Futureアドベントカレンダー13日目です。昨日は@RuyPKG さんの「【入門】QuickSight × S3 でデータ可視化」でした。
今年中小企業診断士試験を受験しました。無事1次試験は合格し、11月に2次試験の筆記を受験、来年1月の合格発表待ちといった状況です。
最近はgoやRoRのプログラミングをメインとして仕事をしていましたが、フューチャーはITコンサルティングの会社なので、経営面、業務面でも知識をつけたいなというのが受験のモチベーションでした。今回はQiitaという場所で記事を書いているので、情報系科目である「経営情報システム」を中心に振り返りを書こうと思います。
中小企業診断士試験の概要
中小企業診断士は経営コンサルタント業向けの唯一の国家資格です。ビジネスパーソンがが取得したい資格ランキング1位としてしばしば名が上がることが多い資格です。
中小企業診断士試験(以下、診断士試験)はマーク式で基本的な知識を問うとされる1次試験と、紙面でコンサルティングを行う記述・論述試験の2次試験に分かれます。厳密には記述試験合格後に口述試験もありますが、口述試験については合格率ほぼ100%の試験と言われています。
1次試験の科目と合格基準
1次試験は7科目あり、2日間にわたって行われます。1日目に、「経済学・経済政策」、「財務・会計」、「企業経営理論」、「運営管理(オペレーション・マネジメント)」2日目に「経営法務」、「経営情報システム」、「中小企業経営・政策」が実施されます。
合格基準は各科目で40%を切らないかつ、全体で60%以上となります。さらに科目合格制度があります。科目合格とはある科目6割以上を取った場合、先2年の受験次に、その科目を免除できる制度です。その場合免除した科目は60点取ったとみなされ合格基準で計算されます。また、特定の資格を持っていた場合、科目が免除されます。
経営情報システムについて
経営情報システムの科目はいわゆる情報系の科目で中小企業診断士として必要なIT・情報処理の知識を問うものとされています。また、先述の特定の資格による免除が経営情報システムにもあり、IPAの応用情報技術者試験もしくは高度試験に合格していると、免除されます。(私はサボって応用情報を取ってなかったので、経営情報システムを受験することになりました。)
ハードウェア、ソフトウェア、DB、ネットワーク、セキュリティ、開発方法論など範囲は広く、イメージとしては基本情報処理試験に近いなと個人的には感じました。最近のITトレンドや最新のガイドラインなどからも出題されており、なかなかそこまで覚えてないよ!と言いたくなるような答えが導きにくい問題も出題されます。しかし、60%とれればいい試験なので、落とすべきではない問題で落とさなければ、全体として難易度としてはそこまで高いものではないと思います。
(とはいいつつ、)今年の試験については、最近のITトレンドに関する問題が増えた印象を持ちました。Pythonを実際に触っていないとわからなかったり、診断士試験のテキストには載っていないSQLのunion句が出題されたりと、IT系で仕事をしていない方には難しい問題も多く出題されたり、例年選択肢が4つなのに、全問題選択肢が5つに増えたりと、難易度としては上昇しているようでした。
なお、今年のも含め過去の問題は中小企業診断協会のサイトに発表されています。是非一度解いてみてください。(非IT業界な人に、こんな問題出すのか!と驚く問題もあるかなーと思います。)
科目の学習
中小企業診断士の学習には資格予備校のTACを受講していました。学習範囲が7科目あるため、経営情報システムだけに時間を取られるわけにもいかず、TACの基本講義と答練の復習に過去問5年間分を解いただけで、そこまでしっかり学習をしたわけではありませんでした。それだけでも各答練で7割以上は取れていたので、そこまで力を入れず、企業経営理論などの他の科目に時間をかけました。
経営情報システムの学習のなかでは仕事ではあまり触れていない、ハードウェアやネットワークなどは覚えてなかったり、忘れていたりしたので、勉強をする価値は大きくありました。一方、自分の仕事に関連している以上楽しいものだったので、楽しさにかまけて勉強しすぎない(他の科目を疎かにしない)ことをずっと意識していました。
受験のすすめ
この場では、経営情報システムについての記載にとどめましたが、中小企業診断士試験は業務面、経営面での知識をつけるのに大いに役に立ちました。特にSI業・ITコンサル業な方は受験してみてはいかがでしょうか。