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Oracle Analytics Cloud: AIアシスタントを使って自然言語でダッシュボード作成してみた

Last updated at Posted at 2025-07-03

はじめに

Oracle Analytics AI Assistantは、Oracle Analytics Cloud(OAC)上で利用できる、生成AIを活用した拡張機能です。AIアシスタントには複数の機能がありますが、その中でも特徴的なものとして、チャット形式で対話しながらダッシュボード(データ分析に用いるグラフなど)を作成できる機能があります。
この機能を利用することで、OACの操作に慣れていない方でも、簡単にデータの可視化を行うことができます。

早速やってみましょう!

事前準備

まず、生成AIを設定するためのLLMモデルを登録します。

Step 1:LLMの設定(※オプション)

デフォルトで組み込みLLMとしてOCI GenerativeAIが登録されているので、今回はそちらを利用します。
OCI GenAIを利用する場合は、Step1の手順はスキップ出来ます。

AI Assistantは、デフォルトの組み込みLLMのほかに、サードパーティLLMとしてOCI GenerativeAI以外のLLMとも連携することができます。
現時点(2025年7月)で対応しているサードパーティLLMは、OpenAI(GPT4-Turbo)です。自身でLLMのAPIキーを用意することで利用できます。

組み込みLLM(OCI Generative AI)の利用について

  • 現時点(2025年7月)で正式サポートされている言語は、英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語、タイ語です。
  • 日本語での対話について、正式にはサポートされていません。サポートされていない言語で行われた質問にも応答しますが、回答は英語で行われます。

参考:
OCIドキュメント:Oracle Analytics AI Assistantについて

(サードパーティLLMの利用の場合実施)

  • 左上のハンバーガーメニューから、コンソールをクリックします。
    拡張機能とエンリッチメントの中にある、大規模言語モデルをクリックします。

image.png

サードパーティLLMを利用する場合は、「Oracle Analytics機能で使用するためのLLMの登録」をクリックして登録を行い、その後「Oracle Analytics機能」で使用するLLMを選択し、右端歯車ボタンから「アシスタントでLLMの組込みナレッジを有効化」がにチェックされているのを確認して保存します。
image.png


※GenAIを利用する場合はここから実施します。↓

Step 2:インデックス設定

検索に使用したいデータセットに対してインデックスを作成します。

  • 該当するデータセットを右クリックして、「検査」 を押します。
    image.png

  • 検索タブから、インデックス・データセットを 「アシスタントおよびホームページの質問」 に選択します。

  • 即時実行 をクリックします。

  • しばらくすると、右側に「成功」と表示されます。(されない場合は、少し時間をおいて最終実行の左のリフレッシュボタンをクリックします)
    image.png

必要な設定は、以上です!
早速チャットボットを使ってみましょう。

インデックスについて詳細はこちらをご覧ください。
OCIドキュメント:Oracle Analytics AIアシスタントとホーム・ページの「質問」でのデータセットの索引付けについて

サブジェクト領域(Subject Area) に対してインデックスを作成することも可能です。やり方はこちらの動画で説明されています。
Youtube Oracle Analytics :サブジェクト領域でOracle Analytics AI Assistantを有効にする

AI Assistantを使ってダッシュボードを作ってみよう!

先程インデックスを作成したデータセットをクリックして、新規ワークブックを作成します。

右上の「自動インサイト」ボタンをクリックします。
アシスタント」をクリックします。
image.png

チャットボットが出てくるので、ここから指示を出してみます。

1. 指定したデータでグラフを作ってもらう

データセットの中のデータを指定して、グラフを作成するよう指示を出しました。

店舗ごと の注文数の分かるグラフを作って

2. 作成されたグラフを修正する

オンラインが圧倒的に多かったので、それを除くグラフを指示したところ対応した新たなグラフが生成されました。

Onlineを除く店舗の注文数が分かるグラフを作って

image.png

日本語で質問をしても、回答は英語になりますが、きちんと指示を理解してグラフを生成してくれました!

3. データを指定してどんな分析が出来るか提案してもらう

今度はざっくりデータを指定して、どんな分析ができるか聞いてみました。

注文数のデータと商品データでどんな分析ができますか

指示に関連したデータをピックアップしてどんなグラフが良さそうか、棒グラフや散布図、ピボットなど、この時は8パターン程案を出してくれました。
image.png

4. データを指定しないで聞いてみる

対象とするデータを指定しない曖昧な質問だと上手く回答してくれません。

これらのデータを使って、どんな分析ができますか?

image.png

5. キャンバスへ追加してダッシュボードを作る

生成されたグラフの「」(キャンパスに追加)ボタンをクリックすると、キャンパスにグラフを追加できます。
image.png

おわりに

今回は、生成AIを利用したAI Assistant機能を利用して、チャットボットを利用して自然文でのダッシュボード作成を行いました。

Oracle Analytics Cloud(OAC)での操作に慣れていなくても、自然言語で指示を出すことができるので、とても簡単にグラフを生成することができます。
ぜひ、皆さんもOracle Cloud Analytics(OAC)のAI Assistantを触って、どれだけ手軽に分析ができるか体感してみてください!

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