##目的
このページではRTX1200を初期化してからipv4で通信できるようにするところまでを目的とする。前回はユーザの作成とユーザ権限の設定までやったので今回はipv4を行っていきたい。
例のごとく筆者がCUIが好きなので使いやすいGUIが用意されているがガン無視していく。
いつものことながら筆者が環境作りなおすときに見るためのメモ書きなのでわかりにくいところが多い気がする。
##使用機材・ソフトウェア
このあたりは前回と一緒だが今回も記載をしておく。
・RTX1200(リンク)
・PC(Ubuntu16.0.4)
・GTKTerm 0.99.7-rc1
・telnet
・ifconfig
・USBシリアルケーブル(クロス)(amazonで筆者が買った物)
##ログイン
前回ログインまでは行ったので前回と同じ手順でログインをする。
今回も例のごとくシリアルケーブルを買ったのでシリアル通信で行っていく。
##IPv4の設定
私がnuroを利用しているので今回やりたい設定としては2重ルータとなる。
nuroのルータの下にyamahaのルータがいる状態だ。nurobizさんのnuroアクセスルータ設定例のプレミアム構成例1が参考になるだろう。
ということで下記のコンフィグを書いた。
ip routing on
ip route default gateway 192.168.100.1
ip lan1 address 192.168.200.1/24
ip lan2 address 192.168.100.2/24
dhcp service server
dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent
dhcp scope 1 192.168.200.2-192.168.200.253/24
dns server 192.168.100.1
dns private address spoof on
さて、通信ということでRTX1200の下に配置したPCから下記コマンドでgoogleさんにpingを飛ばしてみた。
ping 8.8.8.8
**あれ!?**帰ってこない……。
ならば上位ルータまでは行けてるのか……?
ping 192.168.100.1
**あれ!?**これも帰ってこない……じゃあRTX1200までは行けてるよな?
ping 192.168.200.1
これは流石に帰ってくるか……。
RTX1200から飛ばすとどうなるのか……。
ping 192.168.100.1
これは帰ってくるのか……ならば……。
ping 8.8.8.8
お?帰ってきた?
つまり192.168.100.2と192.168.200.1の間の通信がうまくいってない?
と数時間悩んだが解決せず……。
結論からいえばNATが足りてなかったです。
そういえば確かに上位ルータにルーティング追加した覚えがなかった。
というか上位ルータにそんな設定項目が見つからない。クソかよ。
というわけで最終的な設定は次のとおり。
ip routing on
ip route default gateway 192.168.100.1
ip lan1 address 192.168.200.1/24
ip lan2 address 192.168.100.2/24
dhcp service server
dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent
dhcp scope 1 192.168.200.2-192.168.200.253/24
dns server 192.168.100.1
dns private address spoof on
nat descriptor type 200 nat
nat descriptor address outer 200 192.168.100.129-192.168.100.253
ip lan2 nat descriptor 200
##IPv4の設定の意味
ip routing on
はルーティングをするという意味。
ip route default gateway 192.168.100.1
はデフォルトゲートウェイの設定。上位ルータのIPアドレスをいれる。
ip lan1 address 192.168.200.1/24
についてはlan1のIPアドレスの設定。RTX1200の下にどんなIPが振られるかが決まる。
ip lan2 address 192.168.100.2/24
についてはlan2のIPアドレスの設定。RTX1200のIPアドレス。上位ネットワークから振られるIPと同じものにする。
dhcp service server
DHCPをする。
dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent
DHCPの方式を決定。
dhcp scope 1 192.168.200.2-192.168.200.253/24
DHCPの範囲を設定。
dns server 192.168.100.1
DNSサーバを設定。ここでは上位サーバに依頼している。
dns private address spoof on
プライベートアドレスに対する問い合わせを処理するか否かの設定。
nat descriptor type 200 nat
NATのタイプを設定。
nat descriptor address outer 200 192.168.100.129-192.168.100.253
ナットで使用する上位ネットワークのIP範囲を設定。
ip lan2 nat descriptor 200
LAN2にNATを適用。
NATは通信時にプライベートアドレスとネットワークアドレスを変換する機能。
例えば192.168.200.2
を192.168.100.5
に変換して通信するなど。
実際のPCのアドレスは192.168.200.2
だけれど外(上位ネット)から見ると192.168.100.5
に見える。