MCUXpressoってなに?
KinetisとLPC、ARM ContexシリーズがFreeScaleの買収によりNXP傘下になってから、開発環境を統合すべく、登場しました。
経緯や機能のあらましはこちらにある記事を参照してください。
http://www.nxp.com/jp/about/about-nxp/メディアセンター/press-releases/nxpmcuパワーハウスポートフォリオの開発環境を一元化したmcuxpressoソフト:20161102-JP-PR-MCUXPRESSO
MCUXpressoの動作環境
Windows、OSX、Linuxのマルチ環境でSDK・IDE(統合開発環境)・Config ツール(ピンオーダーやSDKクリエーターなど)が利用できます。
ConfigツールはWebフロントでも提供されています。利用についてはNXPへの登録(無料)が必要です。
https://mcuxpresso.nxp.com/en/welcome
MCUXpressoの入手
3つのファイルが必要になります。
- MCUXpressoIDE
- MCUXpresso_Config_Tools
- MCUXpresso SDK
IEDとConfig Toolsは、NXPの専用サイトからダウンロードできます。
SDKは、上記のMCUXpressoサイト上でSDKビルダーをつかってSDKを作成後、ダウンロードします。SDKは複数作成することができ、開発ターゲットに合わせて、IDEでダウンロードしたSDKの選択を切り替えて使うイメージです。
MCUXpressoIDEのダウンロード先
http://www.nxp.com/jp/products/software-and-tools/run-time-software/mcuxpresso-software-and-tools/mcuxpresso-integrated-development-environment-ide:MCUXpresso-IDE?tid=vanMCUXPRESSO/IDE
MCUXpresso_Config_Toolsのダウンロード先
http://www.nxp.com/jp/products/software-and-tools/run-time-software/mcuxpresso-software-and-tools/mcuxpresso-config-tools:MCUXpresso-Config-Tools?tid=vanMCUXPRESSO/CONFIG
MCUXpresso SDK Builderを使ってSDKをダウンロード
開発ターゲット(開発ボード or チップ、Kinetis or LPCなど)ごとにSDKを作成します。SDKの作成はSDK Builderと呼ばれるMCUXpress Webサイトにあるサービスを使って行います。利用についてはNXPへの会員登録が必要です。NXPのアカウントがない場合は、アカウント作成を行ってください。
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MCUXpresso Config Toolsにアクセス
https://mcuxpresso.nxp.com/en/welcome -
New Configrationを選択して、開発ターゲットを検索します。画面の例では、KL03Zシリーズの開発ボード用のSDKを作成したいので、「Board」 を選択し表示されたリストの中からFRDM-KL30Zを選んでいます。画面右で、ボードの写真や詳細を確認することができます。
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Select Config画面で環境設定
SDKを利用するOSやIDEを選択します。利用するOSに合わせて選択をしてGo to SDK Builderを選択して、ダウンロード画面に遷移してください。
以上で、SDKのダウンロードは終わりです。
MCUXpressoのインストール
インストールの順番は指定はありませんがSDKの解凍をしておいた方がスムーズかと思います。
OSXの環境では、IDEとConfigToolsのインストールは、パッケージアイコンをダブルクリックするだけです。また、OSXの環境ではIDEとConfigToolsのインストール場所の指定は、アプリケーションフォルダ以外の指定ができませんでした。
ConfigToolsのインストールは、コントロールパネルのプライバシーから認可操作が必要となります。
MCUXpressoの初回起動
初回起動の際に、作業フォルダの指定を聞かれますので、適切な場所を指定してください。
起動後にアプリケーションがネットワークを利用することへの承認画面がでますので、「許可」を押します。
起動できれば、IDEの画面が表示されます。