作成したChrome拡張機能の配布方法をまとめました。
##配布方法一覧
一般公開 | 限定公開 | 非公開 | ctx | ソース配布 | |
---|---|---|---|---|---|
インストール可能ユーザ | 全て | 全て(URLを知っているユーザ) | デベロッパーと同一ドメイン | 実質自分のみ | 全て |
ストア検索 | ひっかかる | ひっかからない | ひっかからない | 公開しない | 公開しない |
更新方法 | ストア | ストア | ストア | ctxの再配布 | ソースの再配布 |
用途 | 全ユーザに公開したい | ある程度限定的に公開したい | ユーザを厳格に絞りたい | ? | ストアを使わずに配布したい |
##ストアでの公開
ストアでの公開方法には現在3つの公開方法があります。
- 一般公開
- 限定公開
- 非公開
拡張機能を更新する際はストア経由が一番楽で管理も容易です。
拡張機能の配布はストアでの公開が推奨されており、ストアにアップロードする方法をまず検討すべきです。
カスタムの Chrome アプリと拡張機能を作成して公開する -Google公式
###一般公開
chromeウェブストアで拡張機能が公開できます。
全てのユーザがストアから検索してインストールすることができます。
###限定公開
拡張機能はストア経由で配布しますが検索にひっかかりません。
配布したいユーザにURLを送りインストールしてもらいます。
ユーザはGoogleアカウントが不要なので配布しやすいですが、URLを知っているユーザなら誰でもインストールできるので**厳密にはユーザを限定することができません。**ユーザを絞りたい場合は次の非公開設定を検討すべきでしょう。
###非公開
拡張機能の公開ユーザをデベロッパーのドメイン内のユーザに絞ることができます。
例えばアプリを管理するデベロッパーが「extension-admin@hogehoge.com」とすると、
「tanaka-koji@hogehoge.com」はインストールできますが、「kato-yuji@piyopiyo.com」はインストールできません。
ドメインで絞るためユーザはGoogleアカウントが必要ですが、厳格に配布制限を行うことができます。
##ストア以外での公開方法
ストアを使わずに拡張機能を配布することもできますが、推奨されておらず煩わしいことが多いのでオススメはしません。
ストアで公開できない場合に止むを得ずとる公開方法です。
###ctxファイルの配布
拡張機能をctxという形式で圧縮し配布する方法がありましたが、現在はブラウザでブロックされるため実質利用価値はありません。
配布方法の手段として取られることはないでしょう。
Chrome拡張はストア以外から導入不能に ~“インライン インストール”が段階的に廃止へ -窓の杜
###ソースごと配布
ユーザは拡張機能のプロジェクトを丸ごとダウンロードし、デベロッパーモードで「パッケージ化されていない機能を読み込む」で拡張機能を使用する方法です。
ファイルサーバやOneDrive上に置いて、それを読み込み先に設定することもできますが、動作が不安定になることが多く、ネットワーク障害で読み込みが失敗すると再設定が必要なことがあります。
基本的に拡張機能の読み込み先はローカルの方が良いでしょう。
(ストア経由でもローカルにダウンロードされています。Google Chromeの拡張機能(エクステンション)が保存されている場所 -牧田結來公式ブログ)
ちなみにソース配布だと下のようなアラートがブラウザ起動毎?に表示されてしまいます。
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