#概要
- OpenJDKの公式サイトに有るように、「Release-Candidate Phase」のフェーズに達しました。
- 2019/03/19にはリリース予定
- 特徴についてまとめておきたいと思います。
#特徴
##189: GCの休止時間を短くするアルゴリズム「Shenandoah」を追加 ※実験段階?
- GCアルゴリズムにShenandoahを新規に追加するそうです。実行中のスレッドと平行して実行することによりGCの休止時間を短縮するようです。
- アルゴリズムの詳細はこのページに記載されています。
##230: JMHをバンドル
- JDKとは別に提供されていたJMH(Java Micro Benchmark Harness)をJDKに含めるようです。
- 既存のJMHが機能追加されたものがバンドルされるわけではないようです。
##325: Switch文の機能を拡張
- switch文が拡張されました。
- 以下、公式サイトより引用
###従来のswitch文
switch (day) {
case MONDAY:
case FRIDAY:
case SUNDAY:
System.out.println(6);
break;
case TUESDAY:
System.out.println(7);
break;
case THURSDAY:
case SATURDAY:
System.out.println(8);
break;
case WEDNESDAY:
System.out.println(9);
break;
}
###拡張されたswitch文
switch (day) {
case MONDAY, FRIDAY, SUNDAY -> System.out.println(6);
case TUESDAY -> System.out.println(7);
case THURSDAY, SATURDAY -> System.out.println(8);
case WEDNESDAY -> System.out.println(9);
}
- シンプルな記載が出来るようになり、読みやすくなりましたね。
##334: JVM Constants API
- java.lang.invoke.constantパッケージが追加されたようです。
##340: arm64のソースコードを削除
- ARM64bit用のPortのソースコードからarm64を削除したとの事です。
- aarch64のソースと重複していたので、開発者の負担を減らすのが目的のようです。
##341: CDSアーカイブのデフォルト化
- 64ビット版のみの対応
- CDSアーカイブ生成作業の簡略化として、デフォルトのクラスリストを利用できるように変更したようです。
- これにより、起動時間の短縮化。「-Xshare:dump」をユーザに実行させる手間を省かせることが可能となります。
##344: Mixed GCを停止可能とする
- G1のMixed GCを中止できるようにしたようです。
##346: G1ガベージコレクタの強化
- アイドル状態時、自動的にヒープメモリをOSに返却するようにG1ガベージコレクタを強化したようです。
#追記
以下サイトの記事、よくまとまっています。
https://japan.techrepublic.com/article/35134682.htm