この記事は技術チャレンジ部アドベントカレンダー2024の20日目の記事です。投稿が遅れてしまい大変申し訳ありません。
本当はもっとAI寄りの内容にしようと思っていたのですが、時間がないので普段やっていることを書きます。
最近、といっても2ヶ月くらい前からバイオリンを弾き出したので、練習の動機づけのために課題曲が欲しいです。この曲が演奏したいと思った曲の楽譜を探しても、ネットにバイオリン用の譜面があることもあればないこともあります。そこで、自分でバイオリン用の楽譜を作ってみることにしました。
最初に、ピアノ用の楽譜をヤマハのぷりんと楽譜やMusescoreなどで手に入れます。MusescoreはPDFとMusicXML、MIDIが手に入ることが多く、楽譜編集ソフトに取り込みやすいです。ここではPDFを入手した際のフローを紹介します。
まずPDFをOCRソフトにかけて楽譜データへと電子化します。私はMacのScanScoreという有償のソフトを使っています。今回はCredens Justitiamという楽曲を電子化してみます。
ScanScoreでPDFないしは画像を読み取ると良い感じに電子データ化されます。ScanScoreの中でMIDIの演奏もできるので、音を聞きながら楽譜を修正します。(正直ScanScoreの楽譜エディタは使いづらいです。)
ScanScoreの画面。左ペインがPDF/画像で、右ペインが電子楽譜。
良い感じになったらMusicXML形式でエクスポートします。
MusicXMLのファイル(拡張子が .xml
または .mxml
)を今度は楽譜制作ソフトに取り込みます。私はSteinbergのDorico SEという無料のソフトウェアを使っています。
Doricoでピアノの譜面から良い感じにバイオリンの譜面を切り取ります。著作権の都合でモザイクをかけていますが、雰囲気はなんとなく伝わるかなと思います。ピアノの高音部のメロディーラインをバイオリンにもってくる感じです。
Doricoにはバイオリンの音源が入っているので、適当に設定するとバイオリンの音を鳴らせます。良い感じにしましょう。
良い感じにした音源を紹介したいのですが、これもまた著作権があるのでお聴かせできません。
iPadをお持ちの方はiPadにDoricoアプリをインストールすると、譜面台に載せることができてそのまま演奏に使えます。あとiPadは手書きできるモードが用意されているので、楽譜に注釈をちゃちゃっと書き込めます。
iPad版Doricoの読譜モード。赤がバイオリンの先生の注釈。
というわけで、私のDTM(?)の使い方を紹介しました。本当はもっとDAWっぽいことを書きたかったのですが、今日はここまで。ありがとうございました。