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ユースケースから理解するThousandEyes

Last updated at Posted at 2022-12-11

はじめに

この記事は2022年CiscoSystems合同会社 社員有志 による Advent Calendar の記事の一つです。

この記事はシスコの有志による Cisco Systems Japan Advent Calendar 2022 (2枚目) の 11日目として投稿しています。

2017年版: https://qiita.com/advent-calendar/2017/cisco
2018年版: https://qiita.com/advent-calendar/2018/cisco
2019年版: https://qiita.com/advent-calendar/2019/cisco
2020年版: https://qiita.com/advent-calendar/2020/cisco
2020年版(2枚目): https://qiita.com/advent-calendar/2020/cisco2
2021年版: https://qiita.com/advent-calendar/2021/cisco
2021年版(2枚目): https://qiita.com/advent-calendar/2021/cisco2
2022年版(1,2): https://qiita.com/advent-calendar/2022/cisco

この記事の目的

この記事では、ThousandEyesの概要や仕組みにフォーカスせずに、どのようなシナリオでThousandEyesが役に立つのか、ユースケースや実際のスナップショット(読み取り専用のThousandEyesテスト結果URL)と一緒に紹介していきたいと思います。

ThousandEyesの概要や仕組みについては下記の参考資料をご覧下さい。

ThousandEyesのユースケース

では、ここからどのような時にThousandEyesを活用できるのか、主に2つユースケースから理解してみていきたいと思います。

SaaS パフォーマンス監視

昨今、アプリケーションは社内インフラからクラウドへ移行しています。企業は、自分たちが管理していない、社外のネットワーク、又はアプリケーションに大きく依存しています。このような状況で、SaaS監視がなければ、問題が発生したときに企業は障害の原因がどこにあるかを特定できない状態になってしまいます。結果的に、ヘルプデスクのコストが増加し、生産性が低下し、 ビジネスプロセスに影響を与える可能性があります。このようなシナリオで、ThousandEyesの出番になります。

スナップショット

SaaS監視テストのSnapshot

Screenshot 2022-12-11 at 14.15.34.png
HTTP Serverへのテスト結果は、Box(ファイル共有のクラウドサービス)へのテストになります。テストの実行元はクラウドエージェントを使って、地理的に離れた様々な場所から監視テストを送って確認することができます。

『Status by Phase』から、DNS, TCP, SSL, HTTPSのリクエストまでは成功しているが、その後サーバーから応答が無いことがわかりますし、根本的な障害の原因が自社のネットワークにないことがわかります。

エンドユーザーエクスペリエンスの監視

COVID-19によって、働き方が大きく変わりました。どこからでも働く従業員がいる組織では、エンドユーザーエクスペリエンスのさまざまな側面に関する問題に遭遇することが多く、ユーザーのパフォーマンスの測定、要因の分析、問題のトラブルシューティングを行う方法が必要です。従業員がオフィスにいるか、自宅にいるか、または外出中であるかどうか、SaaSまたは内部アプリケーションを使用しているかどうかにかかわらずに関わらず、現在のハイブリッドワークと多様化したネットワークを監視したい時にもThousandEyesの出番になります。このようなシナリオでは、ThousandEyesのEndpoint Agentを使います。

スナップショット

エンドユーザーエクスペリエンス監視

Screenshot 2022-12-11 at 16.14.25.png

上記のスナップショットへアクセスしていただけると、エンドユーザーの端末の場所、無線も含めての接続に関するライブデータをリスト表示して確認することができます。

Screenshot 2022-12-11 at 16.22.38.png

また個々の端末の詳細情報(OS Version, CPUやMemoryの使用率など)や、無線の有線との接続情報や、VPN情報を確認して、エンドユーザー社外のネットワーク環境下で働いていても何が原因で問題が起こっているのかトラブルシューティングをしていくことができます。

エンドユーザー端末の『Experience Score』は、テストのターゲット先である"www.bbc.co.uk:443"へのページロード時間や、レスポンス時間によって計算されています(参考)。

まとめ

他にもThousandEyesには他にも多くのユースケースがあります。
CDNパフォーマンスモニタリングや、DDoSインシデントの監視、DNSパフォーマンス監視など様々なレイヤーでの監視をすることができますので、ご興味があればぜひThousandEyesの15日間フリートライアルを活用してみてください。

参考資料

免責事項

本サイトおよび対応するコメントにおいて表明される意見は、投稿者本人の個人的意見であり、シスコの意見ではありません。本サイトの内容は、情報の提供のみを目的として掲載されており、シスコや他の関係者による推奨や表明を目的としたものではありません。各利用者は、本Webサイトへの掲載により、投稿、リンクその他の方法でアップロードした全ての情報の内容に対して全責任を負い、本Web サイトの利用に関するあらゆる責任からシスコを免責することに同意したものとします。

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