SQL #3【LIKE / IN / DISTINCT / ORDER BY / LIMIT / OFFSET】

はじめに

こちらのMembersテーブルを使用します。

id	name	age	home
1	Yamamoto	20	Tokyo
2	Sato	25	Osaka
3	Yamada	16	Tokyo
4	Tanaka	35	Nagoya
5	Kato	42	Osaka

LIKE

大文字小文字を区別しない文字列検索を行う

SELECT * FROM テーブル名 WHERE カラム名 LIKE "パターン";

ワイルドカード検索（部分一致）

ワイルドカード文字	意味	例
%	0文字以上の任意の文字列	"A%" → Aで始まる
_	任意の1文字	"A_" → Aの後に1文字続く

Yamaで始まるメンバーを取得する

SELECT * FROM Members WHERE name LIKE "Yama%";

id	name	age	home
1	Yamamoto	20	Tokyo
3	Yamada	16	Tokyo

IN

• 指定した値の中に該当するデータを取得する
• 戻り値の型は Boolean

SELECT * FROM テーブル名 WHERE カラム名 IN (値1, 値2, 値3, ...);

年齢が25歳と35歳のメンバーを取得する

SELECT * FROM Members WHERE age IN (25, 35);

id	name	age	home
2	Sato	25	Osaka
4	Tanaka	35	Nagoya

NULLの取り扱い
IN / NOT IN では NULL の抽出ができない。
NULL を抽出したい場合、IS NULL か IS NOT NULL を使用する。

DISTINCT

指定したカラムにおいて、重複データをまとめる

SELECT DISTINCT カラム名 FROM テーブル名;

homeを重複なしで取得する

SELECT DISTINCT home FROM Members;

home
Tokyo
Osaka
Nagoya

ORDER BY

• 抽出するデータを並び替える
• ASC（昇順、既定値）か DESC （降順）を末尾で指定する
• NULL は最小値として扱われる

SELECT * FROM テーブル名 ORDER BY カラム名 ASC/DESC

年齢の高い順で並べ替える

SELECT * FROM Members ORDER BY age DESC;

id	name	age	home
5	Kato	42	Osaka
4	Tanaka	35	Nagoya
2	Sato	25	Osaka
1	Yamamoto	20	Tokyo
3	Yamada	16	Tokyo

LIMIT

• クエリによる出力結果の行数を制限する
• ORDER BY と組み合わせることが多い

SELECT カラム名 FROM テーブル名 LIMIT 抽出する行数（整数）

年齢が若い順に2人のメンバーを取得する

SELECT * FROM Members ORDER BY age ASC LIMIT 2;

id	name	age	home
3	Yamada	16	Tokyo
1	Yamamoto	20	Tokyo

OFFSET

• 指定した行数分だけ結果の表示をスキップする
• LIMIT・ORDER BY と組み合わせることが多い

年齢が3.4番目に高いメンバーを取得する

SELECT * FROM Members ORDER BY age DESC LIMIT 2 OFFSET 2;

id	name	age	home
2	Sato	25	Osaka
1	Yamamoto	20	Tokyo

LIMIT / OFFSET の注意点
複雑なクエリやデータ量が大きい場合には非効率。
→ スキップされた行もすべて読み込まれて処理されるから。

まとめ

• LIKE : 文字列検索（部分一致もOK）
• IN : 指定した値に該当するデータを取得
• DISTINCT : 重複をなくす
• ORDER BY : 並べ替え（昇順・降順）
• LIMIT : 抽出するデータを制限
• OFFSET : 指定した行数分のデータ表示をスキップ

参考文献