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フロントエンド開発の変遷① JavaScriptの黎明期とjQuey

Last updated at Posted at 2023-09-09

もっと技術の歴史や生まれた背景を知るべく、今回はフロントエンド開発の変遷について学びました。今回は第1回「JacaScriptの黎明期とjQueryです」
書籍「TypeScriptとReact/Next.jsで作る実践Webアプリケーション開発」を参考にしています。

JavaScriptの黎明期とjQueryの人気

JavaScriptは1995年に誕生します。JavaScriptはNetscape社が開発したブラウザ上で動くスクリプト言語として登場。同時期にMicrosoftもWindowsにInternet Exploerを搭載し、JavaScriptに似ている言語JScriptが動作するブラウザを実装しましたが、JavaScriptと非互換な部分も多く、ブラウザ間で挙動が異なる開発者の頭を悩ませていた。

そのような背景でECMAという標準化団体によるJavaScriptの標準化策定が始まります。しかし、Mozilla(旧NetScape)、Microsoft、Adobe、Yahoo!など当時Webをリードする大企業の意見が分かれなかなか標準化が進みませんでした。

その後、2005年にGoogleが地図サービスGoogleMapsをリリースして、JavaScriptが注目を浴びます。Google Mapsは非同期でHTTP通信をするAjaxを活用し、Webでインタラクティブなアプリケーションを実現。AjaxはAsynchronous JavaScript and XMLの略で、JavaScriptを用いて非同期にデータ通信をする実装方法を指します。ページをリロードすることなく必要な部分だけサーバーから情報を取得しUIを更新するこの技術は今では当たり前ですが、当時Webサイトのお化粧程度でしか使われなかったJavaScriptが再注目されます。

このAjaxを活用したWebアプリケーションの開発は世界中に広まり、以下のような多くの開発でJavaScriptが活用されるようになりました。

  • Gmailのようなメールアプリケーション
  • リアルタイム性の高い分析ツール
  • SNSの実装
  • ゲームの開発

さらにJavaScriptを多用したWebアプリケーションを普及させたきっかけとして、2008年Google Chromeの誕生が挙げられます。ChromeにはV8というJIT VM型のJavaScriptエンジンが搭載され、JavaScriptの実行速度が飛躍的に上がりました。

結果的にWebアプリは、ブラウザ上で動くアプリとして当時健在だったJavaアプレットやFlashなどで作るアプリケーションと比べてもパフォーマンスが劣らなくなってきました。ブラウザさえあれば、インストール不要で実行できるJavaScriptを活用したWebアプリケーションはますます普及してきました。

上記のように、JavaScriptはもともと必ずしも良いイメージを持たれていたわけではありません。ブラウザの進化とともに多くの画期的なWebアプリケーションが生まれ、次第に人々の認識が変わり、世界中で多くのエンジニアに利用される、人気の高い言語へと生まれ変わりました。

第2回へ続く、、

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