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内容の要約

94,799円(受験費用82,821円(PMI 入会金込) + 教材費用11,978円)、スケジュール正味5ヶ月で、PMP試験をpass。
学習方法、利用教材などを共有します。

はじめに

2023年12月27日にPMP試験にチャレンジし、無事合格することが出来ました。
今回の学習では、
・ストレスフリーで、
・可能な限り最低限の費用で、
取得することを目標にしていました。
無事上手く行ったので、共有できたらと思います。

対象読者

PMP試験を取ろうと思われていて、、、
・どのくらい費用がかかるか調べている方
・勉強法に迷っている方

著者のバックグラウンド

・年齢は40代半ば
・SIer勤務
・アプリ系PMを8年ほど経験済
・保有資格は応用情報技術者やOracleMaster、AWS SAAなど

概要

PMPとは何か

こちらでは大きく語らず、公式ページをご紹介するに留めます。
PMI公式ページ

受験の動機

PM(プロジェクトマネージャー)を複数年経験し、 体系的な知識を身に着けたいと思ったためです。

受験の方針

今回の受験の方針として、以下を掲げました。
・所属会社の援助は受けない
・必要と感じる最低限の教材に絞る
・学習でのストレスをなるべく掛けない

所属する会社では、PMPの受験を宣言した場合、研修費用などを都合していただける制度があります。
しかし経験上、自分のお金を使った方がモチベーションの維持につながることを知っていたため、この制度は使わないことに決めました。
(ただし会社の援助を受けず合格した場合、別の制度で報奨金制度があり、合格後に各資格で定められた一定額を受領することができました。それは利用することにしました)

合格後に報奨金制度で費用の補填があるため、インセンティブ(報奨金−経費)が最大になるように必要経費は最低限に絞ることにしました。

また合格までの期間は、早いに越したことはありませんが急ぐ必要もないため、毎日の学習時間はストレスがかからない程度に留めてスケジューリングしました。
具体的には、毎日の学習時間は1〜2時間以内にしました。
時間的に厳しい場合は、問題集の問題を1問解くだけにするなど学習しない日は作らないように心掛けました。(そのままやらなくなることを防ぐ)

試験の対策

学習の方式

PMP試験は出題範囲が比較的広いため、パラシュート勉強法を活用しました。
(資格試験の学習でよくやる手)

[手順]
0. 35PDUの動画講座を受講します。

  1. テキスト巻末の模擬試験を解き、分からない分野がどこか確認します。(この時点でテキストは読んでない)

  2. 補助動画講座とテキストに戻り、模擬試験で分からなかった論点を見直します。

  3. 分からなかった論点の問題集を解きまくります。問題集はその論点の正答率が7割になるまで行います。(ここで無理に8割以上を目指すと、1つの論点に時間が掛かりすぎて飽きてしまう)

  4. 1から3を繰り返します。繰り返し終了の基準は模擬試験の正答率が8割になるところを目指しました。

利用教材

利用した教材は以下の6つです。

教材名 費 用 用 途
PMP完全攻略テキスト 4,378円 教科書
Udemy PMP Certification Exam Prep 35 PDU Project Management Course(英語) 1,200円 35PDU公式研修
Udemy 「PMP®認定試験」で一発合格を目指す! 効率的な試験対策のための戦略コース アジャイル対応 1,200円 補助動画講座
Udemy 「PMP®認定試験」で一発合格を目指す! 試験攻略のための実践問題演習コース 全100問 1,200円 最終月の補助演習
豆検 PMP試験・基礎編(第6版&新試験対応) 1,000円 基礎演習
豆検 PMP試験・合格編(第6版&新試験対応) 3,000円 メイン演習

各教材の利用実績をまとめました。

◆PMP完全攻略テキスト
→お守りとして教科書を購入しました。
模擬試験を受けて分からなかった分野を読み込みました。
また、動画講座受講後に巻末の模擬試験を利用しました。

◆Udemy PMP Certification Exam Prep 35 PDU Project Management Course(英語)
→1,200円で35PDUが確保できる!と喜び勇みましたが、当方英語は苦手なので専ら日本語訳字幕でついていきました。
各章末に確認テストがあるのですが、これを和訳しながら解いていくのが大いに苦痛でした。。
ただ、最安値。

◆Udemy 「PMP®認定試験」で一発合格を目指す! 効率的な試験対策のための戦略コース アジャイル対応
→PMP Certification Exam Prep 35 PDU Project Management Course(英語)で本当に理解が深まったか疑念が湧いたため、日本語の講座を追加購入しました。
試験のポイント、プロセスチャートがキレイに纏まっており、とても理解が深まりました。

◆Udemy 「PMP®認定試験」で一発合格を目指す! 試験攻略のための実践問題演習コース 全100問
→下記で紹介する豆検は模擬試験形式ではないため、苦手分野がどこかをテキスト巻末の模擬試験以外の新しい問題で確認するために学習最終月に購入。
3回解いて85%まで正答率を上げました。
注意ですが、当問題はアジャイル対応していないようなので、アジャイル問題は豆検で補いました。

◆豆検 PMP試験・基礎編(第6版&新試験対応)
→動画講座の受講後に、知識を定着させるため基礎編の問題集を実施。
さすがに基礎編と題しているため、問題のレベルは用語の確認レベルなので、1周解いて完了としました。

◆豆検 PMP試験・合格編(第6版&新試験対応)
→学習の根幹です。
各章の正答率が7-8割になるまでひたすら解き続けました。
おおよそ3周で、ある程度ものに出来ましたが、すごく時間がかかりました。。

スケジュール

学習を開始した日から試験日までの期間は10ヶ月かかりました。
途中、仕事が立て込み過ぎ、3ヶ月程何も学習出来なくなってしまいましたので、実質は7ヶ月掛かったことになります。
掛かった時間は、3ヶ月の停止期間再開時に復習で時間を費やしたため、200hくらいと思われます。

後述しますが、動画講座の取組み方を見直すことで2ヶ月の短縮は可能と思われるため、実施期間5ヶ月まで短縮ができると思います。
その際の時間も150h程度になると思われます。

◆開始1〜3ヶ月目

PMP Certification Exam Prep 35 PDU Project Management Course(英語)の受講を行いました。

値段に飛びついてしまいましたが、明らかに効率は悪かったと言わざるを得ません。
ただ、最初から「この動画はポイントを押さえるのみに徹し、35PDUを取得するためだけに使う」と決めていればよかったと思います。
中途半端にしっかり聞こうとして時間を使ってしまいました。
正直Udemy講座と豆検があれば充分試験範囲を理解できます。

毎日1,2時間に通勤時、及びテレワーク終了後の時間に聴講。
35pdu講座完了後は「Udemy 「PMP®認定試験」で一発合格を目指す!・・」に切替え。
この期間に豆検の基礎編を並行して解き、用語の理解をしました。

◆開始4-5ヶ月目

35pdu聴講が完了したため、パラシュート方式に切替え。
PMP完全攻略テキストの巻末模擬試験を解きました。
誤った、もしくは理解が足りないと感じた論点について、 補助動画講座で復習し、豆検合格編を正答率7−8割になるまで解きました。

◆開始6-8ヶ月目

学習中断期。
会社で他部署PJの火消しに入り、プライベートが消えました。
無理に計画を進めるとストレスがかかるため、一時休止しました。

◆開始9-10ヶ月目

模擬試験→豆検の繰り返しを再開。
テキスト巻末の模擬試験正答率が9割を超えたため、Udemyの新しい模擬試験に着手。やることは同様としました。
このタイミングでPMI入会、試験の申込みを実施しました。

最終日前日、両模擬試験の正答率は85%、豆検合格編の正答率は80%。

学習を通じて重要と分かったこと

試験終了後、下記の2点が重要だったなと感じました。
・PMIイズムの理解
・管理の各プロセス、ITTOの使い方

・PMIイズムの理解
→試験問題は俗に言う「シチュエーション問題」が圧倒的に多かったです。
選択肢を見ても、どれも合ってそうだ、と思ってしまいますが、PMIが思うPMとしての所作である"PMIイズム"に沿った行動の選択肢が答えになります。
模擬試験や豆検の回答に「PMとしてはこうする」といった注釈があればメモして覚えておくことが必要になります。

・管理の各プロセス、ITTOの使い方
→各プロセス(アクティビティの作成、や、監視のコントロールなど)のインプット、アウトプット、ツールと技法を理解しておくことが重要と感じました。
ストレートに試験問題に出てきますので、知らないと解答出来ないです。
動画講座では、ITTOをすべて暗記しなくてもよい、と指導がありましたが、鵜呑みにせず頭に叩き込んでおくとよいと思います。
(当日、資源平準化ってクリパス変更していいやつだっけ?と思い出せず1問フイにしました。。)

大変だったこと

2つありました。

1.Udemy講座の英語テスト
英語講座の聴講は、字幕があったので英語から逃げても理解できました。
しかし、章末の確認テストは別でした。
和訳は当然ありませんから、自分で調べて解いていきます。PMP試験は初めてなのでもちろん間違います。及第点が取れないと先に進めません。また解き直し。。
これが相当難儀でした。

2.Auditに引っかかった
受験者の1割でAuditに引っ掛かり、PM経験の他者確認や、卒業学校の証明書の提示を求められます。
12月頭の受験申込みで見事に引っ掛かり、卒業大学へ郵送依頼したりと師走のギリギリに焦ってしまいました。

経費まとめ

まとめると以下の経費がかかりました。

教材名 費 用
PMP完全攻略テキスト 4,378円
Udemy PMP Certification Exam Prep 35 PDU Project Management Course(英語) 1,200円
Udemy 「PMP®認定試験」で一発合格を目指す! 効率的な試験対策のための戦略コース アジャイル対応 1,200円
Udemy 「PMP®認定試験」で一発合格を目指す! 試験攻略のための実践問題演習コース 全100問 1,200円
豆検 PMP試験・基礎編(第6版&新試験対応) 1,000円
豆検 PMP試験・合格編(第6版&新試験対応) 3,000円
小計(教材費用) 11,978円
PMI入会費 $139
PMP受験費 $405
小計(受験費用) 82,821円
合計 94,799円

PMI入会は、万一失敗したときの再受験費用の保険のために支払いました。まさにリスク軽減策。

円高142円の煽りで、過去投稿いただいている受験者の方々と受験費用で大きな開きが出てしまいました。。

まとめ

いままでPMの役割を実施する中で、本などでノウハウは学習していたつもりでした。
PMPを受験するにあたり、体系的にプロジェクトマネジメントを学ぶことができて、大きな自信に繋がりました。

きっと今後の現場も色々な状況、バイアスがあり、教科書通りにはいかないと思います。
ただ、「今は教科書から外れている」ことを認識して行動ができるようになったと思います。大きなプラスと、信じています。

今回の共有内容が、今後受験される方の足しになることを願います。
長文、失礼いたしました。

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