Xcodeのアップデートを行うと以前のSDKは消えてしまい、プロジェクトの設定上でも選択できなくなります。
しかし、開発上の都合で一時的に両方のSDKが使用できると都合がいい場合があります。
そんな場合の方法を書いておきます。
手順
1. 希望のバージョンのSDKが含まれるXcode(dmgファイル)をダウンロード
https://developer.apple.com/downloads/
※ログインが必要
2. ダウンロードしたXcodeをインストール
ここで注意するのはすでにXcodeがインストールされている/Application直下にはインストールしないようにすること。
おそらく上書きされて消えてしまいます。
ここでは~/Desktopにインストールしたつもりで説明します。
3. 追加したXcodeのSDKのリンクを作成
なぜリンクなのかというとコピーした場合はうまく行かなかったためです。
もしうまくいくならコピーでも問題ないです。
・SDKの配置されているフォルダ
Xcode.app/Contents/Developer/Platforms/iPhoneOS.platform/Developer/SDKs/
ここにiPhoneOS[バージョン].sdkのようにSDKが置いてある。
・コマンド
cd /Applications/Xcode.app/Contents/Developer/Platforms/iPhoneOS.platform/Developer/SDks
ln -s ~/Desktop/Xcode.app/Contents/Developer/Platforms/iPhoneOS.platform/Developer/SDks/iPhoneOS[バージョン].sdk .
4. SDKのバージョン設定のplistを編集
リンクを張っただけでは認識されないのでSDKリストの設定を変更します。
・設定ファイルの場所
Xcode.app/Contents/Developer/Platforms/iPhoneOS.platform/version.plist
/Application/Xcodeの設定ファイルに~/Desktop/Xcodeの設定ファイルの必要な部分を追記します。
シンプルなので見ればわかるかと思います。
SDKが元々一つの場合は<array>
が記述されていないかもしれないので追加時には気をつけてください
5. 反映されていること確認
Xcodeを起動、適当なプロジェクトの設定でSDKの選択肢が増えているのを確認できれば終わりです。
もし反映されていなければOSの再起動も試してみてください。
最後に
僕の場合はXcode7.2(iOS SDK9.2)の環境にXcode6.3.2(iOS SDK8.3)をインストールしSDKを追加しました。
もっと以前から同じ試みはされているようですが、他の方の方法を見る限りXcodeのバージョンなどにより方法も微妙に異なっているようです。