はじめに
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)のOracle Base Database Service (BaseDB)へ、SQL Developerを用いて接続する方法をご紹介していきます。
BaseDBにSQL Developerで接続する
■ 前提条件
OCI上でBaseDBを作成します。
以下のチュートリアルを参考に作成してみましょう。
今回はチュートリアルと同様にパブリックサブネットにBaseDBを作成しています。
1. データベースの接続設定の確認
SQL Developerを起動し、画面左上の緑の「+」ボタンをクリックして、データベースの接続先設定を追加します。
以下の内容を入力していきます。
- Name : 任意の接続先名
⇒名前は自由に決めて大丈夫です - データベースのタイプ :データベースの種類
⇒「Oracle」を設定します - ユーザー名 : Oracleデータベースのユーザー名
⇒今回はSYSユーザーを使います - ロール:ユーザーが割り当てられているロール
⇒SYSユーザーなので、「SYSDBA」を今回は選択 - パスワード : パスワード
⇒BaseDBを作成したときに設定したSYSのパスワードです - ホスト名 : データベースサーバーのホスト名またはIPアドレス
- ポート : データベースのポート
⇒デフォルトでは1521になっています - サービス名 : データベースのSID
※ホスト名とサービス名の確認方法は後述致します。
2. ホスト名とサービス名の確認方法
ホスト名とサービス名を確認するためにOCIコンソールへアクセスします。
BaseDBの画面で、作成したデータベースをクリックします。
画面の下部までスクロールして、Resourcesの「データベース」タブを選択します。
作成してあるデータベース名をクリックします。
接続文字列の簡易接続を表示させます。
1521というポート番号の後ろに書かれている文字列がSQL Developerの設定項目にあった「サービス名」になります。
※CDBへの接続ではなくPDBへの接続の場合は、画面下部のResourcesの「プラガブル・データベース」タブを選択し、接続したいPDBを選択します。その後、画面上部のPDB接続をクリックし、接続文字列の簡易接続を表示させます。1521というポート番号の後ろに書かれている文字列がPDBに接続したい場合の「サービス名」になります。
続いて、1つ前の画面に戻り、画面の下部までスクロールして、Resourcesの「ノード」タブを選択します。
そこで記されている、「パブリックIPアドレス」がSQL Developerの設定項目にあった「ホスト名」になります。
3. ホスト名とサービス名の確認方法
上記の手順を元に、項目を入力することができたら「テスト」のボタンをクリックします。
左側のステータスで「成功」と表示されれば、データベースの接続が可能です。
最後に接続をクリックすれば、データベースに接続することができSQLによる操作ができます。
おまけ
CDBに接続した場合は、以下のSQLを実行することでPDBのセッションに変更することができます。
alter session set container = <PDB名> ;
おわりに
OCIで作成したBaseDBにSQL Developerで接続する際の方法を紹介しました。
特にホスト名やサービス名は、最初どこを確認すればいいか分からない部分だと思うので、そういった際に本記事がご参考になれば幸いです。