当記事ではde:code2019のセッション[IT05]の内容について記述していきます。
当記事ではAzure IoT Centralの部分のみをまとめています。
内容に間違いがありましたらご指摘ください。
[スピーカー]
平井 健裕さん
日本マイクロソフト株式会社
コンシューマー&デバイス事業本部 IoTデバイス本部 テクノロジー ソリューションズ プロフェッショナル
[このセッションと目的とゴール]
本セッションの内容はこれからIoTを始める人向けの話で、各機能の紹介をデモを交えながらされていました。
私自身、このセッションを聞いた時点では「Azure IoT Central」と「IoT Plug and Play」を触ったことがありませんでしたが
分かりやすい内容でちょうど良い難易度でした。
[はじめに]
この画像のスライドですが私が受けたほとんどのIoTセッションのスライドにありました。
センサーでデータを収集し、データを結び付け洞察をしてアクションを起こします。
これがIoTの基本であり、モノ、インサイト、アクションにどれだけ集中することが出来るかがキーです。
そもそもIoTソリューションとは、
モノ - インサイト - アクション
の繋がりをシンプルに、素早く繰り返して"価値"を生むものです。
[Azure IoT Central]
[Azure IoT Centralの強み]
クラウド側をノンプログラミングで構築できる
Web開発未経験者でも全然問題なく使用することが出来るそうです。
私もセッション後にドキュメントのチュートリアル部分のみ触ってみたのですが、
簡単にグラフ描画やルールの設定を行うことが出来ました。
試用版(7日間)がありますので気になる方は少し触ってみてください。
ドキュメントは日本語に翻訳されているので分かりやすいです。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/iot-central/
運用コストが安い、しかも体系が分かりやすい
価格はこちらに書いてあります。
https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/iot-central/
ちょっとIoT体験してみたいなという方には親切料金ですよね。
[デモ1 de:code会場の空調管理]
会場に行かれた方の中には気づかれた方もいらっしゃると思いますが、
今回のde:codeの会場では空調を「Azure IoT Central」を使って管理をしていたそうです。
各ルームに温度センサーのユニットが配置されていました。
これが会場に設置していた温度センサーのダッシュボード画面です。
この画面がノンプログラミングで出来ます。
配置やグラフの色なども設定やドラッグアンドドロップで簡単に編集をすることが出来ます!
人気のあるセッションのRoomだと温度が高くなるのか、それとも空調機の状態の差によるものなのか
Roomによって温度差があることが分かるのが面白いですよね。
この画面でルールを設定して会場の空調係の人に通知を飛ばしていたそうです。
ここでセンサーごとにルールを設定していますが、センサーの数が増えると管理が大変なので
まとめてセンサーグループ毎の設定などができるといいですね。(工夫すればいけるのかな)
このデモで出来たこと、出来なかったこと
個人的には一番驚いたことですが3週間動かして費用が大体10円くらいだったそうです。こんなに安く運用が出来るのですね!
出来なかったこと(今回)に書いてありますが、
de:code2019は登録者3000人を超えていたそうで、たくさんの人が会場内にいました。(セッション間の移動とか大変でした(汗))
そういった環境で稼働した場合、たくさんの人によって電波が吸収されてしまいGW1台だけでは通信状態が不安定だったそうです。
[デモ2 COMPUTEX TAIPEI 2019]
5月28日(火)〜6月1日(土)に台湾でICT展示会が行われていたそうで、
その展示会でシグナルタワーとカラーコーンにセンサーをつけて展示をしていたそうです。
実際にこんな感じで展示をしていたそうです。
ダッシュボード画面でカラーコーンにつけている加速度センサーと温度センサーと、パトライトの状態を管理しています。
ICT展示会出展しているセンサーのデータをリアルタイムで見れています。
このデモで出来たこと、出来なかったこと
このデモも展示できる状態にまで約2週間という短期間で出来たらしいです。
ドキュメントが無くて開発が大変だったそうで、
もしかしたら出来なかったことに書いてあることも
実際は出来たのかもしれないと言われていました。
[まとめ]
「Azure IoT Central」はこれからIoTを始めたいけど何から手を付けたらいいのか分からない人にとって、
わかりやすく素晴らしい機能が備わっています。
今回のデモで出来たこと出来なかったことそれぞれありましたが、
出来なかったことはこれからバージョンアップしていく際に
もしかしたら出来るようになっているかもしれないとのことです。
そのため、使用している人が改善してほしいところや追加してほしい機能などの
意見を挙げてくれるのが大事だと言われていました。