応用情報技術者試験 合格までの道のり
1. はじめに
こんにちは!アプリケーションエンジニアのゆうです。
本記事では、応用情報技術者試験の合格に至るまでに、私が取り組んだことを紹介したいと思います。受験を考えている方はぜひ参考にしてみてください!
試験概要は公式ページやその他の記事をご参考ください。
IPA公式ページ-応用情報技術者試験-
2. 受験時の実力
私が受験したのは2020年秋試験、コロナ禍であったためマスク必須・体温測定など、例年とは違う雰囲気での受験となりました。
私自身のスペックとしては、2020年の4月に新卒入社、プログラミング未経験での採用であったため、実践的な経験値は試験までの半年間となります。また、その前の年に基本情報技術者の資格は取得済でした。
3. 受験した感想
よくネットで検索すると、「基本情報より簡単だった」、「2週間くらいの勉強で合格できた」、と目にすることがあるので、すぐ受かると思われる方もいるかもしれませんが、私的には断然基本情報よりも難しかったです。ただ、確かに午後試験は暗記よりも、国語力や知識の応用力が必要になるので、実務経験が豊富で、読解能力の高い方は少ない勉強量で突破できそうに感じます。
私のように経験値が少なく、知識がそこまで定着していない方はそれなりの準備が必要になるかと思います。
4. 勉強法
必要な学習期間
基本情報をもっている方であれば、2ヶ月〜3ヶ月あれば十分かと思います。試験に向けてコツコツ積み上げ、余裕を持ちたい方は3ヶ月、試験前に一気にやりたい方は2ヶ月で勉強計画を立てるのがおすすめです。自分に合った期間を設定してください。また、基本情報をもっていないとしても、実務経験を積んでいる方であれば、いきなり応用情報に挑戦するのは大いにありだと感じました。その場合も2〜3ヶ月程度で学習時間をしっかり取れれば十分合格できると思います。
ちなみに私は2ヶ月半程度勉強期間を取り、平日は約1時間、休日に2〜3時間を資格勉強に当てました。
以下、勉強期間を2ヶ月半とした場合を前提に話を進めます。
午前対策
午前試験は、基本情報と同様の4択の選択問題です。基本情報と比べて、聞かれる内容が少しだけ複雑になり難易度が上がります。ただ、個人的な感覚としては、そこまで難しくなった感じはなく、基本情報のときと同様の対策で突破できました。
午前対策には最初の1ヶ月をすべて当てます。
参考書は一冊あれば十分です。下記参考書がよくまとめられていて、わかりやすいのでおすすめです。午後問題にも対応しています。
令和03年【春期】【秋期】-応用情報技術者-合格教本-情報処理技術者試験
ただ、参考書は直接書店で中身を見て、自分に合ったものを選ぶと良いと思います!
参考書を一通りさらっと読み終えたら(すべてを理解する必要はありません。)、ドットコム等の過去問演習ができるサイトを活用し、ひたすら過去問を回します。わからないところがあれば参考書を復習、回答以外の選択肢についても意味を抑えるようにします。
正答率が7割を安定して超えてくれば、午後対策に移ります。
午後対策に移った後も、毎日少しは午前問題に取り組むようにし、最終的には正答率8割以上が安定して取れるようになれば、ほぼ確実に本番も大丈夫といえます。
私はこの方法で本番当日も、8割以上の正答率で突破できました。
午後対策
鬼門の午後...記述式の問題が出題されます。
午前の対策が一通り済んだら午後対策に移ります。少なくとも1ヶ月は勉強期間を取るようにします。
勉強方法としては、まず午後対策の参考書を一冊やり、あとは過去問演習で問題に慣れて対応力をつけていくのみです。
私は下記参考書を使用しました。気をつけるべきポイントがよくまとめられていてよかったです。
2021-応用情報技術者-午後問題の重点対策-重点対策シリーズ
午後試験では情報セキュリティ分野が必須で、その他各分野10題のうちから4題選択する形になります。各大問の分野は下記の通り。詳しくは公式サイト等を参照してください。
・情報セキュリティ(必須)
- 経営戦略
- プログラミング
- システムアーキテクチャ
- ネットワーク
- データベース
- 組込みシステム開発
- 情報システム開発
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント
10.システム監査
方針としては大きく二通りあると思われ、国語系の分野中心に選択するか、プログラミングやDBスキルが問われる技術系を中心に選択するかに分かれるかと思います。ただ、自分の選択予定の4分野にしぼって勉強するのではなく、当日選択予定の問題が難しかったときの保険として、6分野は勉強しておくことをおすすめします。
私はプログラミングやDB周りが比較的得意だったので、
・システムアーキテクチャ
・プログラミング
・DB
・組み込みシステム開発
・情報システム開発
・システム監査
これらを勉強しました。けっこうおすすめです。システム監査は保険のつもりだったのですが、当日に情報システムでわからない問題が多く、急遽選択しました。これが良い判断となり、点数を稼ぐことができました。
結局私が当日選択したのは下記四つです。
・システムアーキテクチャ
・DB
・組み込みシステム開発
・システム監査
各問題の難易度はそれぞれ毎年差があるため、ゲームの10連ガチャのようです。当日に焦らないためにも、4分野+2分野を勉強することをおすすめします。そして、試験本番中に自分が解きやすそうな問題を見極める判断力も必要となります。
得意な分野は人それぞれ違うため、一度全ての分野の過去問を解き、正答率の高いものを極めていくという戦略も有効かもしれません。マネジメント系に興味があり、すでに他の書籍等で勉強していた方、読解力に自信がある方は、経営戦略やマネジメント、システム監査を選択した方が点数を稼げるかもしれませんね!
また、個人的にはDBが点数が取りやすかったです。長くて難しいSQLを書かされる問題はないので、もしも普段業務でSQLを書いているような方がいれば、得点源にできると思います。
午後対策に1ヶ月費やした後、残った半月分の期間で不安な部分や間違えた部分の復習、それでも時間が余れば手をつけていない過去問をさらに解くことで最終調整完了、準備万端です!
5. まとめ & その他TIPS
・午前は1ヶ月、午後は少なくとも1ヶ月以上は対策期間を取ること
・合格のためには結局過去問演習が一番有効
(過去問→回答&復習→理解→過去問のループ)
・午後はどの問題を選択するかが鍵。セキュリティは必須なので確実に対策しておき、その他問題で一つは得意分野(安定して9割~満点とれる大問)があるとかなり余裕ができ、合格につながる