あるある問題
プロダクト開発の過程で起こる、上手くいってそうなのに停滞が起こる原因について3つ挙げました。
- 全部のせマシマシ問題
- 「いいね」と言われる問題
- 担当者と仲が良い問題
全部のせマシマシ問題
ここでは色々な機能を盛り込んだ多機能のプロダクトを指します。それ自体は悪いことのように見えませんが、2つの落とし穴があります。
1. ちゃんと考えていないかもしれない
多機能になっている背景には、ユーザーが最も解決したい課題への深堀が十分できておらず、結果的に、何かの役に立ちそうで何の役にも立たないプロダクトになっている可能性があります。
2. ユーザーの学習コストが高い
機能を使いこなすためにユーザーは長い時間をかけなくてはいけません。また、もしユーザーの特定の課題を解決するために多機能になっている場合、代替案が現れるリスクを考える必要があります。
「いいね」と言われる問題
時間をかけてつくったプロダクトに対して「いいね」とフィードバックをもらえるのは嬉しいことですが、それではいけない場合があります。
1. 欲しいとまでいかない
ユーザーや協業先から「導入したい」「どうやったら手に入るのか」などといった言葉は聞けない事態に陥ってしまうことがあります。もし、「いいね」が本当に良いと言ってくれているのなら、プロダクトが解決する課題がユーザーにとっては実は重要ではない、あるいは緊急ではない可能性があります。
2. 関係的にそう言わざるを得ない
アンケートの取り方や提案先の企業との関係、担当者間の年代が離れているなど、前提となる関係性によっては「良い」と言わざるを得ない可能性があります。つまり社交辞令です。
担当者と仲が良い問題
ステークホルダーまで届かない
提案先の担当者、協力している大学の先生などからはフィードバックももらえるし、それに対応してプロダクトを磨いてはいます。しかし、彼らからの期待が高いにもかかわらず、中々その先に進まないことがあります。
彼らのフィードバックは有益ですが、ステークホルダーの望む視点が入っていないため収益化できるプロダクトになっていない可能性があります。
まとめ
これは私も経験したことがある失敗です。もちろん、「いいね」と言ってもらえること、担当者と仲が良いという状態は望ましいことです。
しかし、もし上手くいってそうなのにプロダクト開発が前進していないということがあれば、ぜひ参考にしてみてください!