rails_helperファイルとは
【rails_helperファイル】
RSpecの実行に必要不可欠なファイルの一つであり、RSpecの設定をまとめて書いたファイル。
- 各ファイルの先頭に、必ず
require "rails_helper"
を記述する - spec ディレクトリ配下のテストで共通して使用される設定ファイル
- Railsの環境を利用するために(作成したファイルと連携させるために)記述必須
require "ライブラリ名"
別の場所に配置したファイルを読み込んで、そのファイルで定義されたクラスやメソッド利用することができます。その際に利用するのが、requireです。require関数は、標準ライブラリやインストールしたライブラリから使用する場合にはライブラリ名を渡すことで使えます。
設定例
ENV['RAILS_ENV'] = 'test'
環境変数RAILS_ENVを'test'に設定することで、Railsがテスト環境用の設定を読み込む。これにより、テストを実行する際にRailsとその他の依存ライブラリがテスト環境を使用することを保証してくれる。テスト実行中に開発や本番環境のデータベースに影響を与えないようにするために重要。
require File.expand_path('../config/environment', __dir__)
Rails アプリケーションのメイン環境設定ファイルへのパス。RSpec でテストを実行する際に Rails アプリケーションの環境を完全にロードします。これにより、モデル、ビュー、コントローラーなど、Rails アプリケーションの全ての部分がテスト中に利用可能になります。
abort('The Rails environment is running in production mode!') if Rails.env.production?
テストが誤って本番環境で実行されることを防ぐためのセーフガード.abort メソッドは、指定されたメッセージを出力し、プログラムの実行を直ちに中止してくれる。
RSpec.configure do |config|
RSpec(Rubyのテストフレームワーク)の設定をカスタマイズするためのものです。RSpecの設定は通常、spec_helper.rb
や rails_helper.rb
の中で行われます。具体的には、このコードはRSpec
の動作をカスタマイズし、特定のヘルパーモジュールをテストスイートに組み込むために使われています。
config.fixture_path = "#{Rails.root}/spec/fixtures"
RSpecがテストフィクスチャをロードするためのデフォルトのパスを設定.テストフィクスチャは、テスト中に使用される静的なデータ(例えば、画像データなど)を含むファイル.
config.use_transactional_fixtures = true
RSpecを使用したRailsアプリケーションのテストで、トランザクショナルフィクスチャの使用を有効に.true
に設定されている場合、各テストケースの実行はトランザクション内で行われます。これは、テストが終了すると同時にトランザクションがロールバックされ、テストによって行われたデータベースへの変更が元に戻されることを意味します。