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メンターを任されてまずやったこと

Last updated at Posted at 2023-12-06

メンターって何だろう

今年に入り、中途入社のメンバーとインターン生のメンターを担当しました。
これまで後輩の技術的なサポートはあっても、メンターは人生初です。メンティーとしての経験はありますが、メンターがどういうものなのかしっかり考えたことはありませんでした。機会もなかったため、技術書でそのワードを見かけても読み流していました。

そんな状態ではまずいと思い、理解するため主に3つのことをやりました。
その中でメンターが何のかを学び、自分なりの考え方を持つことができました。

3つのやったこと

以下の通りです。次の章からそれぞれで得た学びや考えについてお話しします。

  • 書籍から学ぶ
  • 自分のメンターから学ぶ
  • 周りに相談する

書籍から学ぶ

まず初めに、メンターについて書かれている書籍をいくつか読みました。その中でもためになったものを抜粋します。

人生を変えるメンターと出会う方法~自分の磨き方、高め方~

この本でメンターの重要性が理解できました。
内容としてはメンターの見つけ方が主で、人生が大きく変わるということが書かれています。そこまで壮大な話ではないにしろ、自分がメンティーに与える影響が少なからずあることを自覚できました。メンティーが社内でメンターを選べないからこそ、責任を持って取り組もうと決意しました。

エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング

直接答えを教える「他社説得」ではなく、自分で考えて答えを見つけてもらう「自己説得」が大事ということを学びました。正直に言えば、答えを教えてしまった方が楽ではあります。しかし何もわからない状態や、考えて意味がないもの(知っているかどうかの問題)を除いて、自己説得してもらうように意識しています。

もう一つ「悩む」と「考える」の違いがとても参考になりました。
前者は状態で、後者は行動です。「自己説得」の際に、悩んで手が止まっているのであればヒアリングして考えられるように誘導することが大切です。

SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル

仮想メンターという概念が書かれています。
実際にメンターではないが、自分がやろうとしていることのお手本となるような人物もしくは本を見つけるという意味です。これを知り、自分のお手本となる仮想メンターを探すきっかけになりました。

「教える」という行為は自分のためにもなります。
人に何かを教えることで、表面的な理解しかできていない部分に気づき、そして人に説明できるまで深く理解することができるようになります。つまり自身の成長に繋がるため、メンターをやる上でのモチベーションの一つとして役立ちました。

情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方

著者はメンター(師匠という表現をしています)を見つけることと、メンターになることをアドバイスしています。
ここでもメンターとして何かを教えることは、自分の理解を深めるために役立つということが書かれています。

任せるコツ

内容はメンターとはずれますが参考になりました。
仕事をお願いする際に、自分も相手も楽になるためのノウハウが書かれています。最初のうちは自分の業務をメンティーと一緒に進めることがあり、得意なことやモチベーションに感じること、成長に繋がることは何かを考えて該当するタスクを割り振るようにしました(極論該当しないものは自分が巻き取る)。

自分のメンターから学ぶ

自分は入社してから2人のメンターに付いてもらいました。2人に共通して言えることは、親身になって対応してくれたという点です。
声を掛ければいつ何どきでも応じてくれましたし、忙しいからちょっと...と断られたことがほぼないように思います。物分かりが良くないため同じ質問をしてしまうこともありましたが、嫌な顔せず毎回丁寧に教えてくれました。また夜練と称し、定時後にペアプロを頻繁に実施してもらっていたこともありました。あと、よく雑談に付き合ってくれもしました。

こうして振り返ると、とてもメンターに支えられ、誰よりも恩恵を受けています。だからこそ、真摯に取り組まなければいけないと強く思いました。自分がしてもらったことを自分もする、そして組織のカルチャーを引き継いでいこうと考えました。

周りに相談する

書籍や自分のメンターから学び、自分のメンターとしての考え方がある程度は形成できました。それを周りに話してアドバイスやフィードバックをもらい、より良い形になることを目指しました。

  • 自分のメンターでもあった上司
  • メンター経験がある先輩
  • メンティー本人

最後に

実際にメンターをやってみて一番大事だと思ったことは、相手(メンティー)に寄り添うことです。結局のところどんなやり方も人に合う合わないがあるので、正解は人それぞれです。メンティーを思いやり、愛をもって接することで適した方法が見つかり、メンター業務は上手くいくものだと感じました。
ただ軸となるものは必要になるので、本記事でお話ししたような方法で自分なりの考え方を見つけることは大切だと思います。

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