はじめに
株式会社OMJテクノソリューションズ Advent Calendar 2023
23日目の記事です🎉
初めまして、もしくはお久しぶりです。
株式会社OMJテクノソリューションズ(以下TS)
代表取締役社長 石川祐也です。
弊社は2022年12月28日に以下の2社の合弁会社
という形で設立された会社になります。
・株式会社オーダーメイドジャパン
・株式会社クエストアカデミア
私がこの会社(システム開発事業)の設立に携わったのは、
①私自身が地方と都市での教育格差を感じていた
②地方在住のままでも学び成長できる環境を作りたい
③経験が浅いメンバーでも開発経験を積める環境を作りたい
このような想いからでした。
合弁会社ということで私一人の創業ではなく、
想いを共にする創設メンバーが複数名いたこと、
また設立時の想いである成長できる環境を作りたいという考えから、
・自主性と目的思考を大切にした共創文化
・組織の目的に向かって個人も共育文化
を実現できる "ティール組織"として、会社経営することにしました。
ティール組織とはなんだろう?
ティール組織(Teal Organization)は、フレデリック・ラルー氏
によって提唱された組織モデルです。ティール(青緑色)組織は、
組織の進化段階として「ティール」と呼ばれる次の段階を指します。
①赤(Red)
進化段階: 赤(Red)
特徴: 力や力のバランスが中心。絶対的な権威と服従が支配的。
組織モデル: 軍隊や一部のトラディショナルな組織。
②アンバー(Amber)
特徴: ヒエラルキーと規律が重要。組織内の役割や責任が厳格に決まる。
組織モデル: 大規模な企業や機構。
③オレンジ(Orange)
特徴: 成果と競争が重要。イノベーションや個人の成功が強調される。
組織モデル: 多国籍企業や市場主義的な組織。
④グリーン(Green)
特徴: 共感と協力が重視され、組織内のコミュニケーションが強化。
組織モデル: チームワークやコミュニティ志向の組織。
⑤ティール(Teal)
特徴: 自己管理と目的志向が中心。柔軟で分散された組織構造。
組織モデル: ラルーの提唱したティール組織。
ティール組織の特徴とメリット
ティール組織は、
・自己管理や目的思考を大切にし、
・役割や責任の分散を行うため、
現場の必要性に応じた、柔軟で創造性やイノベーション
が発揮された意思決定をすることが可能になっています。
ディール組織が実現によるメリットは、
自己主導型で目的志向であることで、
個人のモチベーション向上に繋がり
成果に対する責任と熱意が生まれることです。
実際に導入した場合も、会社の方向性と
メンバーの志向性が上手くマッチした場合は
・エンゲージメントシステムの導入
・社内ポータルサイトの構築&運用
・社員ニーズに沿ったAWS勉強会
など
自主的で革新的アイディアが提案され、
ボトムアップ型で、数多く採択されました。
*私からの提案がなく発案&実行されています。
ティール組織のデメリットと実例紹介
しかしもちろんデメリットがあり、
①ティール組織の原則や価値観は従来の組織文化
とは異なるため、浸透には時間がかかることがある。
→"カウンシル"という実行プロジェクトが
軌道に載るまでに10ヶ月ほどかかりました。
②従来の指令命令型のリーダーシップから、
協力とサポートを重視するサーバント型
リーダーシップの形成が必要。
→最初は意思決定をするというプロセスに慣れておらず
会社目的を理解した上で、自主的に思考するまでには
メンバーとリーダーの意識改革の時間が必要。
③すべてのメンバーにとってティール組織が適して
いるわけではなく、一部の人々にとっては馴染み
にくいことがある。
→構成員に成人発達段階が低いメンバーが多い場合には、
会社目的(MVV)に沿わない意思決定が発生して、
社内で混乱や不和が生じることがある。
④決定権や責任の分散が進むため、
一部で意思決定が遅れる可能性がある。
→上位下達ではないため、急激な成長を望む場合には適さない。
経営陣は、責任領域を犯さないような配慮が必要である。
さいごに
ティール組織は、実現することで
・自主性と目的思考を大切にした共創文化
・組織の目的に向かって個人も共育文化
を築き上げることができ、
現場の必要性に応じた、柔軟で創造性やイノベーション
が発揮された意思決定をすることが可能になっています。
導入に際しては、多くの不安や混乱に直面することが
あるかと思いますが、どのような組織を作り上げたいか、
という "目的志向"から逆算し、進んでいきましょう。
次回の記事 では
「すべてのメンバーにとってティール組織が適して
いるわけではなく、一部の人々にとっては馴染み
にくいことがある。」という項目を深堀して、
ティール組織を実現するために、構成員がどのような
素質を持つべきかについて話したいと思います。
ではまた次回にお会いしましょう!