はじめに
TypeScriptでは、クラス内でインスタンスが生成されたときに初期化処理を行うためのconstructorメソッドが利用されます。この記事では、constructorメソッドの基本的な使い方と特徴について解説します。
constructorメソッドとは
constructorメソッドは、クラスがインスタンス化された際に自動的に呼び出される特別なメソッドです。このメソッドを使用することで、インスタンスの初期化やインスタンス変数の設定などを行うことができます。
構文
class ClassName {
constructor(/* パラメータ */) {
// 初期化処理やインスタンス変数の設定など
}
}
constructorメソッドの特徴
- 初期化: インスタンスが生成されるときに、クラス内のプロパティやメソッドを初期化します。
- インスタンス変数の設定: インスタンス変数(プロパティ)の初期値を設定します。
- 引数を受け取ることができる: 必要に応じて引数を受け取り、初期化処理に利用することができます。
- 親クラスのコンストラクタ呼び出し: クラスが継承している場合、super()を使用して親クラスのコンストラクタを呼び出します。
使用例
以下は、constructorメソッドを使用してクラスの初期化処理を行う例です。
class MyClass {
message: string;
constructor(msg: string) {
this.message = msg;
}
showMessage() {
console.log(this.message);
}
}
let myObj = new MyClass("Hello");
myObj.showMessage(); // Output: Hello
この例では、MyClassクラスのconstructorメソッドが引数 msg を受け取り、messageプロパティにその値を設定しています。その後、showMessageメソッドでmessageを表示することができます。
まとめ
constructorメソッドは、クラスの初期化処理やインスタンス変数の設定に使用される重要なメソッドです。引数を受け取ることができるため、柔軟な初期化処理を行うことができます。