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オリジナルの3DモデルをつくってARで出現させる方法

Last updated at Posted at 2025-07-08

🚀自分でつくったキャラクターを AR 化します!

左の QR コードのリンクから、右の画像のマーカーを映すとキャラクターが出現します。

image.png

🔧主な流れ

  1. キャラクターの画像データをつくる
  2. 画像を 3D オブジェクトにしやすいように整形
  3. ツールを使って 3D データの作成 (無料でできます)
  4. リギング
  5. palanAR を使って AR 化

🎨1. キャラクターの画像データをつくる

ChatGPT などで好きなキャラクターをつくれば OK です。ただし、後々3D データをつくることを考慮して、色合いや表面の凹凸感などテクスチャーが複雑なものは避けましょう。

私はこんなキャラクターをつくりました。

image.png

参考プロンプト

この段階では特に工夫はありませんが、3D っぽくしましょう。

例1

3Dモデルのような画像を生成してください。
モデルは小さな宇宙飛行士です。
モデルは2足歩行です。

例2

小さな宇宙飛行士の3Dモデルをつくってください

現状の ChatGPTでは、.obj形式のデータはつくれませんが、「3D モデルをつくって」と依頼することで、立体的な概念デザインをつくってもらうことができます。

以降で紹介する 3D モデルをつくれるサービスで生成しても良いのですが、思うようなキャラクターが生成されないことや、利用回数やクレジットが決まっていたりするので、まずは理想的な画像データをつくるのが良いと思います。

T ポーズや A ポーズを指定すると死角を減らせますし、リギングするときにも便利です💡

🧹2. 画像を 3D オブジェクトにしやすいように整形

続いて、3D データを上手く生成できるように微調整を加えていきます。

背景データを取り除く
アングルを変える

背景データを取り除く

どこまでがキャラクターかを明確にし、3D データにした時の輪郭をきれいにするため、背景を除きます。

これは ChatGPT への指示で上手くできると思います。

この画像を背景を取り除いた画像につくり直してください。

astronaut_16_9.png

なお、こちらのツールでも背景データを消せます。

例えば、こちらの画像のように複数のオブジェクトがある時は、このツールでオブジェクトごとの画像にしてくれます。

image.png

アングルを変える

正面の画像だけだと背面を推定させる必要があり、またキャラクターの厚みがわからないため、斜め上から見たアングルに編集します。

モデルの斜め上から撮影しているようにして、立体的に見えるようにしてください。
モデルのポーズは T ポーズです。

astronaut_16_9_2.png

ツールによっては複数の画像をアップロードし3D データを生成する場合があります。その場合は、背面や側面のデータを生成してください。

🧱3. ツールを使って 3D データの作成 (無料でできます)

いくつかツールを紹介します。この記事では Meshy AI を使っています。

ツール一覧
  • Meshy AI

https://www.meshy.ai/

  • Luma AI

https://lumalabs.ai/

  • Sloyd.ai

https://www.sloyd.ai/

  • Ponzu

https://easywithai.com/ai-3d-assets-textures/ponzu/

  • kaedim

https://www.kaedim3d.com/

また、部屋の3Dデータをつくってくれる RoomGPT やキャラクターの3D アニメーションをつくってくれるDeepMotion 等もあります。

ポリゴンデータをつくる

Meshy に先ほどのデータをアップロードし、生成するを押すとフェイスや頂点数の異なるいくつかの3D データの選択肢を提供してくれます。リギングしやすいように対称モードをオンにしましょう。

image.png

背面は見えていなかったので、酸素ボンベ?は異なるパターンが用意されました。

テクスチャをつくる

モデルを選んだらテクスチャリングをします。はいを選択するだけです。

完成です。かわいらしいです!!

🦴4. リギング

リギングをしていきます。リギングとは、データに骨組み(ボーン)情報を入れることでキャラクターを動かせるようにすることです。骨組みを入れることで、事前に用意されたアニメーションを適応させることができます。

以下の項目からリギングを選びます。

2足歩行なのでヒューマノイドを選びます。

image.png

サイズや角度を調整します。後ろの人もモデルと等身がずれていても気にしなくて大丈夫です。

image.png

マーカーをずらして、つくったキャラクターに合うよう調整します。ここが一番重要です。

キャラクターの輪郭によっては、実際の骨の位置より少しずらした方が上手く動きます。アニメーションを確認しながら微調整すると良いです💡

私はこんな位置にマーカーを指定しました。

image.png

ちょっと走らせてみます。

Videotogif.gif

いい感じです。宇宙飛行士っぽい動きにしたいので、スローウォークを追加してダウンロードボタンを押します。

image.png

フォーマットは .glb で現在のアニメーション(スローウォーク)のみを指定しました。

🌐5. palanAR を使って AR 化

palanAR で AR を作成します。

AR マーカーの作成

アカウントをつくり AR新規作成から ARマーカーに進みます。

image.png

プロジェクト名などをいれ、AR マーカーの設定へと進みます。せっかくなので宇宙らしいマーカをつくりました!

image.png

モデルを設置

今はこのような状態です。

image.png

ファイルから追加から先ほどの.glbファイルをアップロードします。

.glb以外の拡張子の場合は、zip化してアップロードしてください

アップロード成功です。なんとなく小さいサイズの方が良かったのでプロパティから調整しました。

image.png

あとは、マ-カーの使い方に応じてキャラクターの位置や角度を調整してください。

palanAR のアプリか QR コードを読み込んでweb カメラから体験することができます!

image.png

以上で終わりです!オリジナルの3D モデルをつくって AR 化することができました!
是非、自分がつくったキャラクターをARにしてみてください👋

🔗参考リンク

  • 画像から3Dオブジェクトをつくることができるツール

  • ローカル Image to Mesh ライブラリ

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