NFTとブロックチェーン技術の関係性
NFTにはブロックチェーン技術が非常に強く関係しています。
●そもそもブロックチェーンって?
ブロックチェーンは、分散型のデジタル台帳であり、NFTの所有権情報や取引履歴を保持する信頼性のあるシステムです。
今までそういった情報は、中央集権型台帳がメインとなっていました。
中央集権型には、下記の様なデメリットがありました。
- 機密性が低い
- セキュリティ面の維持が難しい
- 災害によるリスクがある
一方のブロックチェーンは、ノードと呼ばれるブロックチェーンのネットワークに参加しているコンピュータのすべてに取引履歴などの情報がコピーされて保存されています。そして、ネットワークによって更新データのやりとりができるので、常に最新版が個々のノードに保存されています。
なので悪意を持った誰かが数か所のデータを改ざんしたとしても、それ以外の何百というデータと違うので修正されてしまいます。広がれば広がるほど、改ざんが難しくなり安全性が高まる仕組みになっています。
NFTはどのように作成されるのか
NFTは、特定のトークン規格に従って作成されます。最も一般的な規格の1つはERC-721です。ERC-721は、Ethereum上でNFTを作成するための標準規格です。
ERC-721はスマートコントラクトに基づいて実装されています。スマートコントラクトは、Solidityというプログラミング言語を使用して書かれます。このスマートコントラクトには、NFTの作成、所有権の管理、トークンの転送などといった最低限の機能が含まれています。
(スマートコントラクトについては、後ほど触れています。)
スマートコントラクトの中には、トークンの識別子(トークンID)やメタデータ(トークンの詳細情報)を格納するためのデータ構造があります。また、トークンの所有者情報も管理されます。これらの情報は、ブロックチェーン上に永久的に保存されます。
NFTの作成には、スマートコントラクトのメソッドを呼び出すことが必要です。例えば、スマートコントラクト内に「mint」メソッドがある場合、このメソッドを呼び出すことで新しいNFTが作成されます。作成されたNFTには、一意のトークンIDとメタデータが割り当てられます。
メタデータとURIの重要性
NFTは、メタデータと呼ばれるトークンの詳細情報を持っています。メタデータには、NFTのタイトル、説明、画像のURL、作成者などが含まれます。メタデータは、NFTが表現するデジタルアセットの詳細情報を示すためにとっても重要です。
メタデータは通常、URIとして表され、ブロックチェーン上のトークンのステートに格納されます。URIは通常、HTTPやIPFS(InterPlanetary File System)のようなプロトコルを使用して、実際のデータ(画像、音楽、ビデオなど)が格納されている場所を指し示します。
メタデータとURIを使用して、NFTの詳細情報や関連するデジタルアセットを取得できます。これにより、NFTの所有者やマーケットプレイスなどが、NFTの詳細情報やデジタルアセットの表示を実現できます。
スマートコントラクトの役割とNFTとの関連性
スマートコントラクトは、NFTの作成、所有権の管理、トークンの転送など、NFTシステムの中心的な役割を果たします。
●スマートコントラクトとは
条件を満たせば契約や取引が自動で実行される仕組みのこと。
そして、このプログラムは契約をする本人も第三者も変更ができないことが特徴です。よって、透明性にとても優れています。
スマートコントラクトをプログラムすることで、NFTの作成やトークンの転送、所有権の管理などを実現します。スマートコントラクトのプログラムは、デジタルアセットの一意性とトランザクションの透明性を確保するために重要な役割を果たしています。
まとめ
ブロックチェーンやスマートコントラクト、メタデータなどNFTの中心的な役割を担っている機能の紹介をさせていただきました。
最後までご覧いただきありがとうございました。