序文
今年のGoogle I/O 2022について自分なりのメモをまとめてましたが、改めて読み返すと色々書いてたので公開しておこうかなと思います。
キーノート
所感
去年に引き続き機械学習の発展が大きいのと、セキュリティの話が多かった
キーノートまとめ
- Googleのミッションについて
- Organize the world’s information and make it universally accessible and useful
- 世界中の情報を整理し、普遍的にアクセス可能で有用なものにする
- 改めて冒頭でGoogleのミッションを伝え、
- 情報への理解を深めて知識に変えること
- どこからでも/誰でも簡単に知識にアクセスできるようにコンピュータを進化させること
- の2つの要素についてGooleの製品がどのようにそれを支援しているのかという枠組みで紹介するとのこと
- 時事問題について
- 今年はコロナとウクライナ問題を併記
- コロナ一色だった2021年とは異なり、どちらかといえばウクライナの方が少し強調されていた
- 自動翻訳
- Monolingual Learningを開発した
- これにより、今までサポートしていなかった24種類の新しい言語をサポートできるようになった
- Google Maps
- 衛星画像からコンピュータビジョンを使って自動的にうまく建物を追加した
- Immersive view(没入型の表示)
- 建物のデータセットができて、アフリカではこのデータを公に利用できるらしい(国連とか世界銀行ではもう使ってるとのこと)
- 3Dマッピングと機械学習の融合によって実現した
- 環境にやさしいルーティングが増えたらしい
- 炭素排出量がGoogle Mapのルーティングだけじゃなくてフライトでも出たりする模様
- Youtube
- 去年自動でチャプターがつくようになっていい感じの位置にスキップしたりしやすくなったよという話
- captionを自動的に翻訳する機能もできた
- Google Docs
- Google Docsで自動要約(Google Docs Getting Automated TL:DR Summaries)の機能がついた
- 重要な部分をハイライトするという意味ではGoogle Meetのチャットにも同様の機能がつくし、他のものにも横展開される模様
- Google Meet
- 画質向上:仮想の光源を調整したりできるようになる
- Google検索
- multisearchをリリースした
- multisearch near meというのを今年後半でリリースするとのこと(位置情報をさらに付加して検索できるらしい)
- Scene Explorationという新機能もある
- 肌の色の話
- 去年Real Toneを発表した
- 肌の色のトーンについてはさらに公平性を高めていくため、モンク博士と協力してmonk skin tone scaleを作った
- Google検索やGoogle Photoでskin toneで絞り込んだりできるようになる
- monk skin tone scaleを使ってReal Tone Filtersを作ったので、今月末にはリリースされる
- monk skin tone scaleについてはオープンにして誰でも利用できるスキントーンガイドにした
- Nest Hub Max
-
Look and Talk機能の追加(顔と声を認識して、顔をむけて喋りかけるだけで反応してくれる機能)
- なお、これは完全にon deviceの機能でオフラインで使用可能
- Quick Phrases機能の追加(指定したフレーズではHey Googleをスキップできる機能)
- 自然なコミュニケーションを実現するため、「ummm」のような途中の不要なワードを無視するようにした
-
Look and Talk機能の追加(顔と声を認識して、顔をむけて喋りかけるだけで反応してくれる機能)
- 機械学習の話
- LaMDA2(去年発表したLaMDAのアップデート)
- LaMDA2を使ったImagine It、Talk about it、List itといったデモサービスを紹介
- AI Test KitchenでLaMDA2のようなモデルは体験できる
- 4月に発表した Pathways language model (PaLM) というモデルもある
- このPaLMのようなモデルをさらに Chain-of-Thought Prompting と呼ばれる手法と組み合わせることで更にスケールできる
- インフラ
- 最近、米国全体のデータセンターとオフィスに90億ドルと15億ドルを投資する計画を発表した
- オクラホマ州のメイズに最先端のデータセンターの一つがある
- 公的に利用可能な機械学習のハブをそこで立ち上げた
- モバイル
- Pixel 6や6 Proなんかにもう入ってるけど、Google Tensorは大きな一歩だった
- セキュリティ
- 3つのテーマ:Secure by default/Private by design/You're in control
- サイバー攻撃からの防御のため、業界全体のサイバーセキュリティーの水準を引き上げる
- 専門チームがネット全体の脆弱性を検出し、対象者に警告を自動で出し保護を強化するなどの活動をしている
- DDOS攻撃を防ぐProject Shieldを拡張した
- 近年多いフィッシング詐欺についても言及
- Google Docs、Sheet、Slideなんかで怪しいリンクを踏んだ時なんかは警告が出るようになってる
- 2段階認証 by default(自動で2FA登録されるようになる)
- パスワードが不要になるよう業界全体で取り組みを実施
- ChromeとAndroidで安全にショッピングできるようになるVirtual Cards(仮想カード)の話
- Protected ComputingはPrivacyとSecurityを保証するためのツールキットで、以下の3つの分野に焦点を当てている
- Minimize your date footprint(保持するデータ自体を最小化する)
- De-identify the data(データの匿名化)
- Restrict access(アクセスの制限)
- My Ad Center:Web広告に関する設定が可能になる機能
- 自身のデータについてGoogleの検索結果から除去できる機能が追加される
- あるサイトの信頼性について、そのサイトに関連するコンテキストの情報を調べられる機能がGoogleアプリに追加される
-
Android 13
- 3つのテーマ:Phone at the center/Extending beyond the phone/Better together(電話を中心に別のデバイスへと拡張しそしてそれらをよく連携させる)
- Material Youが適応となる
- アプリアイコンにカラーテーマが組み込める
- 聴いている音楽に合わせて外観を調整するメディアコントロール
- アプリごとに言語設定が可能
- テキストメッセージはセキュリティ向上のためRCSプロトコルにアップデートした
- Google Walletが追加され、支払いのほかチケットや免許証などにも活用できるらしい
- Wear OSにEmergency SOSが追加される
- 早期に地震を警告する機能も追加される
- タブレット
- 大画面向けのUI最適化が行われた(通知シェードで多くの情報が出る、アプリ起動中でも表示されるホーム画面下部のアプリタスクバーなど)
- OSだけでなく、20個以上のGoogleのアプリで大画面向けの改善が行われた
- 端末間連携
- 新しいデバイス
- Pixel 6a、Pixel 7、Pixel 7Pro、Pixel Buds Pro、Google Pixel Watchの紹介
- スマートグラスのプロトタイプの紹介
Developer Keynote
所感
Wear OSとタブレットのようにスマホから拡張して様々なデバイスへのアップデートが多かった印象
Developer Keynoteまとめ
- ARCore Geospatial API
- スマホ以外のデバイス
- Android Studioの新機能
- web
- chromeの新機能:Performance Insights
- 主要なブラウザがInterop 2022に参加、強調的に改善
- Flutter
- Flutter 3
- Universal Binary SupportによりIntelとApple Siliconの両方をサポート
- FlutterとFirebaseの連携強化
- Firebase
- Crashlyticsと連携してAndroid Studio上でクラッシュを確認できる App Quality Insights window 機能を追加
- Firebaseの機能を拡張するFirebase Extensionsに「Extension events」の概念を導入
- 開発者があらかじめパッケージ化されたAPIをデプロイするとともに、さらにカスタマイズできるようにする
- App Checkが一般公開された
- Google Cloud
- Cloud Run jobsがリリースされた
- AlloyDB for PostgreSQL
- Machine Learning