この記事は、 クラスター Advent Calendar 2022 (2枚目) の22日目の記事です。
はじめまして。クラスター株式会社でソフトウェアエンジニアインターンとして働いている慕狼ゆに(@YYa0928)です。
昨日は、nabeさん(@fatdesign)の「伝わるビジュアルに落とし込むことの重要性」でした!
理由のあるビジュアライズをすることによって伝わるビジュアルを作っていき、それがワールドのデザインに取り入れられていくという工程があるという話がとても面白かったです。デザインというものはもっと感性に近い部分を使って作っていくものなのかなと思っていたのですが、何を伝えるのか?を設定してそれを伝わるビジュアルに落とし込んでいくという手順が見えてとても興味深かったです。
はじめに
「ジュニアエンジニアな私を育てたクラスター社のメンタリング」と題して、1on1を通して、何にハードルを感じて、それをどう解決していったかについて記事を書きます。
clusterでは、メンター制度があります。エンジニアには必ず一人のメンターが付き、定期的に1on1を行います。この記事では、mizogucheさんに許可をいただいて、1on1でどのような取り組みを行っていったかについて振り返りながら書いていこうと思います。
この記事の読者想定
この記事は次のような方に役立てば嬉しいです。
- 社会人経験の浅いジュニアなエンジニアの方
- これからジュニアなエンジニアのメンターをやる方
このような読者想定で記事を書こうと考えた理由は、私自身がclusterに入社する前に、anoriqqさんの書いた「ジュニアなエンジニアを助けたクラスター社のメンタリング」に助けられたからです。このanoriqqさんの記事の+@の情報として、私の場合はどのような事に困って、どのようなメンタリングを受けてそれが解決したのか?について情報をまとめていこうと思っています。ぜひanoriqqさんの記事もご覧ください。
心理的安全性を高める
第一のハードルは、心理的安全性を高めるということでした。clusterのエンジニアは基本的にリモートでお仕事をするため、オンラインでコミュニケーションを取ります。そういった環境下で、どのように心理的安全性を高めていったのかについて整理をします。
毎日の1on1で心理的安全性を作る
入社して最初の頃は、メンターのmizogucheさんと毎日1on1を行っていました。心理的安全性を高めるために、入社して間もないタイミングから高い頻度の1on1をしていただき非常に助かりました。1on1では主に業務中にやったことを振り返ったり、業務を進める中で困ったり迷ったりしたことを相談していただきました。振り返りでは、自分が出来たことや出来なかったことの洗い出しをすることで、次はどのようなアクションを起こせば良いのか?を具体的に考えたり、日々の業務をこなしていくために、どのようなことをすると良いのかについての考えを共有していただいたりしました。
Working Out Loud が大事
メンタリングをしてもらうなかで、「Working Out Loud」という概念を教えてもらいました。Working Out Loudとは、作業途中でも自分の作業内容をガンガン周りに共有をしたり、詰まったところがあればすぐに他者に質問をする思考様式のことです。
(詳しくはこちらの記事をご覧ください。Working Out Loud 大声作業(しなさい)、チームメンバー同士でのトレーニング文化の醸成)
私はチームメンバーに質問をしたり、分からないことを相談することについて苦手意識がありました。「こんなことを聞いて良いのだろうか?」と考えてしまったり、「一度調べてから聞いたほうが良いのではないか?」と思って調べることに時間をかけてしまい、質問をするまでに時間をかけてしまうという状況が多々ありました。最近はWorking Out Loudを意識することによって、質問をすることができるようになりました。
目標設定をして基礎能力を上げていく
第二のハードルは、エンジニアとして働く上で必要な基礎能力を上げていくことです。私については、「コード力」「タスク管理力」「コミュニケーション力」の3つを底上げするべき基礎能力として設定をし、それぞれの能力を上げていくために日々努力をしています。
コード力
ここで言うコード力とは、技術や設計に関する総合的な知識の総量のことを指します。つまり「技術の知識をたくさんつけて、設計についてしっかり考えられるようになったり、素早くコードリーディングができるようになろうぜ!」ということです。
タスク管理力
ここで言うタスク管理力とは、タスクの優先順位をすることやタスクの見積もりをする力のことを指します。エンジニアとして成果を出すために必要な社会人基礎力の一つです。
コミュニケーション力
ここで言うコミュニケーション力とは、主にテキストコミュニケーション力やドキュメンテーション力のことを指します。情報を抜けもれなく、わかりやすい文章で相手に伝えるためにどのように文章を書いていくと良いかという点について振り返りをしました。
目標を達成するためにやったこと
slackでの発言数の目標を設定する
心理的安全性を高めるために、slackでの発言数の目標を決めて、slackに気になったことや疑問に思ったことをなんでも投稿するということをしました。slackで疑問や気になったことをどんどん投下していくことによって、どんな疑問でも聞いて良いんだなと思えるようになったり、少しでも気になった些細なことだとしても気軽に共有していいんだなという気持ちになることができました。また、slackでの質問や発言内容を振り返って、ちゃんと伝わりやすい文章を書くことが出来ているかどうか?についても振り返りを行いました。振り返りをすることによって、伝わりやすい文章を書くためのPDCAを回していきました。
とにかく本やドキュメントを読む
知識をつけるためには、何はともあれインプット量を上げる必要があります。1on1の中で色々な本をmizogucheさんからおすすめしていただいたのでそれを読んだり、自分が分からないなと思った事柄について知識を得るために本を探して読んでみたりといったことをしました。
最近は、知りたい部分だけ先に流し読みして、後から知りたい部分だけを精読するという方法で自分の知りたい情報を拾い集めたりしています。しかし、設計周りの知識となると、そもそも「何がわからないのか分からない」という状態だったため、いくつか設計について書いてある本の精読から取り組み始めました。また技術的な知識意外にも、タスク管理のために必要なノウハウを得るために、タスク管理の方法論について書かれている本を読んだりしました。
具体的には、以下のような媒体を使ってインプットをしました。
- JavaScriptの基本的な仕様を知るため
- 基本的な技術に関する知識を身につけるため
- 日々の技術的な情報を仕入れるため
- コードリーディング力を鍛えるため
- 設計の知識を得るため
- タスク管理力をつけるため
- 社会人基礎力をつけるため
見積もりは30分単位で細かく分解する
タスクを見積もるときには、30分単位で細かく分解してみることを意識しています。「このファイルをこんな風に変更する」という具体的な粒度で見積もりをすると、1作業が30分以内に収まるように見積もりをすることができます。逆に、具体的な作業内容がイメージできない場合は、タスクの分解が足りていないという状況になります。具体的にイメージできない原因は、「作業内容を明確に整理できていない」という状況なので、作業対象になるコードを読んでみて作業内容を明確にする作業が必要になります。
1on1で行動の振り返り
「上手くいかなかったことを可視化して次はできるようにする」ことと、「上手くいったことを可視化して続けていけるようにする」ということを目的にして、1on1では行動の振り返りをしています。日々の業務の中で「出来たこと」と「出来なかったこと」を振り返ってPDCAを回すということをしています。先週できなかったことは、今週意識して出来るようにしようという振り返りを繰り返すことで、先週できなかったことが今週は出来るようになっているというサイクルを作ることができています。
まとめ
目標設定と振り返りを繰り返し実施していくことで、成長をするために目標設定と振り返りをすることの重要性を理解することが出来ました。拙い文章だったと思いますが、これから成長をしていきたいジュニアなエンジニアの方に自分の経験談が役立つものであれば幸いです。こういった文章を書いてみると、今までの業務や成長を振り返ることが出来て、自分にとっても大きな学びがありました。
最後にこちらで感謝を伝えたいです。入社をしてからメンターとして相談に乗っていただいたmizogucheさんと、業務を進める上でわからないことの相談に乗っていただいたwarabiさんには大変お世話になりました。分からないことがあったり、迷った時にお二人には頻繁に相談にのっていただきました。ありがとうございます!
また、たくさん居てここには書ききれないですが、clusterで一緒に働くメンバーの皆さんにもたくさん助けていただきながら成長をすることが出来ました。改めて感謝を述べさせていただきたいと思います。ありがとうございます!
これからも様々な経験やチャレンジを通して成長をしていき、clusterの開発に役立てていけるようになりたいなと考えています。
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