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エンジニアとして働く目的(パーパス)とは

Last updated at Posted at 2022-01-21

はじめに

2022年の年始に上司より紹介された本を読んでみました。
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働くことのパーパス

日々、我々が組織に属して開発に勤しむ中で追う組織目標、事業目標はKPIやロードマップとして明確に決められた値を追う形になっています。
そんな中で、我々は何のために開発しているのでしょうか?
数字を達成するためでしょうか?それともロードマップを達成するためでしょうか?
もちろん、それらを達成することは非常に大切だと思います。しかし、それだけを追っていい仕事ができまますか?モチベーションを保つことができますか?

そんな今では当たり前だけど、一度引いてみて我々がなんで開発をしているのかを考え直して見るきっかけになる本だと思います。

パーパス

そもそも、パーパスとはどのような言葉なのでしょうか。曰く、

Purposeという言葉は、もともとPer(=前に)、pose(=置く)が語源で、外に開かれた人生の目的という意味だ。
パーパス(=存在目的)

と説明をしている。

人生の中でなぜ自分は生きているのか、会社の中でなぜ自分は仕事をしているのか、人生での目的と仕事の目的を会社の中ですり合わせてることは我々の仕事をすることへの大きな影響を与える関心ごとの一つとなると思う。

「自分の生きる目的とはなにか」「なぜ自分は仕事をするのか」が働くことのパーパスと言える。

あなたの働くパーパス

さて、抽象的なものであるパーパスが何なのかはなんとなくわかったところで具体的にあなたが働くパーパスとはなんなのかを作っていこうと思う。
ここで注意したいことは、「パーパスとは見つけるものではなく、作るもの」ということだ。
パーパスとは人それぞれ違うし、どんな仕事であってもあり得るものだ。パーパスとは周辺に落ちているものではなく、あなたがなぜ?を自問し作って行くものになる。

仕事のやりがいがパーパスを作るヒント

あなたはどのような仕事をするとやりがいを感じるだろうか。
やりがいというと印象が良くない人は、どのような仕事をすると楽しいだろうかと読み替えてもいいかもしれない。
自分がやりがいを感じる、楽しいと感じることが自分が仕事をしている目的、つまりパーパスを作るヒントとなり得る。
本では以下の項目のように4つの意義と8ポイントでやりがいを分類している。

意義 ポイント 内容
目的 自分一人の力を超える貢献 インフラ企業など社会的な責任を持つ企業にて一人では行えない社会貢献を行うことにやりがいを感じる
自己実現 学習 技術や知識を仕事を通して身につけ、人(自分)の成長と価値向上をすることにやりがいを感じる
自己実現 達成 仕事によって何かを成し遂げ、人に認められることや称賛されることにやりがいを感じる
地位と名誉 ステータス 有名企業や大企業など対人関係において、ステータスの高い企業で働き周りの人から尊敬されたり承認され自分は価値ある存在だと示すことにやりがいを感じる
地位と名誉 パワー(権力) 組織や社会においてパワー(権力)を獲得し、そのパワーを行使することにやりがいを感じる
社会性 コミュニティへの帰属意識 職場の中が自分の居場所だと感じられることにやりがいを感じる
社会性 変化や影響への手応え 会議で自分の意見が採用されたり、自分の働きで業績が良くなったり、自分の行動が組織に何かしらの影響を与えるとやりがいを感じる
社会性 自立性 あれこれ指図されず、自由な裁量を与えられ自分の考えものもとやり遂げることにやりがいを感じる

パーパスはリーダーシップを発揮する目的

本ではパーパスを作る際によくある勘違いを解消するため以下の様に説明をしている

リーダシップの目的とは、あなたが何者で、他社と何が違うかを示すものである。

パーパスとは仕事の内容ではなく、どのように、なぜその仕事をするのか---つまり職務に関わらず、仕事に活かせるあなたの強みと情熱を指すものだ。

リーダーシップとはリーダーが発揮するものでは無い。組織の中で他者と違うこと、要は自分の強みを発揮することだと言える。
状況によって言い方は変わるかもしれないが、パーパスは周囲の人からは最もその人らしいと感じること、あなたがいなくなると最も寂しいと感じることでもある。

例えば、あなたが「プロジェクトをどんどん前へ進めるための意見やアクションを多く取ること」が強みだとしよう、あなたが参加するプロジェクトではあなたがリーダシップを発揮することで、プロジェクトメンバーはプロジェクトがどんどん前へと進んでいると感じるし、あなたがプロジェクトから離れるとプロジェクトが遅々と進まなく感じるだろう。
これがあなたのパーパスだと言える。

さて、ではあなたとパーパスはなんですか?と考えて見よう。
おさらいすると、

  • パーパスとはリーダーシップを発揮する目的となるもの
  • パーパスは周囲の人からは最もその人らしいと感じること、あなたがいなくなると最も寂しいと感じること
  • パーパスは仕事の内容ではなく、職務に関わらず、仕事に活かせるあなたの強みと情熱を指すもの

以下に、本で紹介されているパーパスの悪い例と、良い例を引用する

パーパスの悪い例 パーパスの良い例
新興市場部門を率い、比類のない業績を達成する 「カオス」を取り除く
インフラ事業の牽引役となって各メンバーの成果目標を達成を達成しつつ、公私のバランスを取りながら、事業を率いる新たな力を身につける 水と電気が使えない20億人に、それらを提供する
自分と他者の成長と能力開発を継続的かつ一貫して促進・支援し、優れた業績へと導く 不屈の精神で輝きを生み出す

また、本の中で紹介されているパーパスをここにまとめておく

  • 武術の達人
  • 必ずカエルを見つけ出す
  • 強制的に物事を改善する
  • 優れたファミリーをつくる

まとめ

人生のパーパス、働くことのパーパスを決めることで自分自身の理解へとつながることでもあると思います。
自分がやりたい仕事ではなくても、働くという抽象度で考えた時に仕事へのモチベーションを保つ柱となります。
やりたい仕事ができているなら、より良い仕事となるための熱量やアイディアを生み出してくれるものにもなります。
そんなパーパスを決めることでエンジニアとして多くの実績を出していける人間へとなれると良いなと思います。

ちなみに、私の働くことのパーパスは...
お節介を焼いてワクワクさせる

参考文献

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