この記事の内容
・はじめに
・なぜ自己紹介アプリを作成したのか
・自己紹介アプリを使用し問題解決
・仕組み
・施設側や家族側の評価
・おわりに
初めまして、元介護施設施設長で現在はクリニックで事務長をしています。この制作物は介護施設で勤務していた際に、お年寄りから介護施設側の誰でも簡単に作れて使用できたらいいなと思い作成した自己紹介アプリです。
私が介護施設に勤務していた際に感じた違和感がありその違和感を解消するためにアプリを作成しました。
違和感とは、介護施設に入居してくる際にケアマネや病院等から情報(アセスメントシートや看護サマリー、フェイスシート等)が沢山来ます。その情報をもとに施設側も受け入れ準備を行います。
※受け入れ準備とは、福祉用具を提案したり紐解きシートの作成疾患等に介護的目線でどうやってアプローチできるか等
入居当日家族が利用者様を連れて来られた際に、「え?情報と全然違うんだけど」「ADLも全く違う」などがおきます。
この現象がなぜ起きるのかと言うと、担当のケアマネさんや主治医、その方にとっての「お客さん」に見せる顔は家族に見せる顔と違うということです。
施設側としては今までもらった情報は参考程度にし、改めて家族から本来の性格や好き嫌い何が好きで、何が嫌いなのか等情報収集を行わないといけません。
その方本来の性格を知ろうと思えば最低でも1ヵ月はかかります。その1ヵ月で家族やその入居者様とのズレが生じます。そのズレをいかに小さく無くすことができるかが家族様や入居者様施設のニーズとサービスの早期の合致に繋がると考えています。
仕組み
Googleスプレッドシートに各施設で家族に対して質問事項を作成する。
フォームはGlideを使用し情報収集、集めた情報はGoogleスプレッドシートに反映される。
スプレッドシートの情報をCANVAに一括データ送信すれば自己紹介シート作成完了。CANVAで使用するフォーマットは各事業所で作成しても問題なし、そのフォーマットにデータを一括データ送信をすれば情報は勝手に記載されます。
施設側や家族側の評価
住宅型有料老人ホームで施設側として使用して頂いた評価、家族様に使用して頂いた評価があるため記載いたします。
施設側の意見として→情報のすり合わせが簡単にできたのでそこが良い、家族のニーズがわかっていればトラブルを避けられる。信頼関係が良くなる。ただデメリットとしてCANVAやGlideを知らない人に説明する際ある程度どちらも知識がないと説明が難しい。との意見があります。
家族側→担当者会議とかで、知識が無いので質問すらわからないためアプリを使用し自分の言葉で施設側に要望が出せるので便利。施設見学の際に言い忘れた事があったりするので思い出したときに作成できるのが一番良い。ただキーパーソンが老老介護の場合スマホを持っていない事もあり得るのでその場合はどうするの?などいい面もあれば、悪い面も若干あるため意見を参考に改善していきたいと思っています。
今までは問題点や自分がやりたい事に対してのアプローチの仕方が少なかったが今回様々なツールを勉強させていただき色々な角度からの目線が持てるようになり世界が広がりました。問題点を自分のツールで解決する事ができるこの強みを生かし、今後も介護・医療の分野でDX化、ICTがもっと活用され私自身も協力できるように今後も物作りを行っていきたいと思っています。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。