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【Laravel】アクセサとミューテタについて

Last updated at Posted at 2023-03-28

はじめに

業務で実装のレビューを頂く中で、アクセサとミューテタについて学んだので備忘録として残したいと思います。

レビューを頂く前の実装

test.blade.php
<div>{{ $data->opened_at->format('Y年m月d日') }}</div>

取得したデータを求める形にフォーマットして画面に表示したい場面で、上記のように実装をしていました。
このような場面で使えるのが、データベースからデータを取得する際に、データ加工ができるアクセサです。

アクセサとは

上記でも記載しましたが、アクセサはデータベースからデータを取得する際に走る処理です。
日本語ドキュメントには下記のように記されています。

アクセサは、Eloquentの属性値にアクセスが合った時に、その値を変換するものです。

アクセサの使い方

アクセサはモデルに定義をし、メソッド名はデータベースカラムのキャメルケースにする必要があります。
全てのメソッドの戻り値はAttributeインスタンスとなります。
この戻り値のAttributeクラスのコンストラクタにget引数で処理を設定することで、対象のデータベースカラムにアクセスし処理を実行します。

例えば日時を表すopened_atというカラムを年月日の形にフォーマットするアクセサを定義したい場合は、以下のようになります。

Models/Test.php
protected function openedAt(): Attribute
{
    return Attribute::make(
        get: fn ($value) => $value->format('Y年m月d日')
    );
}

opened_atの値が入っている$valueを使って、フォーマット処理を実装します。
また、アクセサの値を取得する際は、取得したいデータ(上記の例で言うとopened_at)を呼び出すだけです。
以下のように呼び出すと、アクセサでフォーマットされて年月日の形で表示されます。

test.blade.php
<div>{{ $data->opened_at }}</div>

ミューテタとは

次にミューテタとはアクセサの逆で、データをデータベースに保存する際に走る処理です。
日本語ドキュメントには下記のように記されています。

ミューテタはEloquentの属性値を設定するときに、その値を変換するものです。

ミューテタの使い方

ミューテタもアクセサと同様に、モデルに定義をし、メソッド名はデータベースカラムのキャメルケースにする必要があります。
ミューテタはset引数を指定して、対象のデータベースカラムに設定したい値の処理を実装します。

例えばclosed_atというカラムに、同じモデルのclosed_code1の時だけ値を設定したい場合、以下のようになります。

Models/Test.php
protected function closedAt(): Attribute
{
    return Attribute::make(
        set: fn ($value, $attributes) => $attributes['closed_code'] == 1 ? $value : null
    );
}

$attributesにはモデルの現在の全ての属性を配列で持っているため、closed_atに値を設定する際に他のカラムデータも使うことができます。
またミューテタを使うにはアクセサと同様に、設定したいデータに値を設定するだけで自動的に呼び出されます。

TestController.php
$test = Test::find(1);
$test->closedCode = 0;
$test->closedAt = now(); // closedCodeが0なので、ミューテタによってnullが登録される

まとめ

アクセサとミューテタは、使うことでソースコードの記述が減りとても便利だと思います!
きちんと使いこなして、より簡潔に実装できるようにしていきたいです!

参考

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