はじめに
CNC2417を購入したのは2018年頃でしたでしょうか。 今までにレーザー彫刻機としてコースターなど作ったりしてましたが、実のところ曖昧なまま使っている部分が多いです。 2年も経ったけど、購入後はやる気がどっと落ちるので、ある程度使えるようになったらそのままだったりする。久しぶりに意欲がわいてコントロール基板の動作を調べたので、記録してみる。
コントロール基板
私が購入したCNC2417に付属していたコントロール基板には「Laseraxe.CNCC.Mini」と印字されている。 Webで検索すると似たようなものがヒットするが、さらっと調べてもオリジナルがどこなのか不明でした。 マニュアルには各ピンの詳細は書いてませんが、多分ファームウェアのGRBLを理解していれば、そんなに苦労せずに各ピンの内容が理解できるのかもしれません。下記にコントロール基板と各ピンの内容をまとめました。
※間違いがあるかもしれん。ご了承ください。
- ① DC12V出力
- レーザモジュールの電源用のようだ。
⑧DC12V INから直接供給されており、基板上の電源SWの状態にかかわらず常にDC12Vが出力されている。 - ② COOLANT用出力
- COOLANT制御用の出力で、GCODEのM7、M8、M9でON/OFFできる。
電圧レベルはON=5V、OFF=0Vとなっている。
FloodかMistかはGRBLのバージョン等で変わってくるかもしれない。 - ③ TTL出力(PWM出力)
- レーザモジュール等のPWM制御用出力として使用できる。
電圧レベルはDC0~5Vとなっている。
周期はGRBLの設定による。
ブラシレスモータを使用する場合にも使えるかも。 - ④ X軸リミットスイッチ入力
- X軸のハードリミットスイッチを接続する。
- ⑤ Y軸リミットスイッチ入力
- Y軸のハードリミットスイッチを接続する。
- ⑥ Z軸リミットスイッチ入力
- Z軸のハードリミットスイッチを接続する。
- ⑦ USB端子
- Arduino NanoのUSB端子である。
PC等と接続して制御する。 - ⑧ DC12V入力
- ステッピングモータ、スピンドルモータ、レーザモジュール等に供給する電源の入力端子である。
この基板はDC12V専用のようなので、スピンドルモータをDC12V以外で駆動したい場合、別に回路を用意する必要がありそうだ。 - ⑨ Z軸ステッピングモータ用出力
- Z軸のステッピングモータを制御するための出力である。
- ⑩ Y軸ステッピングモータ用出力
- Y軸のステッピングモータを制御するための出力である。
- ⑪ Y軸ステッピングモータ用出力
- Y軸のステッピングモータを制御するための出力である。
⑩と同じドライバが使用されており、回転方向が逆になるように配線されている。
CNC2417のY軸モータは1つしかなく、軸の移動方向はGRBLの設定で変えられるので、⑩と⑪どちらを使用しても構わない。 - ⑫ X軸ステッピングモータ用出力
- X軸のステッピングモータを制御するための出力である。
- ⑬ クーリングファン用出力
- マニュアルにそう書かれていたが、何の冷却用かは不明。
⑧DC12V INから直接供給されており、基板上の電源SWがONの時に常にDC12Vが出力されている。 - ⑭ レーザ/モータ用出力
- レーザモジュールやモータを制御するための出力である。
PWM出力されており、電圧はDC0~12Vとなっている。
レーザモジュールをこの端子へ接続する場合、レーザモジュールのTTL入力を使用せずに駆動することができるかもしれない。ただし、レーザ低出力時、レーザモジュールのファンが回転しないことがあり、寿命に影響しそう。
私は今までここにレーザモジュールを接続していたが、ケーブルが作成できるようになったので、①と③に接続するように変更した。 - ⑮ プローブ入力
- Zプローブを接続する。
- ⑯ サスペンド入力
- ArduinoのA1に接続されており、短絡するとStatusがHoldになる。
どうやらこの端子は非常停止としては使用できないようだ。フィードは停止するが、スピンドルは回転したままになる。