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Wio LTE JP Version を使用して「リアルいいねボタン ボタン花ちゃん」を作った話

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 今日はSeeed社が開発しているマイコンモジュール「Wio LTE JP Version」を使用した事例をご紹介しようと思います。その事例とは、「リアルいいねボタン ボタン花ちゃん」。下の写真が実物となります。

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このボタン花ちゃん、頭脳はWio LTE JP Version、本体はロボット、こんな機能が付いています。

  • 超音波センサと音声再生モジュールがついており、人が近づくと頭の円形LEDが光って観光地案内を話し出す
  • いいね!と頭のボタンを押すとボタンが光り、サーボモータで腕をバタバタ動かし、「ありがとう」と音声再生モジュールで再生させる
  • ボタンが押された回数をカウンタで表示する
  • ボタンが押された回数をLTE通信でクラウドに飛ばし、ウェブマップにヒートマップとして表示する

 このIoTデバイスは、2017年に開催されたNagoya Hackathonで生まれ、2018年のMaker Faire Tokyo、Ogaki Mini Maker Faire 2018、有松天満社春季大祭、有松絞り祭りで実際に様々な人に体験してもらいました。ここで、なぜWio LTE JP Versionを使用することになったのか、経緯を少しお話します。

Wio LTE JP Verionをなぜ使用したのか

 ボタン花ちゃんは、「観光地の隠れた魅力=「いいね」を誰でもが現地から発信し、ウェブ上で誰でもがいいねの数が見えるようにすることで、小さな観光地を応援したい」という思いからNagoya Hackathon2017の場で生み出されました。ここで問題となったのが、「どうやっていいね!の数情報をクラウドに飛ばすか」。というのも、小さな観光地だとWiFi環境が整備されていない所も多いからです。現地の人に使ってもらうには、置いてスイッチを入れるだけでネット環境に繋げるようにしたい・・・さてどうしたものか。Seeedさんがいるじゃないか!

 一応、ソフト側の構成や設計を考える際にBLE通信とLTE通信の2通りの方法での構築を検討していましたが自分達だけでは限界がありましたので、Nagoya Hackathonの協力企業であったSeeedさんに技術的な相談をすることに。そこでmatsujirushiさんから、「LTEの通信を活用したIoTの仕組みを構築したいなら、Wio LTEでSORACOMの通信を使うと比較的容易にプロトタイプ開発が出来ますよ」というアドバイスをいただきましたので、最終的にWio LTE JP Versionを使用することにしました。

Wio LTE JP Versionのここが良かった!

Wio LTE JP Versionを(IT素人)ユーザーとして使ってみて良かったことは、

  • LTE通信なのでWiFi環境がないところでも通信ができる(神社とかにも置けちゃう)
  • Grove コネクターでセンサ類を差すだけでプロトタイプが素早くできる(差すだけ!簡単!)

LTE通信がWiFi環境がない所でもIoT製品を広められる可能性を持っていますし、何よりも「差すだけ」でプロトタイプが作れる点が魅力的です。これで、IoTへの心理的なハードルもちょっぴり下がりました。

まとめ

 実際に、Wifi環境がない場所(例:名古屋市緑区にある有松地域)でのお祭りで体験をしてもらい、お子様をはじめとした方々から「面白い」、「これいいね!」とボタンを押していただきました。IoTでこんなことができたらいいな、というアイディアを簡単にプロトタイプとして形にできた点でWio LTEは使いやすいマイコンだな、と感じています。色々なアイディアを形にできそうですね!

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