アート業界でのNFTの活用
これまでデジタルアート作品はいくらでも複製可能であり、それぞれが同じものであるというふうに考えられてきました。
ですが、NFTを使うことによってデジタル作品であっても固有のIDをつけることができるようになり、唯一性を付与することができるようになった。
●実際の例
2021年3月、ビープルというアーティストの作品「Everydays: The First 5000 Days」が、クリスティーズ・オークションにおいて約75億円で落札されました。
当時ものすごく話題になったので、知ってる方も多いのでは...?
前回の記事でも軽く触れていますが、アーティストはNFTの販売によって直接的な収益を得るだけでなく、転売時にも自身へのロイヤリティを受け取ることができる特典を設定することも可能です。これにより、アーティストの活動を支援し、収益の共有を促進することができます。
また、アーティストやクリエイターは、NFTを使用してデジタルアセットを限定版として発行することもできます。これにより、ファンやコレクターに独自性のあるデジタルアセットを提供し、需要と価値を高めることができます。
ゲーム業界でのNFTの活用
また、NFTの活用の場として、大きく注目されたのがゲーム業界です。
国内外のゲーム業界においてNFTは活用され、ゲーム上のキャラクターやアイテム、土地などが売買できるようになりました。
●NFTゲームの特徴
・手に入れたアイテムがなくならない
・初期投資がかかる場合がある
・チート行為が起きにくい
○手に入れたアイテムがなくならない
NFTゲームでNFTとなっているアイテムなどは、もしそのゲームのサービスが終了しても、ゲームの外に持ち出して保有し続けることができる。
○初期投資がかかる場合がある
NFTゲームで実際に稼ぐためにはアイテムの購入などで「初期投資」が必要な場合が多い。初期投資無しでも始めることができるゲームもあるが、その場合稼ぐと言うNFTゲームの醍醐味を体験することのハードルはあがる。
○チート行為が起きにくい
不正に強いブロックチェーン技術を基盤にしてつくられているため、チート行為が起きにくくなっている。
不動産やライセンスなどの実世界資産におけるNFTの活用
NFTは、実世界の不動産やライセンスなどの資産のデジタル化にも応用されます。
例えば、不動産のNFT化によって、分割所有や投資のしやすさが向上します。複数の投資家がNFTとして発行された不動産の一部を所有し、その不動産の収益や価値の変動に応じて収益を分配することができます。
また、NFTを使用することで、ライセンスや知的財産権の管理が効率的に行われます。例えば、音楽や映画のライセンスをNFTとして発行することで、そのライセンスの所有権や使用権限を透明かつ確実に管理することができます。
これにより、ライセンスの取引やロイヤリティの支払い、著作権の保護などが容易になり、クリエイターと利用者の間での信頼性と公平性を高めることができます。
まとめ
NFTは様々な分野で既に活用が進められています。まだ、生活には馴染みのないですが、今後主流になってくる技術だとしたら、最低限の知識は今のうちから学んでおきたいなと思いました。
安いNFTアートとかだったら、買ってみるのも面白そう...
最後まで読んでいただきありがとうございました!