きっかけ
筆者の家にはエレクトーンがあります。ケーブルを使ってPCとつなぐことはできていましたが、どうにか無線でiPhoneにつなぎたくなったのがきっかけです! 結構いろいろなことができて面白いので皆様に共有したいなと思い記事にしました。
スペック
- エレクトーン : YAMAHA製 ELS-02C
- iPhone : iOS 12
いろいろ調査してみた
このTO DEVICEと書かれた方にUSBのコードを利用してPCなど(もちろんiPhoneも)を接続しても何も起こらないので注意。(スマホの充電はできますが) エレクトーンと何か他のデバイスを接続するためには右側のTO HOSTと書かれたUSB-BとPCを接続しなければなりません。
- マニュアルを見てみる
きちんとiPhone接続の手順が書いてあります。基本的にそのとおりやってればOKです。
ただ、対応しているWi-Fiモジュールの種類が限られているので、購入する際はマニュアルで対応製品をしっかり確認しておきましょう。筆者はBUFFALOのWLI-UC-GNMEを利用しました。小さくてなくしやすそうなので注意が必要です。
接続して利用する
エレクトーン側でWi-Fiセットアップを済ませれば、無事、無線LAN内にエレクトーンが参加できます。
利用できるアプリ
MIDI端末が接続して利用できるアプリならだいたい利用可能です。とりあえずYAMAHAのアプリを紹介します。
エレクトーン 弾き放題!
エレクトーンのファイルマネージャーとして使えます。
エレクトーンと曲ファイルをやり取りするのは今までは、PCでファイルをUSBメモリに移してそれをエレクトーンに挿して利用する、というのが普通でしたが、このアプリを用いればいちいちPCを起動することなく、スマホからファイルをやり取りできます。ただ、エレクトーンにはUSBメモリを挿しておかないといけません。

これがメイン画面です。
「楽器」をタップするとネットワーク上にある楽器が表示されますので接続するだけでOK。
購入した楽曲をDropboxに保存して、このアプリから取り込むと無線経由でエレクトーンにさしてあるUSBに送信することができます。これがすごく便利です!
ちなみに、エレクトーンではMIDIファイルが再生できる機能を持った機種もありますが、このアプリはMIDIファイルの転送には対応していないようです。残念!
Chord Tracker
YAMAHA製のアプリです。iPhone内にあるmp3やaacの楽曲を読み込んで、コード譜を作成したりテンポ・キーのコントロールができたりする神アプリです。エレクトーンを含め楽器にMIDI接続するとその音楽を流せるらしいんですが、エラーを起こして強制終了してしまう不具合があり、できたことはありません。残念!
以下はYAMAHAアプリではありませんが便利です。
MIDI Network
MIDIデバイスを接続するにはドライバーのようなものが必要です。そこで利用するのはMIDI Network(iOSアプリ)です。機能が同じものもいくつかあります。
Web MIDI Browser
iPhone付属のSafariでは近年追加されたWeb MIDI機能が使用できないので、専用のブラウザを使うことでウェブ上のMIDIサービスを利用できます。(ブラウザ上でMIDIキーボードを接続するなど)
おまけ
epiano.jp(https://epiano.jp)
MIDI楽器を接続してWeb MIDI対応ブラウザで開くとオンラインピアノが楽しめます!
みんなで連弾したり、ちょっとしたときにほかの人に演奏を披露できます。
おわりに
MIDIは接続も簡単でIoTとの相性も良さそうなので、MIDI製品とインターネットを利用した何か面白い作品を作れたらなと思いました。