こちらは 技術広報 Advent Calendar 2023 の7日目の記事になります。
はじめに
こんにちは。 @yutaka_sashima です。普段はグリーで技術広報を担当しています。(最近ではDevRelを担当していますと言う機会の方が増えてきました。)
技術広報 Advent Calendar 2022 はとても有益な情報で溢れかえっていたのですが、その中でもこれは絶対に真似したい!と思った記事が2つほどありました。
今回はそんなアイデアを実際にやってみたという記事を書いてみようと思います。
応援うちわを実際にやってみた
昨年のアドベントカレンダーで最も衝撃を受けた記事です。
読んだ当日にパクることを宣言してますが、実際に社内LT大会でやってみました。
記事では応援うちわ作りました、とさらりと書いてあったのですが、これが意外と大変だったのでその辺りを残しておこうと思います。
そもそも作り方がわからない
「応援うちわ 作り方」などで検索すると簡単に作り方がわかると踏んでいたのですが、まずこの考えが甘すぎました。
検索結果は大量に出てくるのですが、どれもこれもガチのやつです。
推しのために丹精込めて作るの渾身の一品ではなく、当日参加したみなさまがお手軽に作れる方法を知りたかったのですがなかなかでてきません。
色々調べていくうちに、この応援うちわというのは「ファンサうちわ」と呼ぶらしいということがわかってきます。
そしてついにシールが100均で手に入るという事実を突き止めます。
100円なのに専門店並み!お安く、簡単に推しの応援うちわが作れます(第1弾)
どこでシールを売ってるかわからない
が、このシール通販では手に入らず、店舗で入手する以外の方法がありませんでした。
そしてここからシールを売ってる100均を探す日々が始まります。
色々歩き回った結果、池袋なら手に入るということがわかってきました。
と言っても1店舗あたり数枚しか売ってないので毎週通うことでちょっとずつ買い揃えていきました。
応援メッセージのシールに加え、デコレーション用のシールも入手。
2-3分でこういう応援うちわが作成できるようになりました!
ちなみにうちわ用メッセージシールを最も入荷しているお店はセリア池袋P'パルコ店でした!(誰得な情報ですが)
登壇者用のうちわを手作り
参加者が当日お手軽に作れるシールはある程度手に入ったので、登壇者の名前をひとつずつ手作りで作成し、当日を迎えました。
苦労して準備した甲斐があり、参加者のみなさまにうちわを作ってもらいスピーカーを応援すると言う体験をしてもらうことができました。
実際に使ってもらうノベルティを作ってみた
作ったことに満足して終わってしまうノベルティ多いよねという記事で、これも「確かに!」と唸った記事でした。
そこで実際に使ってもらえるノベルティを目指して作ったのがフェスタオルです。
こちらも上記と同じ社内LT大会で実際にやってみたものになります。
どうやったら使ってもらえるか
作る側目線で「作ったことに満足してしまう」と言うのは貰う側目線だと「貰ったことで満足してしまう」と言うことだと捉えました。
そこで、使ってもらってなんぼというところを目指し、応援うちわがフェスっぽさを演出することから、フェスタオルを作ろうということになりました。
先着100名にフェスタオルを直に配布したところ、手が塞がるのを嫌って自然と首にかけるスタイルが浸透し、ちゃんと使われるノベルティとして機能させることができました。
もし個包装で配布してしまったらカバンにそっと入れられて家に持ち帰られるだけなので、袋から出して配ったのが良かったと思ってます。
この日以降、このタオルが使われているかどうかは定かではありません。
何を隠そう僕自身、このタオルを使うことなくタンスの肥やしにしちゃってます。
ただ、イベント会場を彩るノベルティとしてはうまくいったんじゃないかなと思ってます。
おまけ:集合写真を1分で撮ってみた
これはアドベントカレンダーからヒントを得たわけではないのですが、今年やってみたことの一つとして共有させていただきます。
集合写真にかかる時間を短くしたい
そもそもの課題として、オフラインイベントの集合写真がダルすぎる問題というのがありました。
運営としては記録写真として是が非でも押さえておきたいのですが、一方で撮りますよの号令から撮り終わるまでに普通に5分以上かかってしまうのなんとかならないかというのが撮られる側の意見としてあります。
あの時間を1秒でも短くしたい、かと言って早く早くとせかしてもカメラマンさんがこだわってしまっては撮影は終わらないというジレンマがあります。
そこで1分のカウントダウンタイマーを用意し、カメラマンさんにも1分ジャストで撮影して欲しいという旨をお伝えし、たとえどのような写真になろうともそれはカメラマンさんのせいでもなければ参加者のせいでもない、そういうゲームなんだということでやってみたところ、思いの外うまくいきました。
集合写真をエンタメ化してみる
このアイデアは、イベント直前に訪問したテンセントさん本社の展示ゾーンでの体験が元になっています。
テンセントさんの本社にはテンセントさんが手がけている事業や技術が展示されているゾーンがあるのですが、これらをディズニーワールドさながらの演出で紹介されていました。
この展示方法を通して、テンセントさんがエンターテインメント企業であることが言葉を使うことなく伝わってくるという体験をしました。
集合写真という取り立てて面白くもなんともない儀式を、1分間という時間制限を設けることでエンタメ化すれば、言葉で言わずともグリーグループがエンターテインメント企業であることが伝わるんじゃないか、そしてなおかつ集合写真を1分以内に終わらせることができるんじゃないか、という仮説を立ててやってみました。
エンターテインメント企業であることが伝わったかどうかはわかりませんが、少なくとも笑顔くださいという号令をカメラマンさんがかけることなく自然と笑顔な写真が撮れたんじゃないかと思ってます。
上記ダイジェストムービーに3秒前ぐらいからの様子が映ってますのでよければご覧ください。(しれっと宣伝です)
まとめ
技術広報 Advent Calendarはアイデアの宝庫でとても有益な情報で溢れています。
一方で、読んで満足してしまうことも多々あります。
いいなと思ったアイデアは実際に手を動かしてみる、というのは技術広報であっても大切にしないといけないことですし、やってみて初めてわかる気づきや、ぶつかる壁があるということはどんな職種であれ同じということを改めて実感しました。
今年も良いアイデアがあれば積極的に使わせてもらおうと思ってます!