社内でプロジェクトマネジメントのセミナーが開催されたので、学んだ内容を整理しました。
プロジェクトとは
独自性のある成果物または、サービスを創出するための有期性のある活動
PMの能力とは
未来を予測する力 x 周囲をドライブする力 = PM能力
未来を予測する力
- リソース見積もり
- コスト計算
- リスク予測
- 分析戦略
- WBS
など
ドライブする力
- 依存関係
- リスク
- モチベーション
- コミュニケーション
など
つまり、未来を予測する力 x 周囲をドライブする力2つの能力を上げていけば、
扱えるプロジェクトの規模が大きくなる。
どんな仕事でもこの2つの能力は必須。普段から意識することで、PM能力は向上できる
プロジェクト計画
どれだけ頭を使って最初に計画を作るか(プロジェクト計画)、以下にプロジェクトの将来を先読みするか(予測)が大切
プロジェクト管理のプロセス
プロジェクトは各プロセスに従って管理する。
プロジェクト管理のプロセスは以下のカテゴリに分けられる。
- 戦略決定プロセス
- 相互依存マネジメントプロセス
- 範囲に関連するプロセス
- 時間に関連するプロセス
- コストに関連するプロセス
- 経営資源に関連するプロセス
- 要員に関連するプロセス
- コミュニケーションに関連するプロセス
- リスクに関連するプロセス
- 購買に関連するプロセス
見積もり
-
類推法
方法:似たようなプロジェクトから推測する
フェルミ推定を使う
経験がないと適用が難しい
1日は4.5時間で見積もってみる -
FunctionPoint法
方法:入力、出力、外部I/F、内部外部ストレージなどの機能毎にポイントをつけて見積もる
仕様書などから見積もりやすい -
Earned Value Analysis
方法:プロジェクトをコスト(金額)に変換して評価する
実際のコストと進んでいるコストを比較して、進捗率を考えやすい
これからかかるコストを予測しやすいので細かくコスト管理をしたい場合は有用
リスクを読む
プロジェクトに対して、チームで共通の認識を持つことでリスクがあるかどうか認知できるようにする
→プロジェクトのステータス基準(red/yellow/green)などを決めておく
あとから発生するリスクは直しにくいので、できるだけ最初に先に対処する
→BadNewsFirst 悪い知らせからすぐに報告する
リスクの対応方法
- 軽減 受容できるレベルに提言する
e.g.契約書の保障に関する条件が曖昧なので細かく保証条件を設定した - 回避 リスクとなる事柄を回避する
e.g.セキュリティホールが見つかったので修正した - 転嫁 リスク毎誰かに渡す
e.g.家のローンを組むときに団体生命保険に加入した
コミュニケーション
問題を共有してから解決策を話し合う
自分にとっての問題を相手に伝える
良くある失敗
- 相手の問題は自分の問題と同じ考えてしまう
- 一度伝えたので相手は理解したと考えてしまう
- 相手の問題を傾聴せず想像で解釈する
- 相手も自分と同じ常識がある
- 何が大事か全員が同じプライオリティを共有できていない
例えば、ビジネスが一番大切だが、ソリューションにフォーカスしてしまう、など
知ると伝える
知ることと伝えることには深さがある。自分と相手がどのレベルにいるのか意識する。
深い情報を、知るように、伝えるように心がける。
リーダーシップ
長期的視点で考え短期的な結果のために長期的な価値を犠牲にしない。
自分のチームだけでなく会社全体のために行動する。
進め方
WBS:タスクを細分化したもの
Gantt:依存関係をグラフ化したもの
タスクを考えるときは
先行タスク、クリティカルパス、クリティカルチェーンを考えると良い
※タスクが遅れている場合は、リソース追加する、期日を動かす
先行タスクと依存関係
タスクはすべて以下の1つの関係になる
(タスクA=先行タスク, タスクB=後行タスク)
- タスクAが始まるとタスクBが始まる
- タスクAが終わるとタスクBが始まる
- タスクAが終わるとタスクBが終わる
- タスクAが始まらないとタスクBが終われない