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キッティング専用RPAツール「SetROBO for Kitting」を導入してみた

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はじめに

私は日頃、クライアントPCやサーバの設定(いわゆるキッティング)の作業を行っており、キッティング作業を少しでも効率化したく色々と悪戦苦闘しています。
前期より、PCキッティングの効率化を図る為、㈱アープ社が開発・販売しているキッティング専用RPAツールの「SetROBO for Kitting」を導入し、思った以上の効果が出たので共有したいと思います。
※ツールの詳細は、下記ホームページを参照してください。

まず、弊社は販売代理店からPCを仕入れ、1台1台開梱し電源をいれ手作業で設定していくスタイルで行っており、弊社で行う主なキッティング内容は約30項目あり、みなさんも行っているような下記の設定となります。
※機種固定じゃない為、Sysprepなどでイメージをという事が難しく、一部BatやPowerShellを使用し作業時間の短縮をしていますが、多くは手作業で行っています。

設定項目
PC名変更
ドメインユーザーの追加
ドメイン参加
固定IPアドレス設定
必須ソフトウェア(10種類程度)のインストール、及び設定
Officeの設定
BitLockerの有効化
エクスプローラオプションの変更
電源オプション
Chromeの設定
タスクバーの整理
スタート画面の整理
Windowsアップデート

RPAツール導入前と導入後で良かった点と悪かった点は下記の通りです。

【良かった点】

①作業時間の大幅短縮

今までは、2,3台のPCを並べて、手作業でキッティングを行っていましたが、なんだかんだ(横やりが入り作業が中断とか)で半日はかかっていました。
しかし、SetROBO forKittingを導入後は、作業スペースを10台までおけるように広くし、並列で10台一気に実行させて、全部で2時間程度で終了することが出来ました。

なお、作業時間の2時間も、開梱や電源接続、OSの初期設定、キッティング後の梱包の15分以外は、勝手に動いていてほぼ何もしないので、実質作業時間15分ですね。

②設定ミスがゼロに!

人がやるとミスはつきもので、特に疲れているときは設定を飛ばしたりして途中で慌てて設定し直したりしますよね。
あと、忙しい時期に仕方なく普段キッティングを行わない人に頼んだりすると、逆に確認や設定し直しとかで時間を取られ、自分がやった方が早かった!と感じることがあります。

しかし、ここについてもRPAツールの凄さが発揮し、自動実行中に設定値の確認はもちろんエビデンスも自動取得することができ、もし設定中に何らかの理由で正しく設定が出来なかった場合は、エラーメッセージを出して止めることが出来る(そういうシナリオを作成する)ので勝手に設定してくれて、結果的に設定ミスはゼロにすることができました。

【悪かった点】

①シナリオ作成に時間が必要

良かった点を挙げたので、悪かった点も挙げなければと思い書きますが、唯一悪かった(大変だった)点は、ツールに慣れてシナリオを作ることですね。
RPAツールなので、仕方ないことなんだけど、やはり立ち上げは大変でした。
昨年後半頃から体験版を使用し導入の検討を行い昨年末に導入しましたが、作業の合間などでシナリオを作成していき、2~3ヵ月でようやく本番で使えるレベルまで持って行けました。
ただ、一度作成したシナリオは、今後OSのバージョンアップなどで設定画面の仕様変更が多少あっても、仕様が変わった箇所の修正だけで済むので、かなり楽になると思います。

ちなみに、ARP社ではこちらが希望するシナリオを作成してくれる有償のサポートもあり、作成したシナリオをベースに拡張していくことも出来ると思うので、私的には、初めは多少お金を払っても作成して貰った方がコスト的にも良かったと思いました。
※導入前の打合せ時に、シナリオ作成サポートの案内を受けたが、その時はスルーしてしました。

最後に

「SetROBO for Kitting」は、ランニングコスト(更新料:9万5千円/年)も非常に安く、台数に関係なく自動化できて、それで自分の作業時間を大幅に減らすことができたので、もっと早く導入すれば良かったと感じています。
今も手作業でPCのキッティングを行っている方は、一度検討をおすすめします!

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