このページで取得できる日本全体の標高 GetTiff ファイルから、東京近辺を囲む一次メッシュコード : 5339 の緯度経度範囲で切り抜きを行いたい。
切り抜く方法は色々あるけど、今回は gdal ツールに含まれる gdal_translate を利用してみる。
地域メッシュコードから緯度経度範囲を求める
一次地域メッシュコードからコードが示す範囲の南端・西端の緯度経度を求める式は以下の通り。
- 南端 : 一次地域メッシュコードの先頭2桁 / 1.5
- 西端 : 一次地域メッシュコードの末尾2桁 + 100
東京近辺を囲む一次メッシュコード : 5339の場合、
- 南端 : 53/1.5 = 35.3333333333
- 西端 : 39 + 100 = 139.0
となる。
北端と東端については、対象メッシュコードの右上にあるメッシュコードの南端・西端と等しくなる。
5339の右上にある範囲のコードは 5440 となり、このコードから南端・西端を求めると、
- 5440 コードの南端 (5339の北端) : 54/1.5 = 36.0
- 5440 コードの西端 (5339の東端) : 40 + 100 = 140
となる。
gdal_translate コマンドを使ってGeoTiff から指定した緯度経度範囲でクリップ
gdal_translate コマンドの -projwin オプションを用いることで指定した GeoTiff ファイルから指定した緯度経度範囲で切り抜きを行うことができる。
$ gdal_translate -projwin [west] [north] [east] [south] [input.tif] [output.tif]
日本全体の標高情報を画像化した el.tif はこんな感じ。
この GeoTiff 画像から一次地域メッシュコード : 5339 の範囲で切り抜くには
$ gdal_translate -projwin 139.0 36.0 140.0 35.33 el.tif el_5339.tif
と指定する。
このコマンドによって el_5339.tif が生成される。
中身を覗いてみると、以下の画像が確認できる。