はじめに
この記事はQiita Advent Calender 2024 「TimeTracker NXでプロジェクト管理を効率化しよう!」です。
今まで、業務でたくさんプロジェクトを遂行してきました。
時にはプロジェクトリーダーとして色々苦戦したこともあります。
そんなプロジェクト管理をとっても効率よく行えるツールがあると
今回Advent Calendarから見つけたので、使ってみた感想を書いていきたいと思います!
こんな人におすすめ
先に結論を書いておきます!
使ってみてかなり良いツールでした。下記に当てはまる人にはおすすめです!
- プロジェクトを細かく管理して、タスクを細分化し、滞りなくプロジェクトを進めたい人
- プロジェクトの負担が一人に偏ってしまっていたり、どこで工数が使われているか分からずプロジェクトの運営が開発者に依存してしまっている人
- プロジェクト管理ツールの管理自体がしんどくなって、なぁなぁなプロジェクト進行になってしまっている人
プロジェクト管理の悩み
「TimeTrackerNX」について紹介する前に、自身がプロジェクトを管理する上でこんなことに困っていたというのをまとめます。
果たして、この悩みを「TimeTrackerNX」は解決することができるのか!?
- タスクの細分化が甘く、めちゃくちゃデカいタスクになりいつまでも終わらない・進捗が見えない状態の継続
- 何階層にも渡ってタスクの細分化ができると嬉しい
- 後からやっぱりこんなタスクが隠れてたということがあるので、後から簡単に追加できると嬉しい
- 誰の負担が大きいのかが見えづらく、早くタスクの終わった人にとにかく仕事が振られて負担が偏る
- 負担が偏るのは一定仕方ないにしても、その負担が可視化され、ちゃんと成果に反映したい
- プロジェクトが大きくなると遅れそうな部分がギリギリまで見えづらくなることがあり、後から大惨事になることもある
- 進捗率など遅れそうかどうかを納期より前に事前察知できるといい
- 工数を入力するのが手間になって、プロジェクト管理ツール自体が形骸化してしまう
- 操作性や入力のしやすさなどが十分担保されているといい
他にも色々ありますが、大きい部分としては上記の課題がうまく解決されているといいなと思います!
TimeTrackerNXとは
TimeTrackerNxは工数・プロジェクト管理が行える、業務効率化のツールです。
公式サイトのコンセプトには以下の記載がありました。
デンソークリエイトのソフトウェア開発における工程管理・プロジェクト管理の実績をもとに製品化されたサービスです。
現場の声や失敗経験から工夫と改善を積み重ねた成果が反映されています。
実際の経験から作られているというのは、とても大事なポイントですね!
デンソークリエイトさんは社員数が304名(2024.04.01)とのことなので、かなりたくさんの人たちでシステム開発をおそらくしていると思います。
そんな現場での失敗を活かしたサービスということなので、期待ができますね!
価格帯
プロジェクト管理ツールにしては、オンプレ版を利用すれば料金も比較的安いと感じました。
クラウド版はAzureのサーバーを使ったもので、共有環境か専有環境かを選べます。
契約は基本的に年間契約とのことなので、継続的に使う企業向けかと思います。
基本的にライセンス数が増えるほど一人当たりの金額は安くなります。
あくまで目安の金額のため、変動する可能性があります
詳しい料金は公式サイトをご確認ください。
※料金は月額の目安です。
項目 | クラウド共有環境プラン | クラウド専有環境プラン | オンプレミスStandard | オンプレPro |
---|---|---|---|---|
ライセンス数の目安 | 5ライセンス | 200ライセンス以上 | 5~500(500以上は相談) | 5~500(500以上は相談) |
コスト | 22,000 | 771,600 | 18,876~10,164 | 37,752~20,328 |
1ユーザあたり | 4,400 | 3,858 | 1,573~847 | 3,146~1,694 |
※クラウド共有環境プランはさらに下記金額がかかります。
- SSLデジタル証明書費用¥120,000/年
- サポート保守 ¥60,000/月
- Microsoft Azure使用料金 ¥140,000/月
- 初期費用 専有環境のデプロイ ¥200,000
- 初期費用 TIMETRACKERNXセットアップ ¥300,000
オンプレの方が、自分たちでサーバーを用意すればいい分、かなり安くなりますね。
機能説明
登録不要の無料トライアルが行えるということで、早速試してみました!
大きく分けて以下の機能に分類されます。
- ダッシュボード
- プロジェクト管理
- タイムシート
- マイページ
- カスタム検索
- 分析
それぞれ使ってみたので、感想等記載していきたいと思います!
ダッシュボード機能
ダッシュボード機能では、一目で、プロジェクトの状態を可視化できるようになっています。
プロジェクト分析 | 工数分析 | アイテム分析 |
---|---|---|
朝会や振り返り、進捗ミーティングなどで、今のタスク状況の確認だったり、プロジェクトの状態を管理するのにとても使えそうだと思いました。
プロジェクト管理機能
TimeTrackerNXのメインである、プロジェクト管理の部分について使っていきたいと思います。
プロジェクトの作成
まずはプロジェクトを作成します。
プロジェクトを作る際に、プロジェクト名やメンバーの設定、進捗データを記録するかなどの設定ができます。
プロジェクト名の決定 | 詳細設定 | メンバーの設定 |
---|---|---|
ガントチャート
実際にタスクを追加したり、工数を入力してみたりしました。
率直に、UIがかなり直感的でわかりやすいなと思いました。
簡単にタスクの順番も入れ替えられますし、メンバーのアサインや想定工数の入力もその場で入力できます。
毎回毎回、何かを変えるたびに遷移が挟まらないというのはストレスが少ないユーザー体験だなと思いました。
階層レベルが16段階まであるので、かなりタスクを細分化できるのが、個人的には嬉しいポイントでした。
プロジェクトが遅れる原因の多くは、タスクを細分化できずに、いつまでも進捗が見えないような状態になっていることだと思っているので、本当にありがたいです。
計画工数の設定 | メンバー別のタスク状況 | 階層レベル |
---|---|---|
また、タスクの詳細な説明を入力することも可能です。
決定の際の議事録などを記載するのに使うと良いかなと思いました。
カンバン
ガントチャート以外にも、カンバン方式でタスクの管理ができます。
誰がどのボールを持っているか、着手できているかなどを一目で見るのにはかなり便利かと思います。
朝会などでカンバンを使って確認できると進捗管理がしやすくて良いなと思いました。
カレンダー
プロジェクトの先の計画を立てる際に、便利だなと思いました。
ガントチャートやカンバンだと、直近の情報を見るのには便利ですが、先の予定を見辛いと思うので
こういった形でいろいろな見え方が実装されているのはありがたいなと思います。
アイテムレポート
ダッシュボードのような機能です。
ウィジェットを追加でき、自分でカスタマイズができます。
プロジェクトの状況をさっと確認するように構築しておくと便利そうだなと思いました。
上記以外にも、
後述するメンバーごとの負荷状況がわかるリソース負荷の機能
好きな条件でタスクの絞り込みができるカスタム検索の機能
プロジェクトのカテゴリの設定やメンバーごとの編集や閲覧権限の設定など細かいところに手の届く機能がたくさんありました。
タイムシート機能
タイムシート機能を使って、実際にタスクにかかった時間を計測できます。
これがすごい便利だなと思いました。
いろいろなプロジェクト管理ツールを使ってきましたが、この機能が大きな差だと個人的には思いました。
他のツールだと、ガントチャートが用意されていて、ガントチャート上のタスクに対して
進捗率や完了などを登録します。
どれだけ時間がかかってしまったか、などは各タスクごとに入力するので、このタイムシートのように、自分の時間を正確に把握したり、分けて書いたりは自身で管理する必要があります。
(自身でしか管理できないので、プロジェクトリーダーはどのタスクをどの順番で行なって、どれだけかかっているかを伝えてもらっただけのなんとなくでしかわかりません。)
ですが、これは他のタスクも含めて、自身のタスクをカレンダーのように管理できるので、
何にどれだけ時間を使ったかが計測しやすいですし、他の人がこのタイムシートを見た時に
どういう時間の使い方をしているかが一目でわかります。
プロジェクト管理をする上で、タイムマネジメントというのはとても重要だと考えているので
この機能はとてもいいなと感じました。
このタイムシートにかかった工数を記録すると、プロジェクトの方にも反映がされるので
自身のタスク管理をしているついでに、プロジェクトにも工数が反映されているというのがとても便利に感じました。
マイページ
マイページでは二つの機能があります。
ワークアイテム機能
自身のタスクの一覧を見ることができます。
ぱっと見で、後何をやらないといけないのかがわかるので、単純なTODO管理としても使えそうです。
リソースプランナー機能
現状のメンバーに割り当てられている工数がどれくらいかを一目で見ることができ、
ここからタスクを再調整することができます。
個人的にはこれはかなり嬉しい機能です。
なぜなら、マルチタスクで仕事を進めているケースがよくあり、いろんなプロジェクトに入っていることで、現状どれくらい大変なのかがわからない時があるからです。
これを使うと、一目で誰がどれだけ大変もしくは余力があるかがわかるので、アサインを適宜調整しやすくとてもありがたい機能だと思いました!
カスタム検索
追加したタスクを自分の好きな条件で検索できる機能です。
重たいタスク、例えば工数が3人日以上かかるものという条件で絞り込んだり、
特定のシステムに基づくタスクという条件で絞り込んだりとプロジェクトマネージャー向けの機能だと思いました。
誰が負荷かかっているのかとか、どのシステムに開発工数が多くかかってしまっているのかとかいろんな分析に使えそうだと思いました。
分析
TimeTrackerNXでは豊富な分析ツールがあります。
プロジェクト横断
複数のプロジェクトを跨いで、比較することができます。
事業部長など全体を統括する人に嬉しい機能だと思います。
費用対効果などの算出に使えそうです。
マイルストーンサマリ
定めたマイルストーンに対してプロジェクトが滞りなく進んでいるかなどを確認できます。
プロジェクトの状態を適宜チェックするのに使えそうだと思いました。
リソース負荷
実際に誰にどれくらいの負荷がかかっているのかが一目でわかります。
メンバー同士で、誰々さんのタスク巻き取ります!とかそういうコミュニケーションがしやすくなると思います。
また、頑張ったから今日は休んで!とか給与UP!など交渉などにも使えると思うので、
メンバーのモチベーション管理にも使えそうだと思いました。
ピボット分析
週ごと、月毎に実際かかった工数や、想定している工数などいろいろな単位や角度で分析をすることができます。
これは、痒いところに手が届く機能だと思います。こういう角度でプロジェクトを分析したいのになーということが後から出てくることがよくあるので、ありがたいです。
その他、魅力的に感じた機能
最後に、
ここでは大々的に紹介できませんでしたが、みていて便利だなと思った機能を紹介します。
-
API連携
- エンジニアとしてはこれがとにかく嬉しい
- API連携ができれば、Slackのワークフローと組み合わせて云々など日常の業務と紐付けられます
- こちらの記事のようにiPhoneから登録もできちゃいますね!
- 同時編集/同時更新に対応していること
-
WBSをテンプレートから作成できる機能が便利だと思いました
- どのプロジェクトも、最初はキックオフをして要件を定めたりといった似たようなタスクの記載をすることはあるので、テンプレートが使えるのはとても便利
- しかもプロジェクト作成後の途中からでも使え、部分的に使えるのがありがたいですね
今後期待すること
- ドキュメント機能があると嬉しいなと感じました
- 他のプロジェクト管理ツールで言うと、RedmineやJiraなどがありますが、そういったツールにはWikiの機能などもあり、今までのプロジェクトの集合知をストックできる
- あえて差別化している部分かなとも思うので、それぞれ使えばいいという話もあるかと思いますが一緒に使えると個人的にはありがたい
- チュートリアル機能があると嬉しい
- 最近のサービスにはよくありますが、たくさんの人が使うことになるツールだと思うので、わざわざマニュアルを見なくても使い方を一度説明してくれるチュートリアル機能があると嬉しい
- マニュアルを見ない人も中にはいると思うので
- 最近のサービスにはよくありますが、たくさんの人が使うことになるツールだと思うので、わざわざマニュアルを見なくても使い方を一度説明してくれるチュートリアル機能があると嬉しい
ぜひ一度ご検討いただけると!!
何卒よろしくお願いいたします!
まとめ
諸々の機能を触ってみて、痒いところに手が届き、洗練されているサービスだなと感じました。
個人的に特に良いなと思ったポイントは以下でした。
実際に導入してみたいなと思う、素敵なサービスだったと思います。
- 余計な遷移がほとんどなく、直感的なUIなのでプロジェクトの状況の更新にストレスがほとんどない
- プロジェクトの管理をする上で、様々な角度から分析ができ、プロジェクトの振り返りや修正がしやすい
- タイムシートの機能が、画期的だと感じた
- 他のプロジェクトツールであまりみた事がない
- タイムマネジメントがかなりしやすくなるし、実際にかかった工数の計測が実態とかなり揃えやすくなる
ぜひ、プロジェクト管理に困っている方はTimeTrackerNXを使ってみてください。
実際の現場での諸々が加味された、素晴らしいツールになっていると感じました!
ここでは紹介しきれなかった機能もまだまだありましたので、
興味のある方は以下のマニュアルもご覧いただくと良いかなと思います!
TimeTrackerNXのマニュアル
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!
追記
コメントにてTimeTrackerクラウドサービスチームの@Otaki_Gasp様より補足がありましたので
記事内でも紹介いたします。
料金については、現在キャンペーン中とのことで、今始めるとお得とのことです!
また、金額を今回記載していましたが、あくまで目安のため、詳細はお問い合わせをしていただければと思います。
共有環境プランでは、ライセンス費用以外の追加料金なしの明朗会計ですべての機能をご利用いただけます!(IP制限追加オプションは別料金)
基本料金4,400円よりお安くお使いいただけるキャンペーンも実施しております。詳しくは当社までお問い合わせください。
専有環境については、お客様のご要望により構築費用が変動いたしますので、記載いただいた金額はあくまで目安としていただけると幸いです。
本文内で、チュートリアル機能が欲しいと言う話がありましたが、
マニュアルを読む時間がなかなか取れない人向けに下記のようなこともしてくださっているとのこと!
サポートが本当に充実していますね!
「TimeTrackerコミュニティ」内に
・トレーニング
・使い方紹介動画
として導入初期のユーザ様向けのコンテンツが充実
ご丁寧な返信までいただけて、信頼度が高い会社だなとも感じました。
この度は、このような機会をいただき、改めてありがとうございました!