はじめに
- 前職退職から8ヶ月でWebエンジニアに転職できたので、記事にまとめます
- 30代から未経験業界への転職は厳しいといわれており、不安だらけでした
- そんな中、実際に転職を成功させた先輩方の実例をみて、勇気づけられました
- この記事も、誰かの参考になり、勇気づけられるものとなれば幸いです
この記事を読む価値がありそうな方
- 30代未経験からエンジニアになるために、何をしたらいいか分からない方
- テックキャンプなどのプログラミングスクールを検討している方
- プログラミングの独学方法を模索している方
わたしについて
- 仙台に住み続けたい34歳男性、子持ち
- 国公立大学の理系出身
- 職歴
- 中小規模のコンサルティングファーム
- 東証プライム上場企業の経営企画
など4社を経験
- プログラミング経験はほぼナシ(大学の一般教養で学んだ程度)
結論
30代未経験でも1年以内にWebエンジニアへ転職できる
- 1,000時間程度の学習があれば転職可能(わたしの場合)
- 転職が成功といえるかは、本人の適性と今後の頑張り次第
- テクニカルスキルだけでなく、ヒューマンスキルも当然必要
オススメの学習サイトは「Techpit」
- 多くの教材で「ポートフォリオに使えそうな機能をもつミニアプリ」を制作できる
- https://www.techpit.jp/
テックキャンプは「学習習慣をつくるのが苦手な人」にオススメ
- ライフコーチのコーチングスキルが高く、学習モチベーションを継続させる仕組みがある
- 一方、自力でモチベーションを保てるならもっと安いスクール・方法がある
オススメの転職サイトは「Wantedly」
- 未経験でも、まずは話を聞いてもらえることが多かった
- 求人の掲載料が比較的安価であるため、未経験でもチャンスが多いのかもしれない(憶測)
- https://www.wantedly.com/
就活結果
- 学習時間 約1,000時間
- 就活期間 2週間
- 応募数 29社
- 内定数 2社(受託開発1社、自社開発1社)
- 利用媒体 Wantedly, doda
利用した学習サービス
Progate(プロゲート)
- プログラミング初心者向けの学習サイト
- 一部無料、有料サービスは月額1,078円
- わたしが学習した内容は、HTML&CSS、JavaScript、Node.js、PHP、SQL、Java、Git、Ruby、Ruby on Railsなどの基礎(計60レッスン)
- いま振りかえるとやや古い情報もありましたが、千円でこれだけ学べたのは本当にリーズナブル!ありがとう!
Techpit(テックピット)
- イチオシの学習サイトです
- 教材数は多くないものの、各講座でミニアプリを作成することが多く、環境構築〜実装、デプロイまで横断的に学ぶことができます
- オススメの教材:「Ruby on RailsとVue.jsを使ってリアルタイムチャットを作りながら、WEBアプリケーションの開発の一連の工程を学ぶ」
- 月額料金で様々な教材が学び放題になる「Techpit Unlimited」を推奨します
Udemy(ユーデミー)
- 動画コンテンツを幅広く取り揃えた学習サイト
- わたしは動画を見て学ぶより、文字と画像で説明する学習サイトの方が合ってました(自分のペースで実験しながら学べるため)
- とはいえ、質の高い教材も多く、20本ほどの講座を利用しました
TECH CAMP(テックキャンプ)
詳細はこちらにまとめました
概要
- テックスクールのパイオニア(イメージはライザップのプログラミング学習版)
- 3名のスタッフが学習・転職をサポートします
- 学習方法をサポートする「ライフコーチ」
- 技術的な相談を担当する「メンター」
- 就活支援をする「キャリアアドバイザー」
料金
-
スクールの中でも費用はかなり高い方(半年間・オンラインのコースで877,800円)
-
わたしは「専門実践教育訓練給付制度」を利用して計56万円の給付を受けました
-
さらに、入校前に無料カウンセリングをうけることで1万円引きとなりました
-
無料カウンセリングの際は、「紹介者」の欄にこちらの紹介コードを入力いただけるとわたしが得をします「
3vx0ar
」
良かったところ
- スタッフさんのコーチングスキルが高く、学習モチベーションを保つ仕組みがしっかりしている
気になるところ
- カリキュラム外の質問は一切禁止(答えてくれるメンターさんもいるらしいけど、基本はダメ)
感想
- エンジニア転職にどんなスキルが必要かまったく分からなかったので、必要な知識を体系的にまとめたカリキュラムは役に立ちました
- 結果的にメンターさんへの質問は1回のみで済んでしまい、わたしにとっては割高なサービスでした
結論
- 「学習習慣をつくるのが苦手な人」にはテックキャンプをオススメします
- エンジニアは自己学習・自己解決できることが求められますし、30代未経験ならなおさらです
- オリジナルアプリに注力したい方は、別のスクール・サービスを検討した方がいいかもしれません
オススメの書籍
- 「プロになるためのWeb技術入門」 ――なぜ、あなたはWebシステムを開発できないのか 小森 裕介
- リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice) Dustin Boswell
- 良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門 ―保守しやすい 成長し続けるコードの書き方 仙塲 大也
エンジニア転職について
学ぶと良いもの
- 実際の求人(転職のゴール)の確認
- 業界研究(エンジニアの種類や開発内容による働き方の違い)
- コンピュータやネットワーク、セキュリティの基礎
- テキストエディタ, Git, GitHub, シェルスクリプトの基本
- フロントエンド(HTML + CSS + JavaScript)
- バックエンド(Ruby, PHP, Java, Python など)
- SQLとデータベース(MySQL, PostgreSQL など)
- インフラ、クラウド(まずはAWS)
- その他、作りたいものをつくるために必要なスキル
- 作るものを決めてから学習を始めた方が効率的で楽しいですよ
作ると良いもの
- 学習継続実績
- アウトプットする場所・仲間・WEBサイト
- 熱意が伝わるオリジナルアプリ(デプロイしたもの)
30代未経験者に求められるもの(憶測)
- 熱意と覚悟(なぜなら30代未経験を雇う側も覚悟してくれてるから)
- 最低限のプログラミングスキルと自己学習力
- 人間的魅力(一緒に働きたいとおもってもらえる魅力)
- 論理的思考力とコミュニケーション能力
- (あると嬉しい)マネジメント能力
- (あると心強い)顧客の業界知識
現実的な給与水準
- 未経験からエンジニアに転職した場合、一般的な年収は「300万円」程度です
- ただし、前職までの経験やスキルを活かせるポジションの場合、もっと高くなる可能性もあります
- 実力主義の世界ですので、きちんと能力を評価してもらえる会社であれば、比較的短期間で給与アップも目指せると思います(憶測)
- そうあることを願って、ガンガン能力を高めていきたいですね
- 気になる方は、面接時に昇給タイミングや評価基準が適切かどうか確認しましょう!
やったこと・考えたこと(時系列)
0ヶ月目(2021年10月)
コンサル会社を退職
- 勤めていた仙台支社が県外へ移転
- 転勤を望まないため、退職しました
ITへの興味
- 近年DXやIT活用のご相談をいただくことが多く、ITエンジニアやITコンサルとして課題解決することに興味をもっていました
1ヶ月目(11月)
まずはProgateで学習
- まずは「プログラミング」という作業に適性があるのか確かめるため、Progate(プロゲート)という学習サイトを利用しました
- プログラミングは楽しい作業であり、わたしは適性があるなと感じました
- Web開発の上流工程においても、根本は「課題解決」と「仕組みづくり」であり、これは前職のコンサル業に通じるところがある(経験を活かせる)と考えました
覚悟を決めてプログラミングスクールに入校
- エンジニアの求人をみると、ある程度経験を積めば給与も高く、転勤に悩まされる心配も少ないことが分かりました
- エンジニアを目指す覚悟を決め、プログラミングスクールへの入校を決めました
- エンジニアになれなかったら、ITコンサルに転職するというプランBもありました
- 多数のスクールがありましたが、最大手で、国の給付金制度を利用できるテックキャンプを選択しました
2ヶ月目(12月)
スクールのカリキュラムをひたすらこなす
- 毎日8〜10時間学習しました
- HTML&CSS, JavaScript, Ruby, Git
- Ruby on Railsをつかったミニアプリ制作
- RSpec(テストコード)
- ネットワーク、セキュリティの基礎
- Heroku, AWSへのデプロイ
- 結果的に、入校から1ヶ月で最終課題を提出することができました
- 本来は働きながら半年かけて学ぶスケジュールのため、2022年5月卒業です
- スムーズに学習できたのは、Progateでの基礎学習があったからだと思います
3ヶ月目(2022年1月)
オリジナルアプリを制作
- オリジナルアプリの制作に着手しました
- バックエンドはスクールで学んだRuby on Railsを使用し、フロントエンドは独学でVue.jsを使ってみました
- なんとか形にはなったものの、全体的にクオリティが低く、基礎的なスキルが不足していると感じました
4〜6ヶ月目(2〜4月)
オリジナルアプリのための学習
- オリアプのクオリティ向上に必要だと思われるスキル習得に励みました
- 具体的には以下を学びました(使用した教材や学習サイト)
- Vue.jsをつかったミニアプリの制作(Techpit, Udemy)
- コンピュータサイエンスやネットワークの基礎(書籍, YouTube)
- HTML&CSS, JavaScript, Rubyの応用知識(書籍, Udemy)
- より良い設計、より良いコードの書き方(書籍)
保険でReactも学習
- モダンなフロントエンドフレームワーク・ライブラリといえば、Vue.jsの他にReactやAngularなどがあります
- 近年はReactの勢いがすごい!という噂をきき、VueだけでなくReactの基礎を学び、簡単なポートフォリオサイトを作成・デプロイ(公開)しました
- 結果的には杞憂であり、どんな言語・フレームワークだろうとまずはオリアプに注力すべきだったと思います
スクール同期とZoom会を主催
- 想定外でしたが、テックキャンプ受講生同士のコミュニケーションは少なく、オリアプ制作は孤独との戦いでもありました
- そこで、同期生に声をかけ定期的に学習進捗や悩みを共有するグループを作りました
- アウトプットの場があると、モチベーションが向上し、知識も定着しやすいのでオススメです
7ヶ月目(5月)
オリジナルアプリをブラッシュアップ
- オリアプを1から作り直しました
- Vueの設計手法(コンポーネント志向、効率的なコードの書き方)を学んだため、納得のいく開発をすることができました
- Gitの使い方(ブランチをきった開発、より良いコミットの方法)を工夫し、転職時にアピールしやすいポートフォリオになりました
就活準備
- オリアプのREADME(アプリの概要や使い方をまとめたもの)を作成し、履歴書と職務経歴書に反映しました
- スクールによる面談練習を行い、就活にむけて対策をしました
スクールを卒業
- 5月末で卒業しました
8ヶ月目(6月)
就活
- 6月1日から合計29社に応募、2社から内定をいただき6月14日で転職活動を終えました
- すべてオンラインで書類送付、オンラインで面談をしました
使用した主な転職サイト
- Wantedly
- 望む条件の求人数は少ないものの、ほぼすべての企業様から面談の機会をいただきました
- doda
- 「未経験OK」「半年程度の独学OK」の求人でも、すべて書類選考で落ちました
- 技術レベルの低さに加え、年齢の壁が大きかったように思います
- ハローワーク(未使用)
- わたしは諸事情で利用しませんでしたが、未経験OKの求人が割とありました
- 特に地方都市での就業をお考えの方は、一度チェックしてみると良い求人があるかもしれません
誕生日を迎える
- 6月で34歳になりました
おわりに
- 最後まで読んでくださりありがとうございます
- 少しでもみなさんのお役に立てば幸いです
- 質問やコメントもどしどしください、答えられる範囲で回答します