はじめに
新卒から外資メーカーに勤務していたエンジニアが、3年目でSESに転職した話です。
技術的な話ではなく、働きづらさやキャリアに悩む方へ向けたSESという働き方の提案の記事になります。
転職の経緯
転職の経緯としては、当時勤務していたメーカーの残業時間が60時間を超える事があり、また実機でのテストなどもあった為出社が義務付けられており、働くことが心底辛いと感じていました。上司を見ても、過酷な勤務による疲労の蓄積でとても健康には見えない様子で、「20年後に同じようにはなりたくない」と強く感じました。
そこから働くことへの忌避感が強まり、2020年の米国株バブルに乗る形でNISAや投資を始め、いわゆるFIREを目指すようになりました。
その一方で、この生活を25年ほど続けてFIREして独身生活を送ることが出来たとして、その生き方は果たして最前の選択肢なのかという疑念もありました。
結局、3年目に振替なしの休日出勤が増えたことで耐えられなくなり転職を決意しました。
転職活動について
・月残業20時間未満
・リモートあり
・当時の年収以上(450万円)
上記を条件としながら転職活動をして、それらが叶うSES企業に転職しました。
現在は社会人5年目になりますが、フルリモート勤務、多くても月稼働180時間(≒月残業20時間)、年収600万円弱という条件で働けており、概ね満足しています。
SESのメリットとデメリット
SESとして働くことのメリットには、
①給与が高い
②現場に相性の合わない方がいた場合でも案件を変えることでリセット出来る
③リモートで働くことが出来る
④稼働時間が高くならないよう会社が調整してくれる
⑤様々な技術に案件を通して触れることが出来、成長が停滞しづらい
などがあります。
特に④の「稼働時間が高くならないよう会社が調整してくれる」点は、長時間労働に悩まされがちなエンジニアにとって大きなメリットです。
但し、この上限時間はSES企業によっては無かったり、あっても上限時間を超過して働かせようとする客先に対して強く訴えることが出来ず守られない場合もあるので、優良SES企業に勤務することが前提となります(優良SES企業の特徴については別記事参照)。
デメリットについては、以下が挙げられます。
①クラッシャータイプのPM・PLがいる案件を引き、メンタルをやられることがある
②案件が終わる度に新しい現場に慣れなくてはならない
③案件によっては年齢制限があり、50代以降参画出来る案件が減り、仕事を選べなくなる可能性があること
SESのデメリットへの対策
①の「ラッシャータイプのPM・PLがいる案件を引き、メンタルをやられることがある」に関してはSIerやメーカーに勤務していても一定割合で遭遇する問題ではあり、SESでは案件を変えることでリセットできるのであまり気にする必要はないかと思います。
②の「案件が終わる度に新しい現場に慣れなくてはならない」に関しては、確かに案件ごとに現場のやり方を覚える面倒はあるものの、人間関係が固定されないことの気楽さも一方では感じられています。
③の「案件によっては年齢制限があり、50代以降参画出来る案件が減り、仕事を選べなくなる可能性があること」が最も大きなリスクになるので、いくつか視点で出口戦略を考えました。
1.自社で受託開発も行っているSES企業であれば、50歳までにマネジメントの経験を積み、自社案件でマネジメント系の仕事ができるようキャリアを築く。
2.50歳までに資産形成を行い、セミリタイアや別のキャリアを開拓する。
3.労働人口が減っていく日本でエンジニアの売り手市場が続き、50代エンジニアの需要が増えることに期待する。
まとめ
以上私のSESへの転職の経緯と、SES企業で働くことのメリット・デメリットについて書きました。
働き方に悩む歳の近いエンジニアの参考になれば幸いです。