ラズパイの初期セットアップにディスプレイやらキーボードを用意してするのが面倒なので、sshだけでセットアップする方法のメモです。
使用した環境
- Raspberry Pi 2 Model B
- Micro SDカード 32GB
- 有線LANケーブル(初回のWi-Fi設定が完了するまで)
- macOS High Sierra
使用しないもの
- ラズパイにディスプレイは接続しない
- ラズパイにキーボードもマウスも接続しない
大まかな流れ
- RASPBIANをSDカードに書き込む
- sshを許可する
- 有線LANでWi-Fi設定する
- LANケーブルを抜いてラズパイをリブート
これで、Wi-Fi越しにsshできるようになる。
では始めます。
ラズパイOSのダウンロード
RASPBIAN STRETCH WITH DESKTOPを使用。
https://www.raspberrypi.org/downloads/raspbian/
ダウンロードしたzipを解凍するとimgが現れる。これをそのままSDカードにコピーしても認識されないので、イメージ書き込みソフトetcherを使って、SDカードに書き込む。
書き込みが完了するとSDカードが自動的にアンマウントされるので、もう一度SDカードを抜き差しして、マウントする。
SDカードのルートにsshという空ファイルを作成する。
$ touch /Volumes/boot/ssh
SDカードを取り外して、ラズパイに指す。
有線LANに接続したラズパイを起動する。(Wi-Fiにはまだ繋がらないので有線LANで)
1〜2分後で起動しているはずなので、macOSからsshする。
$ ssh pi@raspberrypi.local
パスワードを聞かれたら、raspberry
で接続できるはず。
pi@raspberrypi.local's password:
つながった。
pi@raspberrypi:~ $
sshでけられたら
繰り返しラズパイをセットアップしていると、DNS名(pi@raspberrypi.local)とIPアドレスが違ってくるので、次のようなセキュリティ警告を受ける場合がある。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
@ WARNING: REMOTE HOST IDENTIFICATION HAS CHANGED! @
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
この場合は、macOSに記録されているフィンガープリントを削除する。
$ ssh-keygen -R raspberrypi.local
# Host raspberrypi0.local found: line 3
/Users/hogeuser/.ssh/known_hosts updated.
Original contents retained as /Users/hogeuser/.ssh/known_hosts.old
これで有線LANでsshができるようになる。
参考:https://qiita.com/grgrjnjn/items/8ca33b64ea0406e12938
Wi-Fiを有効にする
有線LANでsshできるようになったら、rasp-configを使って、Wi-FiのSSDIとパスフレーズを設定する。
$ sudo raspi-config
設定箇所は、メニューの「2 Network Options」 > 「N2 Wi-Fi」からたどっていく。画面にしたがってSSIDとパスワードを設定する。
SSIDがわからないときはiwlistコマンドで確認できる。
sudo iwlist wlan0 scan | grep ESSID
LANケーブルを抜いて、ラズパイを再起動する。
$ sudo reboot
これで、Wi-Fi越しにsshできるようになる。
おしまい。