はじめに
皆さん初めまして!
本記事は私がrailsで作った初めてのアプリである「キドアイラク」の紹介記事になっています。
この「キドアイラク」がどのようなアプリかというと、タイトル通り「人の感情を可視化する」アプリです。
自分がここ数日どんな感情で過ごしていたのか、他の人はどんな時にどんな感情を抱くのかを一目で確認することができます。
街中を歩く一人一人の感情が透けて見えるイメージです。
本サービスを作った背景や機能は後ほど詳しく語りたいと思いますので、もし興味がある方は読んで頂けると幸いです。
そして、僅か一ヶ月ほどで作ったのでショボい作りにはなっていますが、是非一度使っていただけると嬉しいです。
作った理由
ある一枚の画像
このサービスを作るきっかけになったのはある一枚の画像です。
この画像は1998年に放送された『Serial experiments lain』というアニメのワンシーンです。
ネット上で顔の見えないアバターが好き勝手に意見を言い合っています。
このシーンを見たとき、現在SNS上で起こる炎上をうまく表現されていると感じました。
全く顔も表情も分からないユーザー同士が140字程度で意思疎通を図るなんて土台無理な話です。
元々SNSの炎上に対する嫌悪感があったので、この画像を見ながら「どうすれば炎上しないSNSを作れるだろうか」と考えていました。
そこで思い浮かんだのが「文章に感情を付ける」というアイデアでした。
今のSNSには「感情」が足りない
現実とインターネットの最大の違い、それは「感情」が見えるかどうかだと思います。
例えば、現実世界で挨拶する時、私たちは相手の表情、声のトーン、雰囲気から、相手がどんな感情かを判断することができます。
一方、インターネットの中では、どんな気分でいたとしても「おはようございます」の一言で表現できてしまいます(絵文字や顔文字が付く場合もありますが)。
これでは相手の気持ち、感情を全く理解することができません。
また、現在のSNSは構造上、どうしても自己顕示欲に塗れた人たちが多くなってしまうので、結果的に相手の意見を理解しようともせず自分の考えを押し付けるユーザーが発生してしまいます。
それがSNSで炎上が起こる原因だと感じました。
もし、ネット世界で相手の感情を簡単に理解できるようになれば、ネット上のコミュニケーションはどう変化するだろうか。
いつしかそんなことに頭が支配され始めました。
「感情」を健康にしたい
これはサービスを作り終わった後に思い付いたことです。
みんなジムに行ったり、ジョギングしたり、自分の身体を痛めつけることで健康を維持(確認)していますが、一週間に一回自分の感情を確認することは怠っています。
しかし、感情を確認することは非常に重要です。
自分がどんな時に感情を変化させるのか、最近の自分の感情はどんな割合なのか。
それを徹底的に理解しなければ、真の意味で健康にはなれないのではないでしょうか。
人の感情が知りたい
このサービスを作った最後の理由。
それは、「人の感情が知りたい」という単純な願望です。
私はある時期から、街中を歩いている一人一人が何を考えているのか、どんな感情で生きているのかと疑問に思って生きてきました。
この記事を読まれている方の中にも、そんな人がいると思います。
しかし、実際に街中の人に話しかけることもできず。
また、現状のSNSでは的確な感情把握ができません。
それなら自分で作るしかない、ということで「キドアイラク」を作ることを決めました。
#キドアイラクの三つの機能
ここからは「キドアイラク」の主な機能について説明します。
自分の文章に感情をつける
本サービスでは文章を投稿する際に「喜怒哀楽」の四つの感情をつけていただきます。
投稿された文章には感情が表示されるので、その文章がどんな感情で書かれたのか、一目でわかります。
また、文章を投稿するたびに自分の感情と向き合うことで、感情を俯瞰的に見る習慣がつき、結果的に自分の感情をコントロールしやすくなると考えています。
他にも、喜怒哀楽それぞれの投稿を見ることができるので、あまりネガティヴな意見を見たくない場合は、「よろこび」や「たのしい」の部分だけ見ていただくことも可能です。
自分の感情がグラフ化される
マイページでは、最近自分がどんな気持ちでいるかを把握できる「感情グラフ」を見ることができます。
グラフは「当日」と「過去一週間」の二種類存在しており、他ユーザーの感情を見ることも可能です。
「怒りの感情が多いから減らそう」「もっと嬉しい気持ちを増やしたい!」といったように、日頃の感情を知ることで、自分を変えるきっかけを作ることができるのです。
他にも特定のワードがどのような感情のもと書かれているかを検索できる機能もありますので、ぜひお好きなワードを調べてお楽しみください。
承認欲求から解放される
他のSNSでは「他人から評価されたい」と考える自己承認欲求の強いユーザーが数多くいます。
その原因は、いいね数や(ツイッターで言う)リツイート数が表示されるからでしょう。
SNSに資本主義の要素を作ったことで、多くの人がその数字に囚われるようになってしまいました。
しかし、本来良質なコミュニケーションを築く上で、そういった数字を表示する機能は必要ありません。
現にインスタグラムはいいねの数を非表示にしましたし、ツイッターもいいね機能を失くす話が度々出ています。
そういったこともあり、キドアイラクでは「いいね機能」「シェア機能」「フォロー機能」を導入しないことで、必然的に承認欲求から解放される仕組みに設計しました。
誰かに認められようとするのではなく、常に自分と向き合い、成長しようと前を向き続ける向上心を持ちたい方にオススメのサービスです。
#まとめ
全く0の知識から作ったので、ひとまず完成させられたことにホッとしています。
しかし、それ以上に圧倒的な技術不足を痛感しました。
自分が思ったようにできないことも多く、直さなければいけないところは山ほど存在します。
デザインも他所から拝借したものも多くありますから、それも直す必要がありそうです。
何より、自分の頭にあるものを形にする難しさを嫌という程知りました。
ものづくりって大変ですね。
最後にもう一度URLを貼っておきます。
ぜひ一週間ほど使ってみてください。
自分の感情と向き合い、自己分析してくだされば、このアプリの効果を実感していただけると思います。
https://kidoairaku2019.herokuapp.com/
ここまで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。
エラーがなんども出て大変な時もありましたが、今回の経験を糧に、さらに色んなものを作っていきたいと思います。
その時はまたよろしくお願いします。