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PrivacySandboxについて

Last updated at Posted at 2023-09-12

PrivacySandboxとは

3rdPartyCookieを使わないウェブマーケ

3rdPartyCookieが規制されることにより以下のようなウェブマーケティング手法が使われるようになった。

  • ファーストパーティデータの利用
    自社内でしか使えない

  • プラットフォームの利用 
    Google,Amazon・・・などプラットフォーム内でしか使えない

  • コンテキストマッチの利用
    見ているページから、興味・関心や意図といったコンテキストを抽出し、最適な広告配信する方法
    サイト内コンテキストはっきりしないと使えない

  • 他の識別子を利用する
    メールアドレス、フィンガープリントなどを利用する。ユーザーの同意が必要

GoogleからはPrivacySandboxが発表されている。
狙いは、ユーザーのオンラインでのプライバシーを保護しながら、
デジタルビジネスの成功につながるツールを企業や開発者に提供すること

PrivacySandboxの経緯

  • 2019年8月22日
    Cookieが当初の設計を超えて利用されているが、Cookieをブロックしてしまうと代替手段としてよりフィンガープリントのようなより邪悪な方法が利用されてしまう。
    広告エコシステムを守りながらプライバシーを向上させたい。

  • 2020年1月14日
    PrivacySandboxでは、ユーザー、パブリッシャー、広告主のニーズに対応しつつ、
    回避策となるツールを開発次第、Chromeの3rdPartyCookieサポートを段階的に廃止する。

PrivacySandboxは2023年のQ4(10月)から段階的に適用し、
2024年9月に3rdPartyCookieを全面廃止予定

3PCとPrivacySandboxの違い

3PC

広告配信事業者にCookieを送信することで、サーバ側でデータ処理・分析する

PrivacySandbox

ブラウザ側でデータ処理・分析して、ブラウザが結果を広告配信事業者に送信する

PrivacySandboxの主な機能について

TopicsAPI

ブラウザが行動履歴を分析し、ブラウザに興味関心(Topic)を割り当てる。
広告事業者にブラウザからTopicを送信し、広告事業者はTopicをもとに広告配信する。
※デモグラフィック(属性)系のTopicは存在しない。
※W3Cで仕様策定中(ブラウザの標準になるかどうか検討中)。

Topic利用の流れ

  1. ブラウザベンダーが分類モデルを作成
    モデルでは、以下を分類する。
     ・ドメインをどのTopicに分類するか
     ・ブラウザをどのTopicに分類するか
  2. ブラウザベンダーがブラウザ(ユーザー)に分類モデルを送信
  3. 過去1週間の訪問履歴(ドメインのみ)を用いて、分類モデルが毎週5つのTopicIDを割り当て

※個人を特定できてしまう可能性があるため、母数の少ないTopicは割り当てない、としているらしいが詳細は不明。

TopicsAPIを利用した広告配信

  1. ユーザがサイトにアクセス
  2. サイトで広告タグ(TopicsAPIを利用してTopicID送信するJS)が発火
  3. 広告配信事業者にTopicID送信
  4. 広告配信事業者はTopicIDに合わせた広告選択し、広告配信

TopicsAPIでは、ユーザーを特定できてしまうので

  • 最大3つのTopicIDを返す
  • 5%nの確率でランダムにTopicを返す
    ※すべての広告配信事業者がブラウザに割り当てられたすべてのTopicIDを取得できるわけではない

ユーザー側でTopicのブロック、Topic送信のオフができる
ドメインのTopicも確認できる

ProtectedAudienceAPI

リタゲ広告の代替となる
ブラウザにInterestGroup名と広告情報を保存

  1. ユーザーがアクセス
  2. 広告タグ(配信事業者へURLなどを送信)発火
  3. 広告配信事業者DSPがInterestGroupを選択
  4. ブラウザにInterestGroupが保存される
  5. ユーザーがサイトにアクセス
  6. InterestGroupをもとに広告配信
    リアルタイムな問い合わせはKey/Value serviceと呼ばれるトラッキングをしないと信頼のあるサーバに行う

今後必要なPrivacySandboxへの準備

  • 広告主
    自社サイトで誰がどのようにInterestGroupの作成・運用しているか確認。
  • メディア
    自社サイトがどのTopicになるか確認。
    現在は間違っていても修正はできない。今後議論されそう。
  • 共通
    PrivacySandboxで発生する外部送信は、
    電気通信事業法の外部送信に当てはまるため対応は必要。
    ユーザに対する、Topic、InterestGroupの許諾も必要になってくる。
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