はじめに
この記事はSLP KBIT AdventCalendar2022 2日目の記事です。
こんにちは!12月に入ってかなり寒くなってきましたよね。皆さん、体調管理は万全でしょうか?風邪はひかないように気をつけましょうね。
さて、最近VOICEVOXやVOICEROIDに歌わせる動画が有名になってきていますよね。
そこで、今回はNEUTRINOを用いてきりたんに歌を歌わせてみたいと思います。
ちなみに、歌わせる曲は、TrySailさんの「adrenaline!!!」です。
NEUTRINOとは、無料の音声合成(ボーカルシンセサイザー)ソフトで、VOICEROID+の東北きりたんにも対応しています。
この記事では、前述のソフトウェアを使ってどのように歌わせたのかを紹介していきます。
環境
- Windows10
- NEUTRINO
- MuseScore3
- Cakewalk by BandLab
前提知識
NEUTRINOとは
ニューラルネットワークを用いた、フリーの歌声シンセサイザーです。
無料で使うことができ、東北きりたんにも対応しているということで、今回はこのソフトを採用しました。
MuseScore3とは
NEUTRINOは「MusicXML」という譜面データを元に音声合成を行うため、この譜面データを出力することができるこのソフトを使いました。
GUI操作で簡単に譜面を作ることができたので、使い勝手は良いほうでした。
Cakewalk by BandLabとは
無料で使えるDAWソフトです。
MuseScore3ですべての音符を手打ちするのは手間がかかるため、このソフトを使って時短しました。
NEUTRINOのインストール
NEUTRINOの公式サイトからDownloadを選択し、GoogleドライブからNEUTRINO-Windowsを選択しダウンロードします。
また、歌声ライブラリからきりたんの声をダウンロードしておきます。
どちらもzipファイルなので解凍しておきましょう。
譜面データを作ってみる
Cakewalk by BandLabのインストール方法は、こちらを参照してください。
Cakewalk by BandLabにて、簡単ではありますが、譜面データを作成しました。
この譜面データをmidファイルとしてエクスポートし、MuseScore3でインポートします。
MuseScore3はmicrosoft storeでダウンロードできます。
その結果、以下のように出力されます。
この譜面に歌詞を入れ、いろいろいじくった結果、このようになりました。
基本的に一つの音符に対して一文字喋らせるようにしましょう。
また、ブレス記号を挿入すると息継ぎをしてくれますが、これを入れることで一気に人間っぽさが出るのでおすすめです。
この譜面データをmusicxml形式でエクスポートします。
エクスポート先は解凍したNEUTRINOフォルダのscore/musicxmlの中です。
実際に歌わせてみる
さて、これで譜面データを作ることができたので実際に歌わせてみましょう。
NEUTRINOフォルダのmodelフォルダの中に解凍したきりたんの音声データを入れておきましょう。
NEUTRINO/Run.batファイルの記述を書き換えます。
Run.batを右クリックして編集から、メモ帳で編集します。
赤丸で囲った部分を変更します。
上の赤丸のBASENAMEの部分を先程作ったmusicxmlファイルを拡張子抜きで書き込みましょう。
下の赤丸のModelDirの部分をKIRITANに変更します。
その後、cmdでRun.batを起動してください。
数秒待つと、NEUTRINO/outputに音声データができています。
これできりたんに歌わせることができました。
終わりに
今回は、NEUTRINOを使って、きりたんに歌わせてみました。
今回作った音声ファイルはこちらに公開しておきます。https://drive.google.com/file/d/1EcPbILofvf9_1rS4IBqYKUdkzVPVIYov/view?usp=sharing
意外と簡単に歌わせることができたので興味を持った方は好きな曲を歌わせてみてはどうでしょう。
自作の曲を歌わせるのも面白いかもしれませんね。