はじめてのPluralith ~インストール編~ #AWS

はじめに

業務でAWSの構成の一部をTerragruntを使用して管理しているのですが、構成が複雑になってゆくにつれてコードを読んで構成を理解するのが難しい、意図した構成になっているか視覚的になっていないので分かりづらいという問題がありました。
そんなときにPluralithを見つけたので使ってみたいと思います。

今回はインストール偏と称し、次回以降実際に動かしていきます。
最終的にはTerragrunt環境でPluralithの構成図が表示できるようになりたいと思います。
※こちらの記事を書いている現在、Pluralithを動かして構成図が表示できるところまでは確認できているので安心して読んでいただければと思います。

やりたいこと

Pluralithを使ってAWS環境の構成図を楽に作成したい！

Pluralithとは

PluralithはTerraformでコードベースで管理しているAWSなどのインフラ構成を視覚化できるツールです。
以下公式のリンクになります。

環境

今回使用した環境は以下になります。

OS：Windows11 Pro
Terraform：v1.5.2
pluralith CLI Version： 0.2.2
pluralith Graph Module Version： 0.2.1
AWS CLI：2.4.23

導入手順

今回はPluralithの無料枠ということでローカル環境を構築します。
業務でTerragruntを使っているとはいえ、そこまでTerraformに詳しく無いのでChatGPTにざっくりとした手順を何パターンか作成してもらい個人的に楽そうな手順をもとにして進めました。

TerraformとPluralithを使用してAWS環境を管理するための手順をWindows 11 Pro向けにご案内いたします。

Terraformのインストール:
- 公式ウェブサイト(https://developer.hashicorp.com/terraform/downloads)から、Windows向けのTerraformの最新バージョンをダウンロードします。
- ダウンロードしたzipファイルを解凍し、Terraformバイナリ（terraform.exe）をpluralithを配置予定のC:\Windows\System32に移動します。
- 環境変数を設定するためにterraform.exeのパスをコピーします。
- 「システムの詳細設定」から環境変数の設定画面を開き環境変数のパスにterraform.exeのパスを追加します。
- コマンドプロンプトまたはPowerShellを起動し、terraform versionコマンドを実行してバージョンが表示されることを確認します。
```
PS C:\Users\ユーザー名\workspace> terraform version
Terraform v1.5.2
on windows_amd64
```
Pluralithのインストール:
- 公式ウェブサイト(https://github.com/Pluralith/pluralith-cli/releases)からWindows向けの最新バージョンをダウンロードします。
- exeファイルの名前をpluralith.exeに変更します。
- pluralith.exeをC:\Windows\System32に移動します。
  　- 環境変数を設定するためにpluralith.exeのパスをコピーします。
- 「システムの詳細設定」から環境変数の設定画面を開き環境変数のパスにpluralith.exeのパスを追加します。
- コマンドプロンプトまたはPowerShellを起動し、pluralith versionコマンドを実行してバージョンが表示されることを確認します。
```
PS C:\Users\ユーザー名\workspace> pluralith version
 _
|_)|    _ _ |._|_|_ 
|  ||_|| (_||| | | |

→ CLI Version: 0.2.2
→ Graph Module Version: 0.2.1
```
AWS CLIのインストール:
- AWS CLIを使用してAWSアカウントに接続するため、AWS CLIをインストールします。
- AWS CLIのインストール手順はAWSの公式ドキュメント(https://aws.amazon.com/cli/)を参照してください。
- コマンドプロンプトまたはPowerShellを起動し、aws --versionコマンドを実行してバージョンが表示されることを確認します。
```
PS C:\Users\ユーザー名\workspace> aws --version
aws-cli/2.4.23 Python/3.8.8 Windows/10 exe/AMD64 prompt/off
```

これで、TerraformとPluralith、AWS CLIがWindows 11 Proに導入されました。
次回はTerraformでAWS環境を作成し、Pluralithで構成図を作成する流れを投稿したいと思います。