🚀自分でつくったキャラクターを AR 化します!
左の QR コードのリンクから、右の画像のマーカーを映すとキャラクターが出現します。
🔧主な流れ
- キャラクターの画像データをつくる
- 画像を 3D オブジェクトにしやすいように整形
- ツールを使って 3D データの作成 (無料でできます)
- リギング
- palanAR を使って AR 化
🎨1. キャラクターの画像データをつくる
ChatGPT などで好きなキャラクターをつくれば OK です。ただし、後々3D データをつくることを考慮して、色合いや表面の凹凸感などテクスチャーが複雑なものは避けましょう。
私はこんなキャラクターをつくりました。
参考プロンプト
この段階では特に工夫はありませんが、3D っぽくしましょう。
例1
3Dモデルのような画像を生成してください。
モデルは小さな宇宙飛行士です。
モデルは2足歩行です。
例2
小さな宇宙飛行士の3Dモデルをつくってください
現状の ChatGPTでは、.obj
形式のデータはつくれませんが、「3D モデルをつくって」と依頼することで、立体的な概念デザインをつくってもらうことができます。
以降で紹介する 3D モデルをつくれるサービスで生成しても良いのですが、思うようなキャラクターが生成されないことや、利用回数やクレジットが決まっていたりするので、まずは理想的な画像データをつくるのが良いと思います。
T ポーズや A ポーズを指定すると死角を減らせますし、リギングするときにも便利です💡
🧹2. 画像を 3D オブジェクトにしやすいように整形
続いて、3D データを上手く生成できるように微調整を加えていきます。
✅ 背景データを取り除く
✅ アングルを変える
背景データを取り除く
どこまでがキャラクターかを明確にし、3D データにした時の輪郭をきれいにするため、背景を除きます。
これは ChatGPT への指示で上手くできると思います。
この画像を背景を取り除いた画像につくり直してください。
なお、こちらのツールでも背景データを消せます。
例えば、こちらの画像のように複数のオブジェクトがある時は、このツールでオブジェクトごとの画像にしてくれます。
アングルを変える
正面の画像だけだと背面を推定させる必要があり、またキャラクターの厚みがわからないため、斜め上から見たアングルに編集します。
モデルの斜め上から撮影しているようにして、立体的に見えるようにしてください。
モデルのポーズは T ポーズです。
ツールによっては複数の画像をアップロードし3D データを生成する場合があります。その場合は、背面や側面のデータを生成してください。
🧱3. ツールを使って 3D データの作成 (無料でできます)
いくつかツールを紹介します。この記事では Meshy AI を使っています。
ツール一覧
- Meshy AI
- Luma AI
- Sloyd.ai
- Ponzu
https://easywithai.com/ai-3d-assets-textures/ponzu/
- kaedim
また、部屋の3Dデータをつくってくれる RoomGPT やキャラクターの3D アニメーションをつくってくれるDeepMotion 等もあります。
ポリゴンデータをつくる
Meshy に先ほどのデータをアップロードし、生成する
を押すとフェイスや頂点数の異なるいくつかの3D データの選択肢を提供してくれます。リギングしやすいように対称モードをオン
にしましょう。
背面は見えていなかったので、酸素ボンベ?は異なるパターンが用意されました。

テクスチャをつくる
モデルを選んだらテクスチャリングをします。はい
を選択するだけです。

完成です。かわいらしいです!!

🦴4. リギング
リギングをしていきます。リギングとは、データに骨組み(ボーン)情報を入れることでキャラクターを動かせるようにすることです。骨組みを入れることで、事前に用意されたアニメーションを適応させることができます。
以下の項目からリギング
を選びます。

2足歩行なのでヒューマノイド
を選びます。
サイズや角度を調整します。後ろの人もモデルと等身がずれていても気にしなくて大丈夫です。
マーカーをずらして、つくったキャラクターに合うよう調整します。ここが一番重要です。
キャラクターの輪郭によっては、実際の骨の位置より少しずらした方が上手く動きます。アニメーションを確認しながら微調整すると良いです💡
私はこんな位置にマーカーを指定しました。
ちょっと走らせてみます。
いい感じです。宇宙飛行士っぽい動きにしたいので、スローウォーク
を追加してダウンロード
ボタンを押します。
フォーマットは .glb
で現在のアニメーション(スローウォーク
)のみを指定しました。
🌐5. palanAR を使って AR 化
palanAR で AR を作成します。
AR マーカーの作成
アカウントをつくり AR新規作成
から ARマーカー
に進みます。
プロジェクト名などをいれ、AR マーカーの設定へと進みます。せっかくなので宇宙らしいマーカをつくりました!
モデルを設置
今はこのような状態です。
ファイルから追加
から先ほどの.glbファイルをアップロードします。
.glb以外の拡張子の場合は、zip化してアップロードしてください
アップロード成功です。なんとなく小さいサイズの方が良かったのでプロパティ
から調整しました。
あとは、マ-カーの使い方に応じてキャラクターの位置や角度を調整してください。
palanAR のアプリか QR コードを読み込んでweb カメラから体験することができます!
以上で終わりです!オリジナルの3D モデルをつくって AR 化することができました!
是非、自分がつくったキャラクターをARにしてみてください👋
🔗参考リンク
- 画像から3Dオブジェクトをつくることができるツール
- ローカル Image to Mesh ライブラリ