はじめに
個人的な記録と、私と同じようにエンジニアを志す人の助けになればと思い書きました。
また、公開することでほかの人から他の書籍や記事を紹介してもらえるかなと思っています。
背景
私はMSPというサーバの運用管理を行う業界で働くプログラマーで、
普段はオンプレミス向けのサーバ監視ソフトの開発を行っています。
前置きはほどほどに早速記載していきましょう。
技術書・技術記事
MSP・サーバ監視
監視や運用チームに関するものを読みました。
書籍: 入門監視: モダンなモニタリングのためのデザインパターン
2019年 発行
本書はTwelve-Factor Appに代表される、モダンなWEBアプリケーションの監視方法について書かれた書籍です。
サーバの死活監視やリソース監視だけでなく、クラウドアーキテクチャ上で動くアプリケーションの性能監視や
観測性の向上方法について書かれています。
入門というタイトルから、初めて監視を行う人向けと思われがちですが、
私のようにオンプレミスをメインでアプリケーション開発やサーバ監視を行ってきた人こそ勉強になるのではないかと思います。
記事: 監視論
2019年 発行
監視とMSP業界について記載された記事です。
入門監視に通ずる部分もあり、私自身の所属する業界とも重なり参考になりました。
記事: ごく普通のエンジニアリング運用チームを強力な SRE チームに変える
2019年 投稿
Googleが既存のオペレータチームをSREチームに切り替えた際のことが書かれています。
既存の運用ではスケールに問題を感じ、オペレータをSREにするなど。
課題や問題点については、我々MSP企業にも通じるところがあると感じました。
開発
プログラマーとしての成長や、チーム開発の仕方についての本を主に読みました。
書籍: Team Geek――Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか
2013年07月 発行
チーム開発を円滑に行い、成果を上げるために気を付けるべき心構えについて書かれた本です。
主にHRT精神と呼ばれる以下の三項目の重要性について書かれています。
- 謙虚 (Humility)
- 尊敬 (Respect)
- 信頼 (Trust)
一見すると理想論だけが書かれているように思われるかもしれませんが、
具体例や対処方法が細かく書かれており、実践的な内容だと感じました。
また、プログラマー界隈で三要素というとプログラマーの三大美徳を思い出しますね。
- 怠惰(Laziness)
- 短気(Impatence)
- 傲慢(Hubis)
全く真逆のことが書かれているように感じますが、深いところでつながっており、
「自分(とコンピュータ)に厳しく、人にやさしい」
プログラマーに求められる性格とはこういうものではないかと思いました。
記事: How To Become A Hacker
1996年 投稿
ハッカーになろうと題した古典的な記事ですが、ハッカー的心構えはUnix哲学に通ずるものがあり
プログラムや技術的な勉強のモチベーションになりました。
スライド: 世界中の開発者と共に モノづくりをするために必要な6つのこと
2019年 投稿
前述のハッカーになろうと同時期にみたスライドです。
プログラマーと成長し、世界中の開発者コミュニティと関わるために日々実践した方がよいことが書かれています。
「素振りを欠かさない」や「何かを作って公開する」など少しずつ取り入れていっています。
組織・自己啓発
技術とは直接関係はないですが、組織運用や、自己研鑽のために読みました。
書籍: How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス) ―私たちの働き方とマネジメント
2014年 投稿
Google の元 CEO エリック・シュミットがGoogleの文化や採用、意思決定の方法について書かれた本です。
特にGooglerを表す性質、「スマートクリエイティブ」が印象的でした。
スマートクリエイティブを惹きつけ、彼らを自由にすることで
時代の変化に取り残されず成長を続けることができるということでした。
また、ラリー・ペイジが序文に大学教授のと起業家に共通する特徴として
既存の常識にとらわれず、基本原理と現実世界の現象にもとづいてモノを考える自由
と書いていますが、これはエンジニアにも共通する特徴だと思っています。
記事: WHAT HAPPENED TO YAHOO
2010年 投稿
こちらの翻訳記事で読ませていただきました
ポール・グレアム「Yahooに起きてしまったこと」
YahooとGoogleの対比から、IT企業が大切にすべきマインドについて記載されています。
ちょうど How Google Works を読んだ後だったので、Google戦略と逆の行動を取った組織の結果をとして面白くもあり
自分の組織は大丈夫かなと心配になりました。
書籍: 仕事は楽しいかね?
2001年 刊行
日々の仕事に疲れた主人公が、マックスという老人から日々の仕事からアイデアを生み出す方法を学ぶという本です。
対話形式で書かれており、とても読みやすかったです。
実例として、コカ・コーラやジーンズの誕生時の話が紹介されており
チャレンジすることや変化することに、ポジティブな気分になれます。
最後に
改めてこうして振り返ってみると、自分自身の興味のある範囲が偏ってるなと思いますね。
概要にも書きましたが、この記事に載っていないおすすめの書籍・記事があれば、
コメント等で紹介いただけるととても喜びます。