【Rails】includesとjoinsの違いはN+1の解決の有無だけだと思っていたが・・・という話

概要

タイトルの通り、「includesはN+1を解決してくれるjoinsのようなもの」という認識だったが、
実はそんな単純な話では無かった・・・という話。
（そんな事くらい、あらかじめ理解しておけって言われそうだけども）

状況説明

• Project
• Genre
• User

という3つのモデルがあり、
ProjectとGenre、UserとGenreにそれぞれ中間テーブルを設けています。

用途は、「この案件（project）の種類(genre)は"AとB"として登録」
「このユーザー(user)は自分の種類(genre)を登録し、該当するものを対応」みたいな使われ方を想定している。

project.rb

class Project < ApplicationRecord
  has_and_belongs_to_many :genres


end

genre.rb

class Genre < ApplicationRecord
  has_and_belongs_to_many :users
  has_and_belongs_to_many :projects
end

user.rb

class User < ApplicationRecord
  has_and_belongs_to_many :genres

期待していた動作

ここで、projectsの案件1〜6のgenreは以下であるとし、

:name	:genres
案件1	A,B,C
案件2	B,C,D
案件3	A
案件4	C
案件5	C,E
案件6	D,E

current_userのgenresが**"A"と"B"と"C"**の場合（current_user.genres.pluck(:name) #=> ["A", "B", "C"]）、

current_userのproject一覧で以下のような一覧が表示される事を期待していた。

↓<<期待する表示>>

つまり、「自分の属するgenreが含まれる案件(project)が一覧表示」され、ジャンル列には各案件の属するgenreが表示されることを期待する。
（↑案件6はDとEなので、表示されない）

実装したコードを簡単に説明

ProjectからUserまでの関係はそれぞれの中間テーブルを挟みながら

Project -- Genre -- User

数珠つなぎであることと、N+1問題を考慮し、project.rb内でincludesを用いて以下のscopeを作成した。

project.rb

  scope :search_by_user, ->(user) {
    includes(genres: :users).
    where('users.id' => user.id).distinct
  }

controllerのindexで、↑の:search_by_user scopeを使用。

projects_controller.rb

  def index
    @projects = Project.search_by_user(current_user)
  end

viewは↓（一部）

index.html.erb

      <% @projects.each do |project| %>
        <tr>
          <td><%= project.name %></t>
          <td><%= project.created_at.to_date.to_s.gsub(/-/, ".") %></td>
          <td><%= project.genres.pluck(:name).join(" , ") %></td>

意外な結果に...

期待と外れて↓が表示されてしまった。

ちなみに、current_userの属するgenreを**"A"と"B"**にすると以下のようになる。↓

各案件のジャンル列で、自分が属するジャンルのものしか表示されなくなってしまった。

joinsで解決

:scope のinclude を joinsに替えると期待通りの表示となった。

project.rb

  scope :search_by_user, ->(user) {
    joins(genres: :users).
    where('users.id' => user.id).distinct
  }

↓

しかし・・・

includesでN+1問題が解決されていたところ、joinsに替えてしまったので、
SQLクエリがN+1の状態となってしまった。

表示が期待通りとなり、N+1問題も解決する方法は無いものだろうか・・・