はじめに
PMやチームリーダーを行っていると、メンバーから見た自分がどのように映っているのかがわからなくなることがあります。
自戒の意味も含めて、リーダーについての勉強をしたのでまとめ上げます。
今回学んだことの中で以下2点について説明します。
- 1人1人と信頼関係を築く
- 話題のモチベーション理論「Will-Can-Must」
◆1人1人と信頼関係を築く
信頼関係には以下の5段階があります。
レベル | 名称 | 心の中 |
---|---|---|
1 | 警戒 | 「大丈夫かな...」 |
2 | 安心 | 「この人は安心だ」 |
3 | 親和 | 「この人と相性がよい」 |
4 | 信用 | 「この人は信用できる」 |
5 | 信頼 | 「この人は誰よりも味方になってくれる」 |
レベル5の信頼まで引き上げることができれば、とても良好な関係といえます。
信頼とそれ以下のレベルには明確な違いがあり、「このリーダーは心より味方になってくれる」と思ってもらえるかです。
味方なので本音を話しやすく、心理的安全性が担保された状態となります。
レベル5の状態に持っていくために一番重要なことは、話をする際に理解できる/するかどうかではなくて「受け止めること」です。
すなわち「傾聴」が大事です。
傾聴で効果的な6つのテクニックがあるので紹介します。
- 言葉を反復する
- 感情に同意する
- 要約をする
- 意見を挟まない
1. 言葉を反復する
話しをしているときに、ただ聞くだけではなくて相槌のように話し手の言葉を反復します。
言葉を反復するの会話例です。
Aさん:昨日、〇〇社の社長に会ってきました。
リーダー:そうなんだ。社長とあったんだ。どうだった?
Aさん:いやー景気が悪いみたいで、これからの予定はないとおっしゃっていました。
リーダー:そうかー。予定がないとおっしゃっていたんだ。
反復しすぎると逆に不快に思われるかもしれないので、私的には使いすぎは良くないと感じました。
2. 感情に同意する
話し相手がどう思っているかを言葉にするだけです。
残念そうにしていれば、残念だねと言葉にします。
感情に同意する会話例です
Aさん:とは言うものの 来年には大きな予算を取って頂けるような話を頂いています。
リーダー:そうか!それは嬉しいよな!
Aさんが嬉しいと思う気持ちを言葉にしています。自分の気持ちも表してもよいですが、あくまで話相手の気持ちを表現します。
(例が悪くてリーダーが嬉しいようにも見えます。すみません。)
3. 要約をする
今までの話を要約して話をします。
そうすることにより、話をちゃんと聞いていたことを相手に証明ができます。
要約するの会話例です。
リーダー:ということは、今は苦しいけど今後はいい話があるってことだよね。
Aさん:そうなんです。
上記のように最後に要約をすることにより、Aさんに話を聞いていたことを理解してもらいました。
4. 意見を挟まない
これまでの会話ではリーダーは自分の経験談や意見を発言していません。
まずは、相手の話を聞いて要約するまでは傾聴に徹します。
それでは次のトピックとなる話題のモチベーション理論「Will-Can-Must」について説明します。
◆話題のモチベーション理論「Will-Can-Must」
やらされ仕事だとモチベーションが上がりません。
どのような仕事でも、やりたくなる仕事になるように導くのがモチベーション理論の「Will-Can-Must」となります。
仕事が面白いではなく、仕事を面白くするということです。
理論の名前にもある通り3要素で成り立っています。
Will:実現させたい状態/自分がなりたい姿
Can:自分の能力
Must:要望。任せられた仕事
ベン図で表すと以下のようになります。
3つの円が重なっているところ(画像の紫の部分)が、仕事が面白くまだまだやりたくなる領域を表しています。
まずはWillとMustを紐づけます。例をあげていきます。
会話をしてAさんのWillは以下であることがわかりました。
Will:将来は自分で事業をしたい。自分で商売をしたい。
Aさんに任せたいMustは以下です。
Must:新規開拓のため、飛び込み営業をしてほしい。
「Will:自営業をしたい」と「Must:飛び込み営業をしてほしい」の紐づけをします。
例えば飛び込み営業を30件行うことができれば、30人の社長と出会う可能性があります。
社長との会話は、様々な経営者の見ることができるます。自分が経営するイメージをするうえで大事な情報を仕入れることができます。
そのため、WiilとMustは紐づいた状態にすることができます。
ここで大事なことは、リーダーはWillを理解することです。理解をすることでMustに関する助言をすることができます。
次はCanの確認です。Aさんが認識している能力は以下です。
Can:資料を作るのは得意。話すのは苦手。
このCanは自分の得意技を作るうえでとても大事です。
また苦手なことを知ることで伸ばすべきポイントを押さえることができます。
WillとCanとMustが重なっていることを整理する以下となります。
営業を行い、自分で作成した営業ツールをお渡しする
自分の得意分野が武器に代わり、Willに向かってMustを実行できるため自発的に動くこと出来て楽しめるというセオリーです。
Mustの適切な大きさを考えて設定するのもリーダーの役目です。
Willが多きためMustを大きくしすぎると潰れてしまうので注意が必要です。
以上、学習した内容でした。
参考資料
Udemy このリーダーについていきたいと思われる!「リーダーシップセオリー」入門講座