背景
- 今まで携わったプロジェクト、人によって、「仕様書」、「設計書」と意味合いが違った呼び方されている。自分の見解を示す
辞書(weblio)を引いて比べてみましょう
仕様書とは
① やり方や、その順序を記した文書。 「作業の-」
② 建築・機械などで、注文品の内容や図などを書いた書類。
設計書とは
建築物やシステムに関する構造、形、機能などを定義したもの。図面で表したものを設計図という。
自分の見解
- 辞書を引いて読むと違いは明確になりますね
- 仕様書は、こう有るべきという仕様(決め事)を記載する書類です
- 設計書は、その仕様を実現する為に、「どのようなシステム構成にするか?」、「どうやって作るか?」という実現方法を記載した書類です
例(ユーザーがWEB掲示板の製造をシステム開発会社に発注した場合)
-
以下の様な決め事を記載した書類が仕様書です
- WEB掲示板にアクセスするときには、ログインが必須であること
- ログインするときに、ユーザー名とパスワードを入力すること
- ユーザー名、パスワードが間違っていたら、「ユーザ名、またはパスワードが間違っています」とエラーメッセージを表示すること
- ユーザー名、パスワードが正しかったら、WEB掲示板のページを表示すること
- etc
-
上記の仕様を実現する為に、どうやったら実現できるかその実現方法を記載した書類が、設計書です
- WEB掲示板画面表示時に、ログイン状態で無い場合、ログイン画面にXXで画面遷移する
- ユーザー名、パスワードのチェックはXXを使用してValidateチェックする
- etc
まとめ
- 厳密に言うと、「仕様書に、設計が記載されていたり」、「設計書に、細かすぎる仕様が記載されている」のはおかしい
- でもまあ、小さい案件や、客先に見せないドキュメントであれば、仕様と設計が混在したドキュメントだろうと良いとは思います
- が、大きいプロジェクトであれば、用途毎に使い分けた方が良いんじゃないかなと思っています
- 話がそれますが、客先に見せる情報、客先に見せない情報など混在した書類だったら、客先から書類を要求されたとき、その都度体裁を整えて、書類を作成しなくてはならないですよね
- 自戒も含めてですが、「この書類は、誰を読者として、何を書かなくてはならないのか」を意識しなくてはいけないなと思います。「仕様書」、「設計書」も同様に