de:code 2019に参加してきました。
カンファレンス自体に参加するのは初めてです。
とても充実した2日間だったと思います。
当記事ではセッション[SP02]
の内容について記述していきます。
内容に間違いがありましたらご指摘ください。
[スピーカー]
清水 久三子さん (株式会社アンド・クリエイト 代表取締役社長)
たくさん著書を出版されています。
今回のセッションでは「一生食えるプロのPDCA」の内容を話されました。
[話の前に]
PDCAを聞いたことが無い人、もしくは聞いたことあるけどなんだったっけという人向けにざっくりと説明しますと、
PDCAとはPlan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)のことで、業務の効率化を目指す方法の一つです。
タイトルで分かると思いますが、本セッションでは技術的な話はありませんでした。
[話の内容]
1.PDCAはなぜ回らないのか
2.今、求められるPDCAの回し方
3.仕事タイプ別PDCAのポイント
[PDCAはなぜ回らないのか]
PDCAが回らない3つの要因
①思考の問題
Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)がバランスよく回せているか。
全ての可能性を計画していては、いつまでたっても行動を起こせない。
検証せずに同じことをやり続けても時間の無駄だ。
検証ばかりしていても時間がかかりすぎる。
よって、バランスよくPDCAを回すのが大事だそうです。
私自身、普段を振り返ると検証をあまりせずに実行していることがあり、
グラフで見ても時間の無駄だということが分かります。
検証をしてベストの領域に持っていく必要があると感じました。
②人の問題
PDCAをマネジメント側と現場側で分けて考えられていないか。
PlanとCheckはマネジメント側が行って
DoとActionは現場側が行っていませんか。
この状態では現場側に目的・意図が伝わらないこともありますよね。
マネジメント側は結果だけを見ますので、現場で学んだことが活かされません。
③「スピードの問題
サイクルのスピードにあったPDCAで回せているか。
[仕事タイプ別PDCAのポイント]
①生産性向上
品質→効率の順番で仮説検証
3メートル飛ばせる紙飛行機を3分間で何機作れるか
仮説なしと仮説ありのチームで分けて実験をしたそうですが、
1回目は、どのパターンで飛ぶのか仮説をした場合としていない場合
2回目は、確実に飛ぶにはどうすればいいのか仮説をした場合としていない場合
3回目は、どの折り方で折れば早いのか仮説をした場合としていない場合
4回目は、どのように役割分担を決めたら早く折れるか仮説をした場合としていない場合
で検証を行ったら下の結果になったそうです。
実験回数 | 仮説なし | 仮説あり |
---|---|---|
1回目 | 0/3 | 4/10 |
2回目 | 2/7 | 9/10 |
3回目 | 5/10 | 20/20 |
4回目 | 13/20 | 30/30 |
※(3メートル飛ばせた紙飛行機の数)/(3分間で作れた紙飛行機の数) |
仮説ありと仮説なしで品質だけではなく効率の面で見ても
大きく差が出ることが分かります。
②オペレーション品質向上
マイセオリー = べし・べからず集
③スキルアップ
スキルを分解して注力ポイントを見つける
例としてプレゼンテーションスキルを要素ごとに分解しています。
④キャリアアップ
個人のキャリアの8割は予期しない偶発的なことによって決定される
そのため、偶然を計画的に作り出すことが重要だそうです。
計画的に偶然を起こすには受け身ではなく積極的に行動して偶然を作り出す必要があります。
[PDCAの本質とは…]
失敗 = 学び
失敗の名言ってたくさんありますよね。
失敗?これはうまくいかないということを確認した成功だよ トーマス・エジソン
若いうちは無駄が栄養ですね 野茂英雄
つまづいたっていいじゃないか!人間だもの しあわせはいつも自分のこころがきめる。 相田みつを
有名な人、成功している人は失敗することの大切さを知っています。
「失敗しても良いからたくさん挑戦していきましょう」とは言葉にするのは簡単ですが
日本の文化なのか失敗は許されない、失敗=悪だっていう環境が多いですよね。
仕事内容によっては失敗が許されない仕事もありますが、すべての仕事が失敗=悪ではないです。
個人の性格にもよりますが、新しいことに挑戦したいのに失敗が許されない環境にいて、
その環境に不満があるのであれば違う環境に身を置くべきです。
私自身は今の環境ではたくさんのことに挑戦できるいい環境に身を置いているので
積極的に挑戦をしていきたいと思いました。
[まとめ]
・PDCAは古くて新しい
今の時代に合わせたPDCAサイクルを回していきましょう
・PDCAは広くて深い
このセッションで話されたPDCAの内容も一部だと思います。さらに詳しい内容は清水さんの本を買いましょう。
・PDCAは自己肯定感と自己効力感を高める
振り返りをすることで自己肯定感と自己効力感を高められますよね。
最初にも書いてあります通り
このセッションでは技術的な話はありませんでしたが、
社会人としての働き方について学ぶことができとても貴重な時間でした。
PDCAサイクル、意識して回していきましょう!