMJテクノソリューションズ Advent Calendar 2023
24日目の記事です🎄🎁

皆さん、こんにちは!
株式会社OMJテクノソリューションズ
代表取締役社長 石川祐也です。

前回の記事
「すべてのメンバーにとってティール組織が適して
 いるわけではなく、一部の人々にとっては馴染み
 にくいことがある。」と記載しましたが、

今回は、ティール組織を実現するためには
『構成員の"成人発達段階"の向上が必要』
という話をしていきたいと思います。

ティール組織は、どんなコミュニティでも
実現できる訳ではありません。

構成員の多くのが、ロバート・キーガン氏が提唱した
"成人発達理論"の発達段階4, 発達段階5 に到達している
必要があります。

以下に、ロバート氏が提唱した成人発達理論の
各段階を簡単に紹介します。

注意点として、ここで述べている発達段階は優劣がある訳
ではなく、それぞれの強みと弱みがあり、次の段階には
前段階の要素を持ちながら、"含んで超える"必要がある"
ということを明記しておきます。

発達段階① 具体的志向段階

この段階では、具体的思考はできるが
抽象的な概念を扱うことが出来ません。

→ただ、言葉を獲得したての子供に見られるもので
 全ての成人はこの段階を超えていると言われます。
 そのためこちらの段階の具体例は割愛します。

発達段階② 道具主義的段階(利己的段階)

利己的段階では、個体は自己中心的で、他者との関係や
社会的な規範を理解することは難しいとされています。
個体は欲望や感覚に基づいて行動します。

→他者(会社を含む)を道具のように扱うことがあり
 自身の考えと異なる方針に直面すると、他者の考え
 に思考を巡らせずに、感情的になってしまう。

発達段階③ 他者依存段階(慣習的段階)

慣習的段階では、個体は社会的な規範やルールを理解し、
それに基づいて行動します。自らの役割や立場を認識し、
社会的な地位や権力を決まりごとに基づき運用できる。

→会社の方針に従って、意思決定を一部行うことが出来るが、
 会社の決まり、上司の発言に従順に従うため、それを超える
 ブレイクスルー的な意思決定や成果を出すことが出来ない。

発達段階④ 自己主導的段階

自己主導的段階では、他者の視点や感情を理解する能力が発達します。
個体は他者との関係を重視し、共感や協力が重要な価値となります。

→会社や他社の価値観を理解することが出来る上で、
 自分なりの価値観や、意思決定基準を儲けることができ
 自らの行動基準によって主定的に行動出来る。
 しかし自分の価値基準が絶対で融通が効かない場合がある。

発達段階⑤ 自己需要・相互発達段階

自己主観的段階では、個体は抽象的な概念や価値にアクセスし、
自らの役割や視点を超越して、より包括的な社会や組織の視点から
物事を捉えることが可能になります。

→この段階になると自分の価値観や意見に囚われることがなく、
 多様な価値観・意見などを汲み取り的確に意思決定ができる。
 異なる社会的な視点や価値観の相手に対しても尊重し合い、
 他者の成長により自らが成長するという共育視点を持つ。

さいごに

今回は、ティール組織を実現するためには、
『構成員の"成人発達段階"の向上が必要』
という、お話をしました。

この記事で"成人発達理論"に興味を持ったら、
以下の文庫本がストーリー調で楽しくわかりやすく
読みことが出来るので購入して貰えればと思います!

なぜ部下とうまくいかないのか (男性リーダー向け)
リーダーシップに出会う瞬間に (女性リーダー向け)

またロバート・キーガン氏の "成人発達段階"
こちらを、なぜOMJテクノソリューションズ
の評価基準で採択しているかというと

僕自身が、設立時からTSのメンバーは、
『エンジニアとしてだけではなく、
 1人の人間として成長して欲しい』
という想いを込めたものであるためです。

どんな地域や環境に育ったとしても、
想いがあれば、学び育ち働ける環境を!

これからもOMJテクノソリューションズは
作り続けていきたいと心から願っています。

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