PDFだと集中しづらいのは気のせいではない?
以前からなんとなく、技術書を紙で読む場合と、PDFで読む場合で集中力に差があるような気がしていました。
具体的には、紙で読む場合はすぐに書いてあることをイメージして没頭できるのに対し、同じ本をPDFで読んでいると目で文字を追っているだけで内容が頭に入ってこない状態になる頻度が高いことに気づき、姿勢や誘惑や照明の色温度の問題かと思いいろいろ試行錯誤していました。
が、このことをツイートしたところ反射光と直接光で認知能力に差が出るとのリプライをいただいたので調べてみたところ、以下の記事を見つけました。
http://blog.livedoor.jp/lunarmodule7/archives/3562467.html
要約すると
- 反射光で文字を読む場合は、脳生理学的に「分析モード」に、心理的に「批判モード」に切り替わる
- 「分析モード」:文章をドット単位で読み取っていくような情報の受け取り方
- 「批判モード」:能動的にチェックしつつ取り込むような情報の受け取り方
- 透過光(発光する光)で文字を読む場合は、脳生理学的に「パターン認識モード」に、心理的に「くつろぎモード」に切り替わる
- 「パターン認識モード」:細部は多少無視して全体の流れを追うような受け取り方
- 短時間に大量の情報を処理しなければならない場合はこのモードになりやすい
- 「くつろぎモード」:情報を受動的に、そのまま受け止める受け取り方
- 「パターン認識モード」:細部は多少無視して全体の流れを追うような受け取り方
- 同じ映画を反射光と透過光で別々のグループに見せた場合に反応は全く異なっていた
- 反射光グループは理性的に分析・批判的に捉えたが透過光グループは好き嫌いを問題にした
- ディスプレイより紙媒体の方が前頭前皮質(脳内の情報を理解しようとする箇所)の反応が強い
ということでした。
私は電子書籍派なのでkindle版がない場合くらいしか紙の本は買わなかったんですが、初めて知ることを理解するという目的で本を読む場合は発光する画面での電子書籍よりも紙の本の方が良いのかもしれません。